見出し画像

いきなりWANIMA⁉️


一本約1万円の葉巻たばこに1杯3000円のハイボール
後輩と2人で語り合うためにシガーバーへ。
この空間では価格が高いなど微塵も感じない。約1時間ほどの寛ぎの時間に2人で3万円の支払い。なぜ、値段が高いと思わないのか。
値段はどうやって決まるのか。など、ちょっと深掘りしてみた。
そこから驚愕の事実へと展開していく。

一杯1550円のダージリンティー


シガーバーは気持ちの良いひとときを過ごせて満足だった。翌朝、午前中の仕事予定がキャンセルとなったため、急遽デスクワークに切り替えることにした。過ごしたい場所を探す。孤独になりデスクワークをしたい。ハイクラスホテルのラウンジを選んだ。注文は一杯1550円のダージリンティー。メニュー表のソフトドリンク類に3桁値段の商品が一つもない。正直、喉を潤したいわけでなく紅茶が飲みたいわけでもなく、朝からコーヒーを飲んだから以外の飲み物ならなんでもよかった。とりあえず、何か注文しなければという原理原則に従った注文である。スケジュール的には1時間の予定。外は雨、ロードサイドのコーヒーショップでは集中力が欠けてしまう自分の癖を知っているので、近場で空気の合う場所を探すという難題が生まれる。私にとってはよくあることである。そこでマイルーティンはホテルのラウンジを利用する。私の欲求には最適の場所である。
 一杯1550円 10%消費税込 SV料⁇テーブルチャージ的なやつか、、、
単品を考えると率直に高いと思える。
座り心地の良いチェアーに雰囲気最高なロケーション1時間利用にワンドリンク付き1550円と思えば高くはないか。充分欲求は満たされた。


感情を満たすことができれば、商品に値段が付く


誰にコントロールされることなく意識して場を選び、商品を選ぶ。その場所に向かう時点で無意識に価格帯を想像できている。そしてそれは大した問題ではなく、選ぶ理由は人間関係。誰とどんな場所で過ごすのかが重要でその時にイメージした欲しい環境空間を探す。それが商品に対する私にとっての価値感である。その空間の居心地と体験が充実し、感情を満たすことができれば値段は気にならない。その景色だけが記憶にインプットされ、また行こうという気持ちになる。値段が高いから二度と行かないという理由が生まれるのは感情を満たすことができないからであると思っている。
価値のないものと思われていても欲しいというニーズがあれば商品となり、感情を満たすことができれば、商品に値段がつく。

渋谷のとあるシガーバー(本人)


驚愕の売上


実はキッチンカーを所有していて飲食事業をやっている。コロナ感染の影響で人流が変わり生活リズムが変わり消費の仕方が変わり常識が変わってしまった。固定した店舗は外的要因からは逃れられずコレからは求められる場所へ移動できるキッチンカーが流行るぞ!と思って事業開始。そうは簡単にいくはずもなく浅はかな考えは完全に打ちのめされた。地域のイベントや商店の軒先、スポーツイベント会場など積極的にエントリーしてどこまでも移動して営業を重ねていった。業界の常識も知らぬまま独学でスタートして経験値を積んでいったが、採算ベースには程遠く、事業撤退を考えた。そんな時にたまたま偶然出会った方がキッチンカーを本職てしている有名な人だった。
 やめる決断を持っていたので、開き直りの境地でキッチンカーの魅力や実績などあらゆることを聞いてみた。
『1日の売上100万はノルマです。』
私のキッチンカー最高売上は18万。驚愕の数字だった。

