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内転筋を臨床で使い倒すために必要な知識!

みなさんこんにちは!
現在ピラティススタジオ開業に向けて怒号の準備中の荻尾です。

毎日分刻みのスケジュールの中、少しのお昼休みを利用してこのnoteを書きました笑

みなさんの臨床現場で是非活用して頂き、1人でも多くの人が助かると嬉しいです!!

それでは、今回のテーマ【内転筋の重要性】について書いていきます!

内転筋の基礎知識

内転筋群は、大内転筋、長内転筋、短内転筋、恥骨筋、薄筋の5つの筋肉で構成されます!※外閉鎖筋も内転筋群に入るとか入らないとか・・・・

1つずつ筋肉の基礎知識を書いていきます。

大内転筋
起始 恥骨下肢および坐骨結節
停止 大腿骨内転筋結節および粗線の内側唇
支配神経 閉鎖神経および坐骨神経
作用 股関節内転・伸展 外旋位での内転

長内転筋
起始 恥骨結合部 
停止 大腿骨粗線・内側広筋と大内転筋の間
支配神経 閉鎖神経および坐骨神経 
作用 股関節内転

短内転筋
起始 恥骨上枝および恥骨下枝の外側
停止 大腿骨粗線
支配神経 閉鎖神経および坐骨神経
作用 股関節内転と屈曲

恥骨筋
起始 恥骨上枝
停止 大腿骨粗線の後面
支配神経 大腿神経
作用 股関節内転・屈曲・外旋

薄筋
起始 恥骨結合の下方半分および恥骨弓の上方半分
停止 脛骨上部内側(鵞足部)
支配神経 閉鎖神経
作用 股関節内転と屈曲、膝関節屈曲と内旋

まずはこの基礎知識をしっかり押さえてください!

内転筋が効かないとどのようなことが起きる??

内転筋が効かない状態だとどのようなことが起きるでしょうか?

上記の基礎情報からも股関節と膝関節を内側から支える役割があること、股関節を内転させる作用があることはわかると思います!!

また内転筋群の特徴として、
①股関節屈曲と伸展の補助筋であること
②色々な筋肉と連結している
③股関節の角度によって作用が異なる
これらの特徴があります!

先日Twitterでも投稿しましたが、大腿骨を中間位に保つ(前額面上で股関節を中間位で保つ)ためには臀筋群と内転筋群がバランスよく働く必要があります!!

良く聞く話で、アスリートの選手が臀筋の重要性を理解し、臀筋群を鍛えすぎるあまり、内転筋群に過剰に負担がかかってしまい、内転筋を肉離れする選手は多いです。
臀筋群のみが働いたり優位に働くことで、大腿骨が外転・外旋方向に誘導され内転筋に負担がかかります。

筋力や筋発揮、股関節の可動域、アスリートの普段のトレーニングメニューの聴取などから統合して考察し、アプローチしていく必要がありますね!

変形性膝関節症と内転筋群も関係性があります


変形性膝関節症の原因が膝関節伸展制限や内転筋の弱化が問題であるケースが多いです。予防の観点からも内転筋の強化は大事ですね!

内転筋が機能しないことで起こる他の部位の機能不全

結論から言うと
・背筋群の機能不全
・内側広筋の機能不全
・大臀筋の機能不全
・腹斜筋の機能不全
・腸腰筋の機能不全
上記の機能不全が生じます!

なぜこのような機能不全が生じるか細かく解説していきます!!

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