マガジンのカバー画像

世界はすべてバラエティになる

434
cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と… もっと読む
運営しているクリエイター

2020年12月の記事一覧

第296段「荒野を歩け Walk on the wild side 」

第296段「荒野を歩け Walk on the wild side 」

最近、映像への興味が急速に薄れているのを実感する。文字やストーリーを読んでそれを自分で好きなように脳内で映像化するのは楽しいのだけれど、他者にストーリーをわざわざ映像化してもらってるのをわざわざ見るのがとても面倒で億劫で仕方がない。
自然や絵画はむしろドキドキするのだけれど。

わかりやすいものが無性に退屈で仕方がない。
というかわかりやすいものを求めすぎてることがこの世界を退屈にしてるんだと(根

もっとみる
第295段「物書き月」

第295段「物書き月」

実質的今年最後のやるべき課題だった来年春出版予定のなんと40万字の辞書的書籍の第1稿の校正がとりあえず只今終了。
2020年師走は10万時超の論文の提出、『最速で身につく日本史』の12万字超の原稿も仕上げたので、自分史上最大の物書き月だった。
でもそれは例年より篭ってたから出来たとも言える。

昨年7月から6ヶ月6社連続自著刊行を標榜して結果3冊で力尽き、今年残りの3冊が出せました(『読書をプロデ

もっとみる
第294段「伝えたい伝わらないこと」

第294段「伝えたい伝わらないこと」

自分もいい歳して研究者の端くれになって改めて感じる残念なことは、せっかく頭がイイのに研究的スタンスを持ってないヒト。
その頭の良さをビジネスだけに使ってるのがとてつもなく勿体ないと思うのだけれど、自分も気付く前には全く逆(頭の良さをビジネスに使わなくて勿体ない)と思ってた歴史的事実がある。

一方で研究者の持つある種の狭量さというのもあらゆるチャンスを損失してるとも感じる。
つまりどちらのスタンス

もっとみる
第293段「ソーシャルとのディスタンス」

第293段「ソーシャルとのディスタンス」

集団に居るといつも思うなあ、自分は本当に集団が苦手だっていうことを。
その集団が知ってる人の集まりでも知らない人の固まりでも、どっちでも苦手だ。
そこに存在していることの窮屈さを感じてしまう。
そういう意味では昔からソーシャルディスタンシングは常に本能的に取って来たんだと思う。

集団の中にいると、ヒトはひとりでいる時より集団でいるときの方が孤独感を感じるのではないだろうか?っていつも思う。
その

もっとみる
第292段「流転する想い」

第292段「流転する想い」

最近、何かがわかりかけてきてる気がする。その何かとは、何かのだいたいはだいたいよくわからないということ。いいも悪いも正しいも間違いも好きも嫌いもない。というかいいも悪いも正しいも間違いも好きも嫌いも流転する。その瞬間にそう思ったってことでしかないみたいだ、よくわからないけども。

むしろいいって感覚を覚えると何でもいいってことになる感覚。とても不思議な感覚。その瞬間の稚拙さも不快さも悲しさも、それ

もっとみる