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第140段「ことわるという返事を出すこと」

いかがですか?と普通に尋ねているのは、いいか悪いかをあくまで尋ねてるわけだから、ダメならダメと連絡をすればいいのにと思う。
その連絡をしないことが当事者の事態を停滞させていることに気付かないのか?
気付いていても当事者のことに無配慮なわけだから、ダメと断ることよりも実はタチが悪い。

当然頼み方が失礼だったりすることがある。
そんな場合はそんな失礼者と関わりたくないわけだからシカトでもいいとは思う。
でもそうじゃないなら、可否を返答するのは一定のマナーではないだろうか?
その無反応は必ずその人にしっぺ返しが来ると思う。
そんなことで、潰れていった人をたくさん見てきたし。

ことわるという返事を出すこと。
それには、偉い偉くない、忙しい忙しくない、有名無名関係無いと思う。自戒を込めて。

何かのことを興すには相手が必要だ。
一人ではやれない。
つまり、ほとんどの仕事は交渉ごとで、仕事のほとんどは交渉ごとだ。
自分がやりたいことをやることも、相手にやって欲しいことをやってもらうことも、お客さんに買ってもらうことも、交渉ごとだ。
この事実は好き嫌い得手不得手じゃないのだな。

ちなみに、ほんとは僕は、交渉ごとは嫌いだし、そもそも不得手だけど、なぜかそれが主要な任務のプロデューサーなんてことを生業でやっている。

でも、それでもやってるのは、それはナニモノかを生み出したいから。

自分が望まないことはやりたくない。相手に望まれないことはやりたくない。お金もらったってやりたくない。
やりたくないことはやらない。
つまり相手と何かをやるということは、自分が望むことで、相手に望まれることをやりたい。逆も然り。
どちらかが望んでいないことを進めると互いが不幸になる。

だから、なので、その依頼が乗り気じゃないなら、ことわるという返事は(お互いのためにも)ちゃんと出したほうがいいのだ。


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