にくかん と さくひん
1日1作品を目標にしてから既に一日サボってまた再開したわけだがまぁともかく金がかかる。
場所代とか場合によっては機材代とかあと馬鹿にならないのが交通費とか小道具代とか……うぅ………
勿論自由にロケに出られたり、気軽に機材を買えたりする環境ならもう少し抑えられたり質をあげたりできるけどくそ〜〜〜コロナめ〜〜〜給料も下がるわ行動は制限されるわやってられないわマジで
虐げられている時こそ出る表現とかあるとは思うけどなかなかやるせなさがすごい。
そんなことはさておき、にくかん、とは肉感と書く。にっかんという読みのほうがメジャーっぽい。
にくかんは一般的にはまだ生殖器が女性の人に良く使うイメージのある言葉だけど、私はにくかんは全人類にあると思う。それぞれにそれぞれのにくかんがある。
自分の性的指向が女性に傾いていることもあり、これまで撮ってきたにくかんは女性が多かったけど、間口を広げて見える世界を広げたいなと思った。
在宅勤務の合間にあまりに煮詰まったので小さな本棚を整理した。自己啓発から実用書、コスメのパンフレットなど雑多なものから、今後読み返すものと売るものと捨てるものを選ぶ。すると時々読んでないものが出てくる。
自分の中の感覚も同じことが起こるんじゃないか。自分の中の良く使っていたけど最近使ってない感覚を整理すると、雑多な中に「手に入れたけど使ってないもの」があるような気がする。新しいものを探すのと並行して、その「手に入れたけど使ってないもの」を探しだしたい。それは新しいものを探すよりよっぽど効率よく自分に刺さると思う。作品撮りにはそういうことも必要だと思う。
にくかん、は実際の身体だけから発されるわけではない。まるまった布、脱いだ服、など痕跡もにくかんを孕む。にくかんは素敵だ。性欲と近くて遠い。
そして、にくかんだけでは煮詰まる。だから合間に視野を広げると、クスリと笑える瞬間がくる。クスリと笑える瞬間はキュートだ。にくかんとは全然違うけど、ぐさーっと胸の奥に刺さる。キュートはずるい。キュートはずるいです。
(念の為書いておきますが、見えているのはおしりです。性器ではないのでご安心ください。さすがに法律は守るよ)
サポートされた資金で卵を買って、燻製にします。