地元九州の産物にこだわった商品を展開 

1からのリスタート


一日100万は正直疑った。
しかし、自信満々に実績を伝えらえると、沸々と勇気なるものが蘇ってくる気がして瞬間的にもう一度やろう!本気で全力でやりたい!そう思った。
 机上の勉強は一切なし。本番で実践しながらノウハウを取得していくというもの。
妥協したくなかったので、きちんとコンサル料金を支払い、出店環境から売り方まで全てを丸投げして体得していくことに決めた。
その間、『先週は関西のフェスで2日で250万売ってきました。』なんてことを伝えられながらどこかで疑っている私は動揺を隠しきれずに『一度早くその現場を見させてください。』と直談判した。
 そして、提案に従い車内改造し、商品もハンバーガーからステーキに変わった。

改造費90万かけて鉄板入れ、看板をダイナミックに付け加えた

いきなりWANIMA🎶


『早速、実践から入りましょー!意外と大丈夫です。大変ですけど。』と掴み所のない指示があり、1から始めますか?マックスから始めますか?と聞かれたので「マックスからお願いします」と。

MAX🟰WANIMA
なんとビックリいきなり

それはWANIMAの野外ライブフェスへの出店でした。
二日間で二万×二万人が来場する会場にてリスタートデビューが決まったのですが、、、。
とんでもない大変なことになりまして。

ピーク時には長蛇の列ができました。

最低の結果


先に売上の結果から税抜529,306円
過去最高の売り上げをあげたが、喜びは意外と薄かった。30度を超す気温の中、狭いキッチンカー内部は熱波地獄。ステーキを焼き、フライドポテトを揚げ、体験のない暑さの中、休む暇がなく提供を続けた。この最中の意識は「売上」のみ。接客とか綺麗事は全くの無視だった。懸命に注文を受けながら手応えを感じていたが、結果は上記の通り。キッチンカー全12台の中で断トツ売り上げ最下位という結果であった。

何のために


目的は売上を上げること。ズバリブレない答えを突きつけられた。売上を上げること以外は考える必要すらないと指導された。確かに、、。腹に落ちる納得のノウハウであった。がしかし、そこまでの体験をして気づいたこともあった。「何のために」という漠然とした目的に対する自問自答。
売上を獲得するためだけに仕込まれたノウハウに対して違和感を感じていた。稼ぎたいはずなのに、お客様とのコミュニケーションをもっと大切にしたいという気持ちが先立ってしまうことでの不満。

価値ある勝利


目的は独自のもので、そこから目標を定め行動していく。正解も不正解もない自分自身の中にある「何のためにがんばるのか、誰のためにやっているのか」の精神が強すぎて、売上を追求する稼ぐキッチンカー事業からの撤退を決めた。価値は誰が決めるのかという心理戦を闘うほうが自分の生き方としてはスッキリするのであった。勝利したものが勝者という理屈はごもっともだが、価値ある勝利を目指し、情け采配で落とした勝ち星も数知れず、、、。後悔したこともあるが、この生き様が俺の生き方!という自覚が強いからこそ、結果よりもプロセスを重要視してしまうのは自分の癖である。

しくじりは金の肥やし


他人から見たら事業失敗にも見えるだろう。それを経験して次のステージへ活かすことで自己満足のストーリにしてしまうという笑える難癖がある。稼ぎも立派な理論であり生き方と認めた上で、他人の感情を満たすことで得られる価値ある値段にこだわり、商売を通して自分を磨いていく。どれだけの価値がお前にあるのか。と問いかける自分の方が性に合う。
しくじればしくじるほどパワーアップして自分ブランドを確立するためにもこれからも失敗を恐れずに挑戦を続けていく。誰かの幸せのために、他人の利益が私の喜びと堂々と言えるその日まで歩みは止めない。
キッチンカーの売上よりもWANIMAの音楽の方が記憶に残っている。WANIMA最高!ファンになった。
それが答えじゃない😁

最後に


頭で考えて戦略練って挑戦するのも大事だと思う。人生50年生きてきて過去を振り返った時に様々な思い出が甦るが、記録よりも記憶の方がまだ続く人生に役立っている。さらに頭で記憶したものは忘れがち。記憶は心でするものではないかと年老いてきて感じる。『感動なき人生に興味なし』私の座右の銘である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?