雨の日の思い出 ショパン「雨だれ」
今日の横浜は、朝から雨で、一日中降ることになりそうです。雨の日は、あまり好きではないのですが、無理に気分を上げようとするのではなく、雨の気だるい感じに逆らわずにやり過ごすことにしてます。
雨にあう音楽を聴きながら、ゆっくり過ごすのも悪くないと思えるようにもなり、大人になったなと自分で思います。
私にとって雨の日の曲といえば、ショパンの『雨だれ』です。定番中の定番で、クラシック好きの人だったら思い浮かべることが多い曲でしょう。
今はいい曲だと思いますが、子どもの頃は少し苦手でした。たぶん梅雨の時期だったと思います。
毎日毎日雨が降るので、うんざりしていました。最近は、異常気象で梅雨が短いこともありますが、子どもの頃は梅雨がしっかり1カ月ぐらいあり、子どもの感じる時間は長いためか雨が降り止まないじゃないかと思うくらいでした。
当時、NHK教育テレビで音楽の短い番組があり、雨の日、雨の雫のキャラクターが空から降りてくるような心温まるストーリーとともに『雨だれ』が流れていました。
今月のテーマのように梅雨期間は、毎日同じ時間にその番組を見ており、雨の憂鬱=そのアニメ=『雨だれ』となってしまったのです。
アニメ自体は、まったく暗くもないのに不思議なものです。
『雨だれ』の曲は、病弱なショパンが愛する恋人、ジョルジュ・サンドと共に聞いた雨音、そして死の淵をさまよった時の雨音が刻み込まれていたようです。
曲ができた背景を敏感に感じ取っていたのかなと思いたくもなりますが、単純に憂鬱な雨の日の記憶と結びついただけでしょうね。
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