見出し画像

アートめぐり 特別展 ポンペイ

 東京国立博物館の平成館で2022年1月14日(金)から4月3日(日)まで開催されているポンペイ展に行きました。

 紀元後79年にイタリア、ナポリのヴェスヴィオ山噴火により、火山灰に埋もれてしまったポンペイという都市があります。

 その都市に眠っていた、たくさんの出土品や邸宅の再現がされている見どころの多い展覧会です。

 ポンペイに関わる展覧会は、今回で2回目でした。紀元後79年は、日本では弥生時代です。その頃と比べるとローマ帝国の発展は素晴らしいもので、日本とはなぜこんなにも違ったのだろうと訪れた展覧会を見て考えていました。

 今回の展覧会は、フラッシュNGで全作品撮影OKという太っ腹な展示で、気になる作品をたくさん撮影しました。

 ビキニのウェヌスを含む、躍動感にあふれた大理石で作られた像。今こそ真っ白ですが、当時はカラフルに彩色されていました。

 ビキニのウェヌスも、始めからビキニを着ていたのではないそうです。黄金の彩色だけ残り、残った部分がビキニのように見れるから現代はそう呼ばれているとのこと。

 モザイク画や壁画は、本当に繊細で美しく描かれており、文化の高さがよくわかります。

 躍動感があふれているブロンズの動物像。上の写真は犬に襲われるイノシシという「竪琴奏者の家」の庭から発掘されたものです。

 リアルさはさることながら、イノシシ年のためか、襲われるイノシシが不憫で仕方がありませんでした。

 たくさんグッズがあり、迷いましたがパスタスナックのバジルソルト味と手拭いを購入。

 陽気なお兄さんは、踊るファヌスという今回注目のブロンズ像のデフォルメです。こんなにかわいくなるなんて、考えたデザイナーさんは素晴らしい。

 エジプト文化の影響も見られるなど、見ごたえのある展覧会です。ポンペイの発掘は災害考古学という分野で、過去に起こった災害を知ることで現代に活かすことができるということでした。

 日本も活火山あり、ポンペイの噴火による被害は、他人事とは思えないです。遠い昔の出来事ではありますが、被害に遭われた方のご冥福をお祈り致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?