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36歳未経験者がIoTエンジニアに内定しました(1/3)プログラミング学習遍歴編

いわゆる未経験(DTではない)、30代、しかも30代後半、しかも文系な私ですが、ありがたいことに、2021年1月から福岡のIT企業でIoTエンジニアとして働かせていただくことになりました。

これがゴールではなく、むしろスタートなのですが、一つの区切りなので、ここまでの道のりを記録しておきたいと思い、これを書いています。

自分のための記録ではあるものの、私と同じような境遇で頑張っている人、特に30代以上の人の参考になれば、とても嬉しいなと思っています。

書いている間に長くなりそうだということに気づいたので二部構成にします。
第一部:これまでのキャリア、プログラミング学習遍歴
第二部:転職活動

プログラミングにたどり着くまでの経歴

私は、早大商学部を卒業し、新卒でキヤノン株式会社に事務系として入社し、フランス勤務などを経験して10年の勤続の後に退社。フランス人の友人が東京に設立したスタートアップNihonBoxの初社員として勤務するかたわら、ジャズギタリスト小沼ようすけさんの付き人を経験。2019年夏に念願の二度目の渡仏を実現し、マルセイユで起業。フランス人の仲間と日本雑貨店を立ち上げました。

ここまでは、事業戦略を考えたり、マーケティング戦略を考えたり、事業予算編成に携わったり、部門間を調整したりという、プログラミングとは関係ないと言われても不思議ではないキャリアを歩んできました。

そんな折、2020年3月、コロナウィルスの蔓延により、マクロン大統領がロックダウンを宣言。テレビから伝わってくる国の大混乱とは裏腹に、僕は不謹慎にも「これはずっとやりたかったプログラミングをやるチャンスだ!」とニヤニヤし、朝から晩までプログラミングの学習に打ち込むことにしました。

なぜプログラミングに興味が?

包み隠さず話すと、世間がやたらプログラミング、プログラミングと言っている状況が "Would you like some programming ?" と僕に迫ってきたという事実は白状します。「テックキャンプ」という名前をやたら毛嫌いしている人をちらほら見かけますが、私はまこなり社長に勇気づけられた(のせられた?)一人でもあります。フランスでの事業を諦め、これからどうやって生きていこう...と不安になっていた自分を、YouTuberまこなり社長が助けてくれたのは紛れもない事実です。

しかし、そうやって周りにただ流されただけでもありません。考えもありました。

理由1)コーディングがそもそも楽しい!
テキストエディタでコーディングするのも、その結果が確認できるのも気持ち良くて好きです。大学生の時に、サークルのホームページを一人で作って公開した時の感動を思い出しました。一旦触り始めてからはハマってしまい、止まりませんでした。今では自分で作ってみたいサービスのアイディアも出るようになってきました。

理由2)改善癖と親和性が高いスキルかも?
自分の得意なことと親和性がとても高く、強い武器になると考えました。自分は生来、目の前の何かを改善することが得意で、思えばドトールコーヒーでアルバイトしている時から、ミルクとガムシロップの棚を取りやすく改善をしたりしてました。キヤノン勤務時代にVBAやマクロを学んでからは、エクセル単純作業を自動化することにエクスタシーを感じたりもしていました。

理由3)周りのプログラマーへの羨望...
プログラマーとして日本に来てリモートで本国の仕事をしている外国人と知り合ったり、僕の2社目の創業者であり友人であるC君もプログラマーだったりします。C君は自社のサブスクリプションサービスを自分一人で作っていました。プログラミングスキルを持っていることの強さ、プログラマーの生き方の自由度や選択肢の豊富さに憧れを持っていました。

プログラミング学習遍歴(1)ドットインストール

2020年3〜4月頃。
フランス、ロックダウン直後。ネットに転がっている無料教材で始めてみましたが、効率が悪いと感じたので、月額1000円のドットインストールに1ヶ月だけプレミアム会員になって、時間制限あり食べ放題の焼肉屋に来たかのように、なるべく多くのことを吸収することにしました。主に、HTML,CSS,JavaScript, PHP, 開発環境などを学びました。


プログラミング学習遍歴(2)ドットインストール後

2020年5〜6月頃。
プログラミング初心者界隈では、「ドットインストール後」「Progate後」がよく話題になりますよね。僕も1ヶ月の集中レッスンの後、何をやればいいのかわからなかったのと、ロックダウンが解除されたことで本業ができるようになり、プログラミング学習が停滞しました。

