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【演劇】『三人でシェイクスピア』(劇団鳥獣戯画)

 2024年7月23日(火)、池袋のシアターグリーンにて、劇団鳥獣戯画の『三人でシェイクスピア』を観ました。感想などを記載します。

■『三人でシェイクスピア』とは

 シェイクスピア(1564〜1616)は、イギリスの劇作家・詩人・俳優です。説にもよると思いますが、執筆した戯曲数は37本と言われています。
 その37本の戯曲を、三人の俳優が90分の芝居に凝縮して紹介するのが、『三人でシェイクスピア』です。元々は海外で創作されたお芝居です。

 日本でも三人の俳優で上演されています。その三人とは、ちねんまさふみ(知念正文)さん、石丸有里子さん、赤星昇一郎さんです。
 今年(2024年)の10月で、22年のロングランを迎えるそうです。シアターグリーンなどで、月1回くらいの上演でしょうか。

■観に行ったきっかけ

 シェイクスピアの四大悲劇などは有名で、私も観たこと(読んだこと)があります。ただ、『リチャード2世』『ジョン王』など、所謂、歴史劇はあまり触れたことがなく、どんな所に面白さがあるのかも、よく分かっていませんでした。
 そういう背景もあり、①シェイクスピア作品の導入によいのではないか、②しかも三人で、③しかも90分、と思い、行ってみることにしました。

■感想

 コミカルに、コメディー風に、クラウン(道化)の芸として、舞台は展開されました。私の目的全てが達せられたかは分かりませんが(笑)、面白かったです。
 中身を書いてしまうと、面白くなくなるので記載しませんが、37作品の時間配分は、1作品あたり2〜3分と均等に割り振られている訳ではなく、メリハリのある形でした。
 また、客席の観客に手伝ってもらうような部分もあり、楽しかったです。

 しかし如何せん、私は、テンションが低めなのです。決して楽しんでない訳ではないのですが、引いて見えたかもしれません。しかも、発狂するオフィーリアの場面を目にして、ブルーな気持ちになってしまったりしました。
 これは、私が共感するというか、気持ちを惹かれる部分であり、私は喜劇より、悲劇(と、そこからどのように乗り越えるか)の方が、今のところ好きなようです。最近はなぜか、ガートルードが毒を煽る場面を、名場面のように思ったりしています。

 話がそれてしまいましたので戻します。今回の鑑賞を通じて、シェイクスピア作品の全体像がつかめ、(本劇の制作意図に引っ張られてしまう面もあるかもしれませんが)相対的に各作品の位置づけが分かった気がします。
 「こんな作品もあるのか。」「今度は、この作品を観てみたい、読んでみたい。」といった気持ちが湧きました。

 そして、シェイクスピア作品の基礎知識がなくとも、本劇は楽しめるとは思うのですが、スピィーディーな展開であることもあり、基礎知識があった方が楽しめるようにも思いました。「この作品は、このように紹介されるのか。」なと。

■最後に

 冒頭の写真は、劇団鳥獣戯画で販売されていた団扇うちわの写真です。コロナ期に作成したそうです。他にも、「鳥獣戯画」関連でもグッズの販売がありました。
 最後に、写真を撮る時間があり、その時の写真をアップします。そして、知念さんが、SKD(松竹歌劇団)みたいに、団体名をアルファベット3文字で言っていたようですか、思い出せずに少し残念です!

左から、知念さん、石丸さん、赤星さんです。
「シェー!」「シェイクスビーア!」

 本日は、以上です。

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