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2021年12月の記事一覧
第362段「凄さの神威」
今年の自分の一番の変化は、文学と音楽とアートと映画と演劇とドラマとバラエティの“違い“がやっとわかったような気がすることだ。
今までは凄い作品をただ凄いって思ってただけな気がする。
あらゆる作品はそのジャンルにおいて凄さの真意が違ってたんだな(当然、越境してる作品はあるとして)。
そうすると、なんていうか今まで当たり前だと感じてた“いい作品“と“そんなにな作品“の境界が自分の中で激変した。
なる
第361段「たまたまの出会いは必然?」
先日に母がたまたま出会った方からの紹介で、今日は及川礼章さんのピアノコンサート。
僕は母のお供&運転手としてたまたま参加。
車中は亡父のこと話しながら会場に到着。
そこで物販していた及川さんが師事する中嶋敬彦氏の小説をぱらぱら見ていたら、1作目の登場人物に角田という人があり、2冊目の主人公の名前は父と同名で、なおかつ父の誕生日の日付の一日が描かれているという偶然!
出会いというのは必然?
及川さ
第360段 その瞬間を、他人に奪われたくない
観たい作品がある。
読みたい本がある。
その中で、どれを観るか?何を読むか?若い頃は話題になってるのを観てたし、読んでたかな。
つまりそれは、無意識に自分よりも、他者を、社会を気にしてたんだと思う。
今は、自分の人生が欲してる作品を観るし、読もうと思う。
どうせ全てにアクセスできるわけないのだから。
そういう意味で言うと、ある作品への他人のオススメや世間の評判を気にしなくなった。
自分がその作品
第359段 人の集まり
goomo(2009)
LIFE SPICE PROJECT(2012)
QREATOR CAMP TOKYO(2017)
メルマガDIVERSE(2018-)
ICUC知的好奇心向上委員会(2019-)
発展途上人学(2019-)
文化資源プロデュース塾(2020)
これらは今まで自分が主体的に創った人の集まり。
その着想の楽しさからの、その運営の難しさというのは常にある。
サービスなのか、セ
第358段 『ドストエフスキーとの59の旅』by亀山郁夫
亀山郁夫さんの『ドストエフスキーとの59の旅』最高だった。
全体に通底する感傷的に生きることへの氏の肯定感が心地よい。あまりに素晴らしくて一気に読んでしまった。ドストエフスキーとまだ出会えてない自分の人生の過去への若干の後悔と、これから出会えるという未来へのワクワクする期待感。
生きた人間の存在が、ケシ粒のように空しく感じられる空間。逆に、この空間としのぎを削って生きる小説の主人公たちの大きさ。