【おすすめマンガ】ゆるゆる鉄道旅行へ行こう! - 『ぱらのま』
ふらりと電車に乗って、どこかへ旅に出たくなることがありませんか?
私はあります。
というか、東京在住だった頃、ちょいちょい大した目的もないまま電車に乗り、あちらこちらを徘徊していました。
東京近郊は電車移動だけでも無限に楽しめますからね。
『ぱらのま』はそんなゆるい鉄道旅行の雰囲気を楽しめるマンガです。
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(引用:『ぱらのま』 / 白泉社 / kashmir / 1巻 p.51)
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作者はkashmir先生、白泉社のコミック誌『楽園』で連載中。
現在3巻まで発刊されています。(2020年6月現在)
ちょっと不思議な雰囲気のお姉さんが鉄道で旅をする、一話完結形式のゆるゆる鉄道旅行マンガです。
気合の入った本格的な旅行ではなく、大体は行き当たりばったりの日帰り旅やお気楽な一人旅。
例えば
・雰囲気を楽しみながら駅弁を食べたくなって、特急でお出掛け。
・無性に路面電車に乗りたくなって荒川線へ。
・ノープランで伊豆を一人旅。
という感じ。
その辺りが自分の好きな旅行スタイルと合致しているので、たいへん気に入っています。
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(引用:『ぱらのま』 / 白泉社 / kashmir / 1巻 p.9)
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主人公の独特な価値観や拘り、旅に関する視点の妙が大きな魅力。
旅についてのあれこれを、たっぷりと独白してくれます。
その価値観や独特の視点に、「わかる!」と共感したり、「そういう捉え方があるのか!」と感心したり。
お姉さんの何とも不思議な雰囲気と相まって、独特の空気感を醸し出している作品です。
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(引用:『ぱらのま』 / 白泉社 / kashmir / 1巻 p.28)
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余談ですが、私はマンガ『孤独のグルメ』の大ファンです。
『孤独のグルメ』と『ぱらのま』、どちらも根底にある”面白さ”の本質は同じなのかもしれない、と思っています。
『孤独のグルメ』は食事についての、『ぱらのま』では旅についての価値観や拘り・楽しみ方を、主人公の言動を通して描いています。
そして、その独特の価値観や拘り自体が作品の”面白さ”に繋がっています。
そのような人物達の日常、少し大袈裟に言えば生き様や”人生の幸福”といったものを描いている作品が、個人的に大好きなのです。
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(引用:『ぱらのま』 / 白泉社 / kashmir / 1巻 p.107)
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新しい価値観や視点を得ることは、旅の醍醐味の一つ。
この作品を読んでいると、その感覚を体感できる気がします。
マンガを通して自分もゆるく旅をしているような、そんな感じ。
読後にふらりと出掛けたくなる、おすすめのマンガです。
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