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読書の記録 魂の退社

 稲垣えみ子さんの『魂の退社』を読みました。元朝日新聞編集委員という華麗な肩書きを捨てて、50歳で無職なるという真似できない決断と行動力。

 社会人となってからずっと会社員として生きている私には、グサリと刺さる内容です。

 経済成長が止まり、モノが売れなくなっている今、日本の会社社会は確かに破綻しているのかもしれません。

 会社への依存度を下げるために、「カネ」と「人事」に振り回されないようにする。

 副業をするということではなく、自分に本当な必要なもの改めて見直してみる。お金をかけない楽しみを見つけて支出を抑えてお金を溜める。

 会社で働くこと以外に何でもいいから好きなことを見つけて、趣味の仲間を見つける。サードプレイスを持つことは、本当に重要ですね。

 会社依存度を下げることで、本来の働く意味、人を満足させ喜ばせるということが蘇ってくる。利益優先の「カイシャ社会」から「人間社会」の転換ができたらみんなもっと幸せになれるでしょう。

 会社の人事異動などですぐ、グラグラしてしまう私に必要なものが学べた気がします。

 無職になり、今までの人間関係がなくなったとしても、人は1人では生きていけないと、新たな友だちを作ろうと努力し、古い家の小さな暮らしで満足しています。

 仕事も収入を得ることより、人を喜ばせることを重視して、ご自分のできることを考えて、たくましい。

 会社員ではない生き方もあるのだと知り、心が軽くなりました。

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