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「同性へ告白した話」


”あの”告白以来僕は面と向かって告白したことがない




猫舌27歳 独身 フリーター ゲイ

交際経験は2人だけ

あとは友達にもならずに終わった人ばかり

それも3.4年前の話で、現在彼氏募集中

だけど、自分の転職のこと将来のことについてせかせか勉強や活動をしているから


ぶっちゃけ恋愛が後回しになっている


そんなノンケ生活を過ごすゲイがふと昔の初恋と初めて告白した話を適当に書いておこうと思います。







初めての愛の告白は高校1年生の夏だった


小、中と学校が一緒だった男の子で、野球部のエース


運動神経抜群で、体つきには恵まれている子だった


頭もいいので絵にかいたような高青年だった




一つ難点があるとすれば、彼は3人兄弟の末っ子だったためか、自分よりできない人に対して躊躇なく否定するタイプで



なのでクラスの子にはあまり馴染めていない時期もあった子だった




そんな彼と中学2年の頃一緒のクラスになる



お互いを知らない仲ではないが、仲がいいわけではないので最初はよそよそしかったかもしれない


ただなぜか僕たちは部活も性格も頭の良さもちがうのに仲良くなれた



そんな彼と修学旅行の時、一緒の班になり部屋も一緒だった




今でも鮮明に覚えているが、なぜか彼は僕のベットにもぐりこんできた



僕は眠れるわけもなく、翌朝体調を崩しながら職場見学へ向かったのを今も覚えている



今思うと彼に何もしなかった自分を憎む…



服越しにもわかるくらい大きな体が自分の隣で寝ている


私はなるべく彼と肩が触れる距離を保ち、大きな足が触れることに興奮していた


そんなことを27歳になっても覚えている



修学旅行の一件もあり、僕は彼へのスキンシップが大胆になっていった


手を触りたがったり、抱き着いたり、くすぐったり、後ろから彼の肩に顎をのせたり



ただ彼は引くこともなく、逆に僕がされることも少なくなかった



多少まわりの視線は気になったが、意外と周りは慣用的で



クラスの女子は私たち二人の姿を見てニヤニヤしていた



そんな幸せな日々が続いていたが、突然現実を突きつけられた…




ある日初めて彼の家に遊びに行った


なんの下心なくただドキドキ…
ただ一緒に遊んで過ごす時間だったが



今でも後悔している


僕は彼の机の引き出しを物色し、エロ本を発見してしまった



もちろんストレートの男性が読むエロ本だ



それを見た僕はなぜか急に切なくなってしまい、用事があると言って帰ってしまった



ちょうどそのころ受験勉強でお互いに忙しい時期だったため、前の様に接する機会も自然と減っていった



そして中学を卒業し、別々の高校へ進学



彼のことが忘れられないまま高校生活を送っていた頃


彼と同じ野球部だった友達が教えてくれた


彼が野球の練習で骨折したらしい、〇〇の病院に入院しているとの情報



その話を聞いた時僕は無性に会いたくなってしまった



友達に彼のメールアドレスと教えてもらい連絡をしてみた



「久しぶり、元気? けがの具合はどう?」とメールしてみた



彼からは前の様に明るい返事が返ってきた



そして後日彼の入院している病院へ行くことにした



彼の病室は個室



夏の病室は涼しかったが、彼はタンクトップにトランクス



腕を骨折した様子だった


相変わらず坊主頭で眼鏡をかけている


体は少し大きくなり、太ったというほうが正しいかもしれないがそれでも彼は魅力的だった



彼はいつも元気で強気な性格だったので、病院で右手を拘束されて弱った姿はとても新鮮だった



弱った彼を見て僕は少し興奮していたのかもしれない



彼が寝ている病院のベットからはかすかに彼の匂いがしていた



久しぶりに会えた僕は彼に少し触れるだけで、前の様には触れられなかった



1時間ほど話して病院を後にしたが、もっとそばにいたい気持ちが止まらなかった




僕は決心した


彼に思いを伝えよう



彼が退院したあとメールで彼の家の近くの公園に呼び出した



神妙な面持ちだった僕に対して彼も動揺していたのをおぼえてる



「お前が友達として見れなくて、好きなんだと思う」
「だからお前からもらったもの返すね」










僕はフラれる前提の告白だったので、彼からのもらいものを返した



彼からの返事は意外にも早かった

彼「そっか… 俺はそっちには興味はないからさ」

「そしたらメアド消してくれる?もし友達として戻りたいならまたあいつから聞けよ」
「俺はその好きには答えられない」



そう言われて彼の目の前でメアドを消した




それからの高校生活、彼を友達として考えられずメアドを戻すことなく僕の高校生活は終わった






今思うとあれが最善の方法だったのかもしれない
フラれる覚悟で臨んだ告白だったからさっぱり綺麗に縁を切れたので

多少傷ついたけど、仕方ないですね


ただこうやってまた思い出すと
「彼は今何をしているのかな」って考えちゃいますよね




以上猫舌の初めての告白でした


最後まで読んでくださりありがとうございます

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