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【ミュージカル】ピーター・パン(ホリプロ)

 2024年7月、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』東京公演に行きました。東京公演は、2024年7月24日(水)から8月2日(金)までです。その後、愛知、広島、魚津、大阪と公演は続きます。
 記録を残します。

■はじめに

 『ピーター・パン』は、イギリスの作家・ジェームス・マシュー・バリーの作品を元にしたミュージカルです。公演プログラムによると、1904年に戯曲として発表されたそうです。
 ホリプロ主催の日本公演、初演は1981年でした。初代ピーター・パンは榊原郁恵さん。当時、まだ子どもだった私は、ニュースで見たりした親が、楽しげにこの作品の話をしていたことを覚えています。ピーター・パンが、舞台上、ワイヤーを使って空を飛ぶ場面があることなど。

 現在のピーター・パンは、11代目の山﨑玲奈さんです。今年度は5月に、ミュージカル『アニー』を観たこともあり、「『ピーター・パン』を観るのはもう少し先かな。」と思っていました。しかし、結局、せっかちな私は「早めに行ってみよう。」と思い、大急ぎで鑑賞して来ました。

 当然、家族連れの方々が多く、私は、やや場違い感もあったのですが、楽しむことが出来ました。メモ・感想などを何点か記載します。

■メモ①:生で観る舞台

 一番に驚いたのは、ワイヤーアクションの滑らかさです。私の想像では、ピーター・パンが直線的に急上昇したり、(吊るされるような形で)横移動するイメージでしたが、実際観ると、円弧を描くような動きもあり、すごく滑らかでした。

 また、生であることもあり、キャストの皆さんの舞台上での動きやダンスはもちろんですが、観客席におりて来て盛り上げてくれる場面もあり、大変迫力がありました。
 また、ピーター・パンが観客席に呼びかける場面があったり、観客席から手拍子がおきたり、呼応というか、一体感が作られる所がありました。

 少し話が飛びますが、ピーター・パンの友達である妖精のティンカーベルが、命を失いそうになる場面があります。子ども時代に本で読んだときは、そのあっさりとした描写に「あれっ!?」と目が点になったのですが、舞台で観ると、一味違って面白かったです。

■メモ②:ロビーなど

 客席外のロビーも賑わっていました。パネルを前にした撮影コーナーや、特典の配布コーナーなどです。ワニの着ぐるみさんもいました。
 人が多く、撮影すると他の方が写ってしまいそうだったので、写真はありません。ただ、冒頭の画像は、ピーター・パンの「影」を扱ったコーナーで、ここだけ写真が撮れました。

■メモ③:3つのグループ

いつまでも子どものままでいたいピーター・パンと、ネバーランドの冒険で成長する子どもたちの、楽しくて、ちょっぴり切ない物語。

公式ホームページより抜粋。

 空を飛べるピーター・パンが、ウェンディをはじめとする3人の子どもたちと、ネバーランドに出かけます。ネバーランドには、大きく3つのグループがありました。

①パイレーツ
 フック船長を筆頭とする海賊のグループです。

②ローストボーイズ
 ピーター・パンを中心とした子ども達のグループです。永遠に子どもでいられるのか。

③モリビト
 
タイガー・リリー達のグループです。
 私の中で、タイガー・リリーは、インディアンの娘というイメージがあるのですが、言葉の問題や現代的な解釈で置き換えたところもあるのでしょうか。

■メモ④:寓話性

 感想③に続く部分もありますが、物語が進むにつれて、物語が孕む寓話性のようなものを強く感じるようになりました。私は、榊原郁恵さんのワイヤーアクション(のイメージ)から鑑賞に入りましたが、違った面に関心が向かい始め、大変面白く思いました。
 例えば、以下のような点です。
・大人にならない(なりたくない?)子ども。
・それでも母親は欲しいの?
・フック船長が持つ意味

 また読書に返ってみたり、作者の人柄・人となり、当時の時代背景についても理解を深めてみたいです。

■メモ⑤:その他最後に

 読書の中では、ピーター・パンを巡る恋愛模様もあった気がします。焼きもちやジェラシーなど心理描写も面白かった記憶があります。このような点も本に立ち返ってみたいです。
 また、ラストシーンは伏せますが、「こうなるのかぁ。」と、考えさせられる部分でありました。

 最後に、今回、大人の私の目線での感想になりましたが、会場では子ども達の笑いが起きる場所もあり、こうした子ども達の感想やフィードバックが一番大切になるように思いました。出口付近に、「ピーター・パンへの手紙」のようなコーナーがあった気もします。

 長く書いてしまった気もしますが、本日は以上です。自分の記憶や想像が強かった分、実際に観ると少し違った印象を受け、大変面白い舞台でした。ありがとうございました。


■公演について

(1)公演概要

・青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』
・企画制作:ホリプロ

(2)主なキャストの方々

・ピーター・パン:山﨑玲奈
・フック船長:小野田龍之介
・ウェンディ:鈴木梨央
・ダーリング夫人:壮 一帆
・タイガー・リリー:住 玲衣奈

以上です。

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