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Kahootと英語授業その2

1.Kahootを使い始めて早3年目


 kahootを授業に取り入れて3年目になります。最初のころは問題が生徒の画面には映らず、生徒が自分の画面で見えるのは、回答の記号のみだったので、非常に使いづらかったのですが、生徒の画面でも問題が確認できる改善により、教室内でも使いやすくなりました。

 校内研修でも紹介すると、はまる先生続出で、退職して再任用された61歳になる国語の先生は「Kahootで今までできなかった授業ができるようになった!」と喜んで使っており、自称kahoot masterです(笑)。また生徒アンケートでもKahootはおおむね好評で好意的にとらえられています。

 さて、ここ最近どのように使っているかまとめてみました。前回はこんな記事にしてましたので、参考までに。

2.問題プリントとの併用


 kahootの使い方としては、この使い方が一番多いです。この問題のプリントは、おそらくどの中学校でも、単元テストや文法ごとにまとまったプリントを文法の理解を促進させるものとして、授業でも扱っていることと思います。勤務校では「基本文マスター」を使っています。青い色が多用されているので、通称「青プリ」と読んでいます。

 やり方は以下の通り。
(1)予習の時間
 教科書準拠のワークを使っていますので、該当する文法の部分の説明を読んだり、問題を解いたりする時間を2分ぐらいとります。

(2)文法の簡単な説明をする。
 教師用デジタル教科書に文法説明のムービーがあるので、それを見ます。黒板で簡単な問題を出して、わかっているかどうか確認させたり、何度か発音して口慣らしする程度に板書します。

(3)自己選択して学習する時間
 教師用デジタル教科書の文法説明のムービーではなかった細かな文法規則や間違いやすいポイントなどを黒板に書いてあるので、「黒板写したい人は写していいよ」と伝えます。ノートに書いてもいいし、先ほどの教科書準拠のワークにちょこっとメモしたり、付箋に書いたりしてもよしとしています。要は「後で思い出したり、理解を深めるために、そのメモしたものをもう一度見ますか?」という視点が大事と生徒には伝えています。そのための方法は自分で考えろというスタンス。写す必要はないと思った生徒はワークの問題を解きます。ワークは定期的に提出することになっているので、隙間時間にどんどんやったほうがいい、と生徒も考えているので、進めていく生徒も多いです。

(4)青プリを「一人」でやる
 この後、グループワークで青プリと解いていくのですが、まずは「一人」で5分ぐらいやります。一人でやることで「これどうやって考えるんだろう」という知的にハングリーな状態を作ったり、一人でもここまでできるという自己肯定感を作ったりという意味合いがあります。

(5)青プリを「友達と一緒に」やる
 その後、「席は自由で友達と一緒にやってもいいよ」と伝えます。また、答えのプリントも教卓に置き、「答えもって行って、最初に答えを確認して、理解してから、青プリに答えを見ないで取り組んでもいいよ」と伝えます。「友達とでなくて、一人で黙々とやってもいいよ」と伝えます。生徒はいろいろな選択肢を与えられ、自己決定します。次の時間にkahootをやるのをわかっており、そのkahootが成績になると伝えているので、必死です。寝る生徒や取り組めない生徒は一人もいません。

(6)変化球として
 このパターンがずっとつづくと飽きるので、答えを渡さずに、黒板に解答を生徒に書きに来てもらって、全員で答え合わせという昔ながらのパターンで取り組むこともあるし、答えを渡さず、表が全問正解、裏が全問正解ならステッカー一枚ゲットなんていう報酬で釣ることもあります(笑)

(7)kahootでテスト
 次の時間はkahootでテストです。有料版を使っているので、選択式だけでなく、並べ替えや単語を入れさせる問題などもできます。必要であれば、スライドを挟み込んで簡単な解説も入れられます。このテストでは、個人戦でやることもあるし、チームを組んで団体戦でやることもあります。チームでやったほうが、盛り上がるし、個人の成績が画面にも出ないので、思春期で自己肯定感が下がりやすい中学生にはいいのかも知れません。

3.定期テスト前にkahoot


 今まで作ったkahootを「割り当て」することができます。テスト前に一時間程度授業をテスト前の対策として使うことがありますが、その時に今まで行ったkahootを「割り当て」すると、何度もkahootに挑戦することができます。その時に、制限時間をなくしたり、問題や選択肢の順番を変える設定にしておいたりすると、「選択肢の位置」で答えを覚えてしまうことを防ぐことができます。この「割り当て」の機能は何度でも挑戦することができるので、生徒は100点取るまで何度でも挑戦することができます。本物のテストにも、このkahootで出てきた問題を入れておきますので、生徒は報われた感が出るわけですね。

思ったより長くなってしまったので、今回はここまで!次回乞うご期待!

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