この頃は、知り合いのミュージシャンの公式ホームページをリニューアルしてみたいというモチベーションがあったため(今でもある!)、自分がかっこいいと思ったサイトの模写Webサイトの模写をしていました。HTML/CSSのスキルは磨かれていく一方、サーバーサイドのことがよくわかりませんでした。PHPって文法はなんとなくわかったけど、何をすればいいの?何ができるの?という。

プログラミング学習遍歴(3)QUELCODE

2020年7〜8月頃。
YouTuberしまぶーさんの動画で、「無料」のプログラミングスクールQUELCODE(現CODE GYM)に出会いました。(実際には無料ではなくISAのスクールで、エンジニア転職に成功した時に給料から支払っていく制度です。)

帰国直前くらいのタイミングで新規受講生の募集が始まり、フランスからリモートでプレワークに参加。入学試験対策に、WEBの基本やコンピュータサイエンスを学習しました。

5期生として運よく合格し、週50時間を4週間学ばせていただきました。ここで初めてGitHubやMAMPという便利なツールを知ることができ、バックエンドも含めたWebアプリ開発の仕方がイメージできるようになってきました。

しかし、この6ヶ月コースのスクールを1ヶ月で退学することになります。その詳細はこちらのnoteに詳しいです↓

プログラミング学習遍歴(4)万屋エンジニアチャンネル

2020年9〜11月頃。
QUELCODEの試験対策でWEBの基本を学んでいたところ、TCP/IPや非同期処理などイメージしづらい内容をYouTubeで超絶わかりやすく説明してくれている、万屋エンジニアチャンネル(現プログラミングアカデミー)に出会いました。そして、このチャンネルの無料の学習コミュニティに参加。

QUELCODEを1ヶ月で退学した後、実際にモノづくりをする中でプログラミングを学習したいと考えた僕は、このコミュニティで「Webアプリの個人開発をしたい!」と手を挙げました。メンバー募集したところ4人が参加してくれて、おさない氏という素晴らしいメンターが面倒みてくださって、5人で3ヶ月間夢中で開発をしました。

お恥ずかしいですが、初心者チームが3ヶ月でどんなもんを作れるのか参考までにリンクを貼っておきます。

GitHub : https://github.com/WebYorozuya/jazz-review
アプリ : https://jazz-review.herokuapp.com/

これが良かったのは、
①制作物ができたこと
②プログラミングやデータベース、環境などアプリ制作に必要な基礎を体で学べたこと

だと思います。

さらに参考までに、使用した技術は、HTML/CSS/JavaScript/Laravel/PHP/MAMP/XAMPP/MySQL/Heroku/ClearDB MySQL/AWS S3といったところです。私は企画、リーダーを務め、サーバーサイドを担当しました。フロントやバックのユーザー登録周りは、他のメンバーの担当でした。

当コミュニティの主であるおさない氏の指導があって本当に助かりました。おそらく世の多くの方々がオンラインサロンやMENTAなどを利用して有料で得ているであろうレベル、もしくはそれ以上のレベルのサービスや知識を、無料で享受させていただいております。なぜ世の駆け出しエンジニア達がこれを利用しないのかが自分にはわかりません(笑)

プログラミング学習遍歴(5)勉強会の主催、参加

「プログラマの世界には「もくもく会」というのがあっていい感じらしい。」「IT業界ではLT会(Lightening Talk)というのが活発らしい。」「そういうのに積極的に参加している人は採用にも有利ぽい。」そんな動機から、この手の勉強会にも参加しました。

新宿のもくもく会に一度だけ参加。僕はせっかく対面で集まっているのに本当に一人でもくもくするのはコスパ悪いと思い、積極的に質問してコミュニケーションを図りました。職業エンジニアの方が多かったですが、みんなとても親身に答えてくれました。エンジニアの先輩、本当に好き!

ただベッドタウン千葉から東京に毎回出るのも難儀であり(大学の時は毎日通っていたのに...)、コロナも気にならなくもないところ。そんなわけで私は、上記の万屋エンジニアコミュニティでオンライン勉強会、LT会を主催していました。他人に説明するアウトプットはとてもいい学習方法だと再認識し、仲間とワイワイできるのも楽しくて、週1レベルで開催していました。これからも続けます(*^^*)

転職活動へ

2020年3月中旬から本格的にプログラミングを学習し始め、転職活動を始めた10月中旬、内定を頂けたのが12月上旬。

その間、盲目的にプログラマへのジョブチェンジに突っ走ってきたかというとそうではありません。36歳という年からの挑戦、未経験、文系、という条件を並べてみた時に、それなりの葛藤がありました。

第二部でその辺りのことと、転職活動について書いていきます。

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いや、僕にサポートだなんて...僕にお金渡されても楽器に使ってしまうので、、、あなたのお金はあなたのために使ってくださいw