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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と… もっと読む
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2019年4月の記事一覧

第142段「噛んだら美味しい作品」

第142段「噛んだら美味しい作品」

「あなたは知らないと思うんですけど、有名なんですよ!」って説明されることあるけど、それそもそも有名じゃないじゃん!

「そんな人(モノ)知らない!」とか「誰だそれ?」とか威張って言う人もいるけど、知らないあなたの方にも落ち度があるかもしれないじゃん!

他人より自分が知ってることも知らないことも、本質的には自分自身の問題。
だから他人が知らないことをバカにすることも、自分が知らないことで威

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第141段「退却。」

第141段「退却。」

ある事象に対して、ある瞬間に「あっ、わかった!」ってその世界のしくみを解りかけてきたって実感する時と、「全然わからん!」って絶望感が襲ってくる時が両方ある。つまり「わかる」も「わからない」もその時の気分や感情の調子なんだろうか?そもそも「わかる」ってなんなのだろう?

先週から四半世紀ぶりに東大に通ってみて、いろんな授業受けてみて、昨日の上野千鶴子さんの祝辞だったり、それを受け入れる入学式があっ

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第140段「ことわるという返事を出すこと」

第140段「ことわるという返事を出すこと」

いかがですか?と普通に尋ねているのは、いいか悪いかをあくまで尋ねてるわけだから、ダメならダメと連絡をすればいいのにと思う。
その連絡をしないことが当事者の事態を停滞させていることに気付かないのか?
気付いていても当事者のことに無配慮なわけだから、ダメと断ることよりも実はタチが悪い。

当然頼み方が失礼だったりすることがある。
そんな場合はそんな失礼者と関わりたくないわけだからシカトでもいいとは思う

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第139段「守るか変えるか決めてくれ」

第139段「守るか変えるか決めてくれ」

あれNGこれNGと旧来の慣習や仕来り第一で、動画やネット等の新たな仕組みが頑なにNGな芸能人&芸能事務所とかある。
でそれを理由に新たな仕組み側を排除するオールドメディア側も多いけど、むしろ新たな仕組みOKの芸能人&芸能事務所だけ出て貰えば良いのだ。
すると慣習や仕来りの方が変わっていくから。

色々考えて、新たなことが嫌なら拒絶すればいいし、古さを変えたければ新しい方につけばいい。で、あとは

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第138段「神の細部か?目くじらの元か?」

第138段「神の細部か?目くじらの元か?」

ほとんどの悩みと怒りと軋轢と後悔は、「小さいことに目くじらを立てない」と「神は細部に宿る」の境界線上で起こる。
これらはビジネスや制作現場や私生活や人間関係のあらゆる境界線上で起こる。
どうしたものか?
自分には神の細部でも他人には目くじらの元だったりするし、逆もある。

人は自分が信じる神の細部を他者に邪険に扱われると落ち込むし憤る。
一方で他者の神の細部には気づかないこともよくある。
でも

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第137段「『13の未来地図』国語の入試問題になる」

第137段「『13の未来地図』国語の入試問題になる」

拙著『13の未来地図 フレームなき時代の羅針盤』(ぴあ刊)が宮崎県の高校入試の国語の試験問題で出題されたそうです。

この本は「未来はこうなる」と僕が想うことを13個書いた本で、出題された部分は、AIの話。AIが発達したら人間は何をしたらいいのか?について書いてある箇所。人工知能研究者の三宅陽一郎さんに聴いた話からインスパイアされて書いた、僕らの未来の生き方の話。
つまりこれから大人になる若い皆さ

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第136段「歳を取っても大丈夫な社会」

第136段「歳を取っても大丈夫な社会」

歳取ると自分は不要になる仕事なくなる相手にされなくなるという潜在的な恐怖って誰もが有ると思うのだけど、若い時から仕事や縁がある人達も同様に歳を取り同様な不安を抱えてるわけだから、結局その人達同士も生きるために相手を求めるから、仕事や縁は続くのだと最近実感する。

つまり市場や社会や世間に相手にされなくなるという場合の、相手っていったい誰?って話。時代に合わなくなったの時代って何?って話。結局その相

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