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「もっとできる子だと思ったのに」

この言葉は私のトラウマであり課題です。ずっとこの言葉とともに失望されてきました。

私は背筋を伸ばして、笑顔でハキハキと受け答えをするのが得意です。マニュアルを覚えるのも得意です。
上司はそれに安心して、私から目を離します。
しかしいざ現場に出してみたら、何も出来ずにおろおろするかトンチンカンなことをしでかすか、「これってどうするんでしたっけ?」と基本的なことを聞いてくる。覚えたんじゃねーのかよ。

数年前に出会ったとても厳しい上司からは実際に
「練習は完璧でも、本番で出来ないんじゃ何の意味も無いでしょ!?」
と言われてしまいました。その言葉は今の耳に残っていて、聞こえる度に体が動かなくなってしまいます。

もちろん、私だってわざとできないフリをしてるわけではありません。自分でも本当に不思議だし、悩み苦しんでいます。ですが私にとって、頭で覚えることと体を動かすことはまったくの別物でした。

たとえマニュアルを覚えたとしても体が覚えていなければ、何も覚えていないことと同じだったのです。

仕事を覚えるためにどうしたらいいのか

マニュアルを覚えても実務ができないというのは、教科書を一字一句覚えるだけでは試験の問題が解けないことと同じです。試験勉強では必ず過去問や予想問題を解きますよね。

大事なのは覚えた知識がどう出てくるかを考えること。

この業務の目的は何か、ゴールは何かを常に考えて自分が覚えた知識でどう仕事するのか、はっきりイメージできるまで上司に質問してください。
そしてそのイメージを体が覚えるまで、何度もシミュレーションしてください。

体に覚えさせるには、その通りに動かすほかありません。まずは最も基本的な型を覚えます。
しかし、実務ではまったくその通りにいかないことも多いです。なので基礎の基礎を体で覚えたら、想像力を働かせて違う事例に対応する型も覚えましょう。
どうしても思いつかなければ、上司や先輩から体験談を聞き出すようにしてください。

身体で覚えたことを、改めて自分で言語化するのも有効だと思います。
このシミュレーションの通りにやったら上手くできた。
このシミュレーションでは上手くできなかった。
出来なかったらこうなったので、後でこう対応した。或いはしてもらった。
このように記録をつけておくと、次に体に覚えさせるための練習がしやすかったり、後輩の教育にも役立つことでしょう。

今日は配属先候補へ面談に行ってきました。
直前の面談練習で問題が無かったため早々に手を離されたり、「えっ。ありすさんって緊張するんですか?」と言われたりして(ああ、またか)と絶望したので、筆をとってみた次第です。

初めは悩みを投げかけるだけのつもりだったのですが、自分なりに解決策を考えてみるという結果になりました。
書いた通りに上手くいくとは限りませんが、もし配属先が決まったら、研修の間はこの記事の通りに実験してみようと思います。

お仕事ができないと悩む全ての人が、笑顔で働ける世界になりますように。