東京 新小岩駅|見知らぬ人との会話の記録
2018年9月17日 東京 新小岩
駅から出ると雨だった。
見上げると「然温泉 古代の湯(天が欠けている)」のネオンが雨と淡く溶け合い、石井隆の映画のように雨で濡れた駅前のロータリーを紫色に滲ませていた。
この気だるい風景に絡め取られて歩いて帰るのが億劫になり「これはタクシーで帰ろう」と決めた。
タクシー乗り場の列に並ぶと、僕の後ろに並んだ3人のうち一人がこの駅では自殺が多いと口にして、もう一人が「成田エクスプレスが通過するからそこに」とトリビアを披露して、残る一人が「へえ