リアルとオンライン上の接点との違いを考える
コロナ禍によって変わったこと
コロナ禍によって、大きく環境が変わったのがやはりオンライン上でのコミュニケーションだと思っています。
一時は、飲み会ですらオンライン飲み会となっていました。(私は、参加したことはありませんでしたが(^^;)
ビジネス環境は本当に大きく変わりましたよね。情報交換が今までよりも非常にラフにスピーディーに移り変わりました。営業も訪問することが減り、ウェブ会議が主流で、訪問することがほぼないきがします。
ZoomやGoogle MeetやTeamsなど、オンライン会議システムが増え、オンライン面接なども流行りました。今更ながら強制的に環境が変わる凄まじさを感じます。
”オンラインコミュニケーションの活性化”は「移動の手間」を減らし「物理的な場所に縛られない」という利点をもたらし、「ビジネスにおける効率化」が進んだと思います。
もっと昇華させると、「場所に制限されない情報収集」を実現したとも捉えられます。東京⇒大阪⇒福岡と情報格差があると聞くこともありましたが、この”オンラインコミュニケーションの活性化”によって、「地域による情報格差」が以前よりも減少しているのではないでしょうか?
今回は、ウェビナーや交流会を開催する上で感じていた「リアルとオンライン上の接点の違い」を書いてみたいと思います。
オンラインとリアルな交流の場を考える
オンラインMTGや面接を通じて感じることは、「情報伝達スピード」が上がったこと。“移動時間”が減り、効率が上がっていることに相当高い利便性を感じます。ただし利便性とは逆にデメリットもあると思います。
オンライン交流のデメリット
オンラインだと「5名以上」の大勢の交流は難しいです。人数が多いと参加のみで発言しない人も多くなる傾向があると思います。またオンライン上だと複数人が同時にスピーカーになることは難しく、基本的には、「一人ずつ話す」が基本です。(あと顔出ししない人もたまにいますよねw)リアルだと同時に会話が二つ混在するケースってないですか?人ったリアルだと聞き分けが同時に出来るんです。リアルの凄さというより、”リアルな場”における「人間の能力の凄さ」なのかもしれません。その他にもオンライン上だとリアルとは違い”緊張感が薄い”なと思う事もあります。(全身や自分のPCで何をやっているかがわかるようになると緊張感が増すかもしれませんね。オンライン会議システムが変わればコミュニケーションが変わる可能性はありそう。)
現状のオンライン会議システムだと、非言語によるコミュニケーションが取りづらい。資料ばかり見て、顔の表情すらみないときもありますよね?資料を説明している側だと余計にその傾向になる気がします。
記憶への定着について
現在のオンラインコミュニケーションは、聴覚と視覚の一部と限られた感性の中でコミュニケーションを取るものです。YoutubeやTiktokなどデジタルコンテンツを大量に消費し、慣れているからが故にオンライン上のコミュニケーションだと”特別感”も無いため、「記憶にも定着しづらい」と思います。
もちろん、オンライン上でも回数を重ねたり、何かしらインタラクティブ性を高めるような工夫をしていけば、変わることもあると思います。ただ、限られた回数のコミュニケーションでは、リアルとオンラインの間で「記憶の定着」の差が出ると思います。「五感の刺激」が少ないことが起因しているのだと思います。
五感もそうですが、意外と「場所の記憶」が重要なんじゃないかなと思います。人間の記憶って場所と紐づけるのが強いと聞いたことがあります。
ビジネスの場合、カフェで打ち合わせする、特定の場所で打ち合わせするなど、場所をイメージして会話を思い出すこともあり、少し考えるだけでも「場所の威力」はあるなと思います。
ウェビナーとリアルセミナー
特にウェビナーとリアルなセミナーの比較なんて言うまでもないですよね。となるとですね、リアルな交流会とオンライン上の交流、運営側も参加者側も手軽さは圧倒的にオンラインに軍配が上がります。リアルとは比べ物にならないくらいのハードルの低さです。ハードルが低いのでそりゃー開催数も参加数も増えますよね。
だからこそ、リアルで交流することの価値が上がり、人への影響力が高まるんだと思います。オンラインだと腹割って密度の濃い話しづらいですよね。
リアル交流のメリット
オンライン上のデメリットや記憶の定着に関して書きましたが、リアルな交流のメリットも改めてまとめてみました。
・直感的な理解
相手の表情やボディランゲージなど、非言語的な情報が増えます。また実物(資料やスマホ、PCの画面等)を見せることで、相手の意図や感情を直感的に理解しやすくなり、意思疎通が円滑になります。
・ 記憶の定着
前述の通り、人間の記憶は場所と結びつきやすいと言われています。場所に関する情報以外でも五感を通じて豊富な情報量となり、それが長期的な「記憶の定着」に寄与します。
・信頼・深い人間関係の構築
対面でのやり取りは、オンラインと比較して、五感を刺激し、視覚情報が大きく異なります。相手の人柄や雰囲気を直接感じ取ることができ、信頼関係の構築に大きく貢献します。オンラインでは、画面越しの情報に限られるため、人間関係の構築に時間がかかります。
結果としてネットワーキングの質が高まる
上述の3つのメリットがリアルの交流があり、それ以外でも偶然の出会いやラフな会話が生まれやすく、新たなビジネスチャンスやアイデアの発見に繋がると思っています。オンラインでは、計画的な会議やセミナーが中心となり、偶然の要素が少なり、ネットワーキングの質が変わります。
最後に
コロナ禍を経て、オンラインコミュニケーションの利便性が広く認識されるようになりましたが、リアルの価値も再認識されていると思います。オンラインとリアル、それぞれのメリットとデメリットがありますので、適宜使い分けることで、より効果的なコミュニケーションが取れ、成果に繋がると考えています。
リアルな交流の場は、単なる情報交換だけではなく、「深い人間関係の構築や信頼の醸成」に寄与する重要な機会です。
書いてきて思ったこととして、リアルが優れていることは何となくわかったけれど、オンラインでも”もっと工夫出来る”ことは無いのか?と感じました。
・記憶の定着させるための仕掛け
・親密になるための仕掛け
工夫もそうですし、オンラインシステム自体が「こういうものだ」という思い込みがありますので、もっと進化する可能性もあるかもしれませんね。
リアルも大事だが、オンラインコミュニケーションの歴史が浅いのでこうなっているだけかもしれませんね。
記憶の定着やコミュニケーションについてもう少し深堀りたいなと思いましたw
読んで下さりありがとうございます。またよろしくどうぞ。
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