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北海道立近代美術館『国貞 広重 国芳コレクション』訪問記

先月、用事で札幌に行ったついでに、北海道立近代美術館で開催されている特別展『日本浮世絵博物館秘蔵 国貞 広重 国芳コレクション 絵師たちが見た江戸の楽しみ』を鑑賞してきました。

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以前、北海道・伊達市で開催されていた『フランク・シャーマン浮世絵コレクション』についても書きましたが、浮世絵鑑賞は趣味の一つです。

『国貞 広重 国芳コレクション』は、その名の通り、歌川国貞・広重・国芳の作品を中心とした展示になっています。

私のような初心者でも知っている浮世絵界のビッグネーム達がメインなので、初心者にもおススメの特別展です。

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本展で展示されている作品数は、140点となかなかの充実っぷり。

遊び(歌舞伎・吉原)、物語、旅行・レジャー、食、等のカテゴリー毎に展示されています。

ちょこちょこと浮世絵関連の書籍を読んだり、展示会に脚を運んでいますが、まだまだ未知の作品だらけで楽しいですね。

以前にも書きましたが、私は浮世絵のダイナミックな構図や色使い、つまり単純に「絵」としてのビジュアル面が好きです。

思っている以上に、現代のマンガに通じるものがあるんですよ。

個人的に、リアルな写実画よりもデフォルメの効いた絵の方が好みという点もありますが。

それだけではなく、謎解きや洒落・ユーモアが絵の中に隠されていたりして、絵師のメッセージや創意工夫が盛り込まれているところも、面白みを感じるところ。

そして、今回の展示品や解説を観て、改めて浮世絵は現代で言うところのマンガ、旅行ガイド、グルメ本や情報媒体といった、広い範囲の娯楽を担うものであったのだな、と感じます。

今でこそ貴重なアート作品や文化財として扱われていますが、そもそもは一般庶民が楽しむ娯楽作品だったんですよね。

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今回の『国貞 広重 国芳コレクション』で、初めて北海道立近代美術館を訪問しました。

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残念ながら、あまり時間が無かったので、常設展を鑑賞したり、ゆっくり館内を見学することが出来なかったのが心残り。

また何かの機会、興味のある特別展があった時、改めて訪問したいところです。

ひとまず、2021年11月から「機動戦士ガンダム」シリーズ等でお馴染みの富野由悠季監督作品の特別展『富野由悠季の世界』が始まるらしいので、それはちょっと行きたい・・・!


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