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読書か釣りかはお天気次第

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フライフィッシングと本そして映画について。 月刊誌『FlyFisher』にて連載していたコラムをまとめています
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記事一覧

“今こそアームチェアフィッシング 釣り好きが出会ったこの1冊”|【レビュー】世界…

『月刊つり人』‬2020年7月号掲載 “今こそアームチェアフィッシング 釣り好きが出会ったこ…

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ほんの小さなきっかけで人生には変化が生まれる。/『FlyFisher』2017年9月号掲載

ほんの小さなきっかけで人生には変化が生まれる。※『FlyFisher』2017年9月号掲載  今号で月…

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我々はなぜ渓を釣り上がるのか?

 『FlyFisher』2018年9月号 Summer 掲載  子供の頃、両親に連れられて海水浴に行ったこと…

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フライフィッシング 最初の一尾

『FlyFisher』2017年12月号掲載  川幅が二メートルにも満たない小さな里川に立ち、右手のコ…

12

競馬と釣り

『FlyFisher』2017年8月号掲載 今年はシーズン解禁からあまり釣りに行けていない。僕は考え…

7

角幡唯介 『漂流』

 『FlyFisher』2016年10月号掲載  シーズンが終了した。 今年は春からあまり気持ちのいい…

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熊と日本人

『FlyFisher』2016年8月号掲載  熊である。 僕はいままで熊の存在は頭ではわかっているつもりであった。先月号で書いた東北釣行にあたっては熊対策に鈴だけでなく、ベアスプレー(熊撃退スプレー)も携行して熊対策はしたつもりであった。しかしそもそも熊についてなにも知らなかったのである。  青森県の赤石川での釣りのついでに熊の湯温泉に立ち寄り、風呂上がりにのんびりと女将さんと話していて、このあたりは「熊は多いものなんですか」とふざけた質問をしてしまった。熊のいるところに

東北の釣り

 『FlyFisher』2016年7月号掲載   晦日も正月もゴールデンウィークの休みも無い僕は、例…

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迷う門には福来る

 『FlyFisher』2016年6月号掲載   僕はカーナビではなく、道路地図派である。先日友人と二…

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岩魚幻談

『FlyFisher』2016年5月号掲載  釣りを覚えて数年が経った頃、すこし深い渓へと足を運ぼうと…

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震災と釣り

『FlyFisher』2016年3月号掲載 3月11日の店の日報には、なにも書かれていない。 そんな日報…

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明日と明日

『FlyFisher』2016年2月号掲載 独り遊びであった釣りも、facebookやツイッター、LI…

6

神の水 パオロ・バチガルピ

『Flyfisher』2016年1月号掲載  東北にツーリングに出かけたときのこと。  青森県二戸に立…

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百年の愚行

『FlyFisher』2015年12月号掲載  『100,000年後の安全』(2010年/フィンランド)というドキュメンタリー映画を観た。 「オンカロ」というフィンランドに建設中の放射性廃棄物処理場は放射性廃棄物を埋めるために地下四〇〇メートル以上の深さまで五キロに渡ってトンネルを掘り進め廃棄物を埋めて行く。全てが満杯になるのが百年。その後二度と開けられることがないようにコンクリートで閉鎖される。 エネルギーを得るために出る放射性廃棄物は人類の手に余るという当たり前の事だけ