36歳文系未経験エンジニア転職で1年経ったけど実際どうなのか
2022年、明けましておめでとうございます。
この記事の日付が2022/01/03、僕がFusicに初出社したのは2021/01/04。
つまり、ゴリゴリの「文系」キャリアから36歳で未経験エンジニアに転職してちょうど 1 年が経ちました。
(Fusicとは、福岡のITテクノロジスト集団です。)
(なぜそんな転職したのか、どんな転職活動をしたのか、ご興味のある稀有な方への説明はこの辺の記事の紹介に替えさせていただきます。)
このキャリアチェンジは割と本能的に突き進んだ結果と思っているのですが、それなりに迷いもありました。
- エンジニア35歳限界説
- 30代からエンジニア転職は無理ゲー
- 30代以上は入学すらできないプログラミングスクールの存在……
そしてなんとか転職が決まった後も、
- WebじゃなくてIoTかぁ…
- Rubyってなんか廃れていく言語って聞いたような…
- 東京 - 福岡の引越めんどくさいな…
と不安やネガティブな気持ちが少しあったことを白状します。
そうして過ごした1年間。
実際のところ、どうだったのか振り返ってみたいと思います。
なぜそんなことを整理するかというと、なぜかすごくそうしたい欲求があるからです(笑)
まず、この1年でエンジニアとしてやったことを箇条書きにしてみたいと思います。
この1年でやったこと棚卸し
3ヶ月の社内研修(Ruby, Rails, SQL, JavaScript, AWS)
ミニIoTシステム「ストック番長」リリース
同プロジェクトで 118 個のPR(プルリクエスト)を上げた
AWSでゴリゴリのサーバーレスアーキテクチャを実装
Qiita 26 本投稿
Fusicテックブログに 5 本投稿
Fusic Tech Live Vol.2:Rubyistの集いにトップバッターで登壇
Fusic技術賞「響」MGP受賞(2021年 1 - 6 月期)
フランス語の個人開発リリース目前まで実装
大まかにまとめると1ー3月は研修でお勉強に専念、4月からは案件に入れてもらって実装、という感じでした。
研修期間中にRuby on Railsで小さな社内IoTシステムをリリースできて少しはプログラミングがわかってきたかなと思っていたら、本当にすこーーしだけでした。現場のプロの実装はレベルが違いました。
仕事としてのプログラミングを始めた当初の4ー6月は、基本的なCRUDを作るみたいなタスクでも時間がかかり、頻繁に先輩にヘルプを求めていました。締め切り通りに提出しなきゃという焦りから、動作確認が不十分だったり、ホウレンソウが行き届いてないことがあって、チームリーダーから注意されたこともありました。
それでもリーダーはじめ同僚が辛抱強くサポートしてくれたおかげで少しずつ進歩をしているのは自分でも感じることができました。今ではRailsやJSの基本的な実装であれば自分でやり遂げることができますし(PRで山のように指摘が来ますがw)、ReactやAWSが関連する処理もできるようになってきました。まだ時間がかかるタスクもあるし、先輩を頼る場面もありますが、少しずつ自走できるようになってきた感もあります。
まだたくさん知らないことが山のようにあるし、実力も圧倒的に不足していることがあるのを自覚していて、悔しい気持ちもあるし、日々締め切りへのプレッシャーや、難しい課題の前に悶絶することもしばしばですが、それらも含めてめっちゃ楽しいです。
会社に恵まれたし、仲間に恵まれています。
冒頭に書いたIoTとかRubyに対する不安も杞憂でした。
僕が所属するのはWebではなくIoTチームですが、FusicのIoTチームは入社前に聞いていた通り、クラウド側の実装なので、自分もチームの皆さんもがっっつりWeb勉強します。Webチームとの垣根もありません。モノをインターネットで繋ぐ世界にもいろんな可能性があって楽しいです。
様々なインフルエンサーがRubyオワコンと発言していますが、RubyもRailsも未だにバージョンアップがあったり、カンファレンスがあったり、活発な印象を受けます。おそらく一時期Railsがあまりに流行ったので、皆そこから比較したらRubyやRailsが落ちたということなのかな?と想像したりしています。(的外れな可能性も高いけど…)
実務では以上な感じですが、次はエンジニアライフ的な観点から。
年下の下で働くって大丈夫なの?
30代で未経験分野に転職される方は、年下の人の下に入るとか、自分より若い人に物を教わるとかどうなの?と心配になる方もいるかもしれません。自分も転職前、確かにそのことを全く気にしなかったかと言えば、少しは気にしていたような気がします。
しかしながら実際は、ほぼ気になりません。少なくとも僕の今の環境では。大部分の年下の人が敬語を使って僕に話しかけてくれるし、タメ口を聞かれると逆に嬉しかったりします。この乙女心はなんなんでしょうかね(笑)
「ほぼ」気になりません、と書きました。確かにたまには気になります。でもそれは年下から指図されて悔しいとか、おっさん扱いされたり年齢いじりをされて嫌だとか、そういうのでは全然ないです。何かの拍子にデジタルに年齢を確認された時、「すんません、こんなおっさんで」と、自分がなんとなく恥ずかしい時があるからというだけです。
収入とかどうなの?
未経験で入っているということもあるので、マッチングアプリでドヤれるような金額はもらえていません。ただ、女性にご飯を御馳走するくらい躊躇わないし、自分自身そんなに物欲も無いので楽しく暮らすには充分貰っています。好きな服、好きなガジェットを買って、(←あれ、物欲ある?w)、清潔な家に住んで、美味しい物を食べに出かけたり、旅行したりしています。しかも、僕はエンジニア転職する前はフランスで起業していて現地の最低賃金で暮らしていましたし、帰国後プログラミング勉強と転職活動のために収入ゼロに近い時期もあったので、それに比べれば今の状況は心地よいものです。
年齢とか年収での多少のネガティブを補ってあまりある楽しく刺激的な日々を過ごしています。最後に、その幸せなポイントについて触れます。
幸せなポイント
幸せなことって慣れるとそれが当たり前になってきて、ありがたみを忘れがちなもの。改めて文字に起こしておきます。
仕事の日でも自分の好きな服を着られる
一年目なのにかなり裁量を与えられている
PRに対して本気のレビューをしてくれる
わからないことは誰かが絶対に教えてくれる
会社の人から意地悪をされない(足のつかないプールに落とされたりはする)
少しでもいいことしたらみんながめっちゃ褒めてくれる
周りがすごいできる人たちばかり
業務時間内に「技術時間」なる本業以外の勉強時間が確保されている
土日も行ってしまうくらいオフィスが快適
スキルアップに関する本なら会社が買ってくれる
役員と同じ本を有志で読んで書評を議論するという良書探究会が2ヶ月に1回くらいあっておもしろい(しかも書籍代会社持ち!)
飲み会が自由参加w
いい具合に年齢関係ない
好きだった街、福岡は住んでみても尚良し
という感じで、この先はどうなるのかわからないけど、1年経った時点では非常にハッピーです。
なんだか会社マンセーな記事になった感も否めませんが、これは会社に命令や依頼をされたとか、会社に媚を売るために書いたものではありませんw。シンプルにこの素敵な 1 年間を忘れないように書き留めておきたかった、それだけです。
2022年、今より見える景色が大きく広がっていることを祈って、がんばりたいと思います!
いや、僕にサポートだなんて...僕にお金渡されても楽器に使ってしまうので、、、あなたのお金はあなたのために使ってくださいw