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満たされる身体、少し満たされぬ心。

先日、福岡県福津市にある、とあるイタリアンレストランに行ってきました。
福津市は、福岡市と北九州市の真ん中にある地方都市。
(都市と言えるのか?笑)

サーファーには有名な場所で、海沿いのお洒落カフェなんかも出来ています。
あとは、数年前に、「嵐」が出ていたJALのCMで話題になった、
「宮地嶽神社」も、この辺りの地域にある観光スポットです。

何故、ここを訪れる事になったかというと、
オーガニックを広める活動をしている知人から、
とあるイタリアンレストランの噂を聞いたためでした。

福津市は、「海」のイメージが強いですが、
少し離れると、田んぼや畑が広がるのどかな街並みです。
噂のイタリアンレストランも、お店の前に畑があり、そこで育てたオーガニックのイタリアン野菜を使って、料理をしています。

何故、福津でイタリアン野菜?という感じですね。
イタリア人のシェフ曰く、イタリアン野菜を育てるのに、
福津の土壌がピッタリだと感じたからだそうです。

一度でもヨーロッパに行ったことがある人には想像がつくと思いますが、
ヨーロッパの野菜は、味が濃い野菜が多いですよね。
日本のお野菜は、淡白な味わいです。
それが、福津でイタリアン野菜を育て、そのお野菜を使って料理をしているなんて、行ってみたくないはずがありません。

立春の翌日、雲が多く、何となく不安定な空を見上げながら、
仲間数人とともに、福岡市内を出発しました。
福岡市内から、車を走らせること約1時間半。
畑に囲まれた地域に、古民家を改修した、素朴で柔らかな雰囲気の建物が表れました。

店内にはまず、畑で採れた新鮮なお野菜が並んだコーナー。
お店の料理に使われているだけでなく、買って帰ることが可能です。
レタスなんか、もう生命力に溢れていてみずみずしい!!

あとは、各種調味料や乾麺、そしてイタリア人パティシエが作る、スイーツやパンまで。
店内でお食事する前から、あれこれと買いたくなります。

店内には、大きなピザ窯もあります。

ランチは、アラカルトで色々と注文しました。
ランチセットもありますが、複数人で、パスタもピザも海鮮も、という風にアレコレ注文するのがおすすめです。
頼んだ料理はこんな感じ。

どれも素材の味が活かされていて美味です。美味しい。美味しい。ひたすら美味しい、、、。

持ち帰りに並んでいたデザートは、店内で食べる事も可。
お腹いっぱいにしすぎず、デザートまで頂くのがおすすめです。


そういえば、食事の合間に、雪が降ってきました。
なんだか幻想的で、不思議な気持ち。

食事のあとは立派なレタスを購入し、お次は道の駅へ。

土曜とは言え、このご時世なのに、駐車場はいっぱい。
店内は、大きめのスーパーの如く、広いです。
新鮮な御魚のコーナー(午後に行ったので品揃えは少なかった)、福津市で採れたお野菜や乾物、宗像(むなかた)牛まで、地の物がたっぷり。

わたしはオーガニック志向なので、無農薬・無化学肥料のイチゴを購入しました。


皆さんがご存知かどうか分かりませんが、果物の女王であるイチゴ様は、実は、農薬がたっぷりと、かかっています。
無農薬・無化学肥料のイチゴが、こんな値段で売っているなんて。
恐るべし、福津市。

九州っていいよな~と、こんな時つくづく思います。
お野菜も果物もお魚もお肉も、そして一番重要なお米も、何でも美味しい。
九州は良質な素材が豊富。
もし、九州が独立国になっても、回していけるだろうな~、なんて不謹慎なことを思ってみたり。(笑)

そんないい町を、わたしは離れるんだ。あと少しで。
なんだか急に、自分がとても頭の悪い人間になった気がしました。
年収もあって、真面目で堅実な男を捨てて、ミュージシャンを目指す、女遊びが大好きな男を選ぶような、そんな気持ち。(そんなこと、したことないけれど。笑)

いつの日かわたしは、こんな素晴らしい土地を離れる決意をしたことを、後悔する日が来るのだろうか。

そんなことを思いながらお店を出ると、もう雪はやんでいました。

雪が降ったり止んだり、なんだか、ドラマチックな1日でした。

買ったレタスとイチゴを抱えて、春が来たことの喜びと、新たな変化を前にした寂しさを噛みしめながら、家に帰ります。

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