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ICTでテスト振り返り

ICTは授業で使える場面はたくさんありますが、今回はテストの振り返りで使ってみました。

今までテストの振り返りは次のようにさせていました。

1.赤ペンで正しい答えを書き写させる。
2.採点ミス、点数の間違いなどを持ってこさせる。
3.振り返りの用紙に自分の学習を評価させたり、コメントをさせたりする。「やってよかった学習方法」「やって無駄だった学習方法」「今後頑張りたいこと」などについて書く。
4.振り返りの用紙は集めて、ハンコを押して、返却する。

同僚は間違った問題については、正しい答えを3回書いて提出させるという取り組みをしていましたが、点数が悪かった生徒については「罰ゲーム」的な要素が強いなあと思い、自分ではさせたことはありませんでした。自分では共通して間違いが多かった部分を軽く解説する程度です。

このテスト振り返りの目的としては
1.自分の学習方法を見直して、今後授業や自分の学習でやるべきことを明確化する。
2.テスト前の取り組みとして、良いものはつづけ、無駄だったものはやめるように促す。

確かに生徒は振り返りのコメントに「次は頑張る」「授業中発表したり、プリント学習に取り組んだりして頑張る」というコメントを残すものの、あまり学習方法の改善にはつながってないような印象でした。テスト前に、この振り返りのプリントをもう一度見させればよかったかもしれませんが、とにかくプリントの量が多いので、この振り返りのプリントを探すのに一苦労だし、男子はプリントをファイリングできない生徒が結構いるので、「先生、そのプリントありませーん」などという生徒もいるだろうなと思い、テスト前に「前回の振り返りを見て、今度のテストの取り組みの改善に生かそう!」ということは積極的にしてきませんでした。

そこで、紙のプリントからの解放を図ることにしました。

1.Google formの使用

以前は「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」「どちらかと言えばそう思わない」「思わない」の4択でさせていた、学習方法の評価をGoogle formで行いました。質問項目は・・・
①挙手・発表を進んで行った。
②コミュニケーション活動を進んで行った。
③ペア・グループ活動では積極的にコミュニケーションを英語でした。
④先生に積極的に質問し、疑問点を解決しようと心掛けた。
⑤ワークを3回以上解いた。
⑥問題を解いたり、黒板の解説を写したりしているときに浮かんだ疑問や気づいた点について付箋に書いてまとめた。
⑦表現活動では、習った表現や単語は積極的に使おうとした。
⑧普段の生活の中で、積極的に英語に触れようとした。(映画・洋楽・本・アプリなど)

これらの結果が即時に出てきます。

これを主体的に学習に取り組む生徒の評価にも使えそうです。

2.Padletの使用

さらに次の質問をPadletで行いました。
①成果が出た取り組みは?
②成果が出なかった取り組みは?
③これからの授業で頑張りたいことは?
④これからの自学で頑張りたいことは?
⑤今回のテストの感想は?

これをPadletに書き込んでいきます。生徒はほかの生徒の良い取り組みを見ることができるわけです。成績の良い生徒の学習方法を参考にしたり、真似したりする生徒が出てきたらいいですよね。

「よい取り組みの共通点は何だろう?」と問いかけると、「繰り返し」「できないことをできるようにする」「疑問点を解決する」といったキーワードが出てきます。

「成果が出なかった取り組みの共通点は何だろう」と問いかけると、「単語の練習だけ」「偏った学習」「まとめるだけの学習」「もうすでに分かっていることをまた勉強する」といったキーワードが出てきます。自分で気づくことが、先生に「こんな学習をするといいぞ!」と言われるより、より深く脳に刻み込まれるはず。

このように生徒の気づきを促せるわけです。さらに次のテスト前に自分の書いたコメントを見て、「ああ、前回こんなことを振り返ってたな。今度はこんな感じで頑張ろう!」となることが期待できます。

時間にすると、このGoogle formとPadletの振り返りに20分ぐらいかかりました。

次回、テストの前にこの振り返りをもう一度見せて、生徒がどんな取り組みをするか楽しみです。

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