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【これからプロ野球を見始めたい人へ】各球団の特徴をまとめてみた-パ・リーグ編-

前回のセ・リーグ編に続いて、今回はパ・リーグ編です!

余談ですが実はパ・リーグが人気になり始めたのは意外と最近なので、全国区の球団が多いセ・リーグと比べて"地域密着"の球団が多い印象です。

1.福岡ソフトバンクホークス

(監督:工藤公康)

福岡のPayPayドームを本拠地とし、前身の南海ホークス時代はあの野村克也や"エモやん"こと江本孟紀など、個性派の選手が多数在籍していました。

その後のダイエーホークス時代では小久保裕紀や斉藤和巳、現在のソフトバンクホークスでは柳田悠岐や千賀滉大など投打それぞれでスーパースターを擁してきた球団です。

強さ:リーグ優勝21回 日本一11回
戦後からの好調期、1970年代後半から2000年頃にかけての長きに渡る暗黒時代を経て2010年代以降の現在ではまさに「常勝軍団」となっています。
2000年代では2003年、2011年、2014年、2016~2020年と8回日本一に輝く名門です。

特徴
・打者では柳田悠岐、投手では千賀滉大、走塁では周東佑京、捕手では"甲斐キャノン"甲斐拓也と全国に名を轟かせた選手がいます。
・ドラフト本指名とは別に育成ドラフト指名で多くの選手を獲得し、育成選手から主力になる選手も少なくありません。(千賀、甲斐、周東など)
・投打共に高いレベルでバランスの取れたチームです。

主力選手
・柳田悠岐
・千賀滉大
・甲斐拓也 など

ライバル球団
・埼玉西武ライオンズ
・千葉ロッテマリーンズ

2.埼玉西武ライオンズ

(監督:辻発彦)

埼玉のメットライフドームを本拠地とし、かつては"神様、仏様、稲尾様"とも言われた大投手・稲尾和久や、名捕手・伊東勤、"AK砲"秋山幸二、清原和博など数々の名選手を擁してきました。
現在ではおかわり君こと中村剛也や山川穂高、源田壮亮らのタイトルホルダーが多数所属しています。

強さ:リーグ優勝23回 日本一13回
昔から今まで安定した強さを誇るパ・リーグ屈指の強豪です。
2018年と2019年はリーグ連覇しましたが、どちらもソフトバンクにクライマックスシリーズで敗れるなど、近年は悔しい思いもしています。

特徴
・"山賊打線"と称される気の抜けない打線が持ち味で、どの打順からでも長打や得点が期待できる抜群の破壊力を持つ打線で攻撃的な野球をします。
・反面投手陣には不安があり、中継ぎの平良海馬や抑えの増田達至らを除き、打ち込まれる試合が少なくありません。
・中村剛也や栗山巧はベテランですが、現在も主力として活躍し、若手との競争が激しい中で奮闘しています
・山川穂高や森友哉など、豪快なホームランが持ち味の選手が多いです。

主力選手
・山川穂高
・森友哉
・平良海馬 など

ライバル球団
・福岡ソフトバンクホークス

3.千葉ロッテマリーンズ

(監督:井口資仁)

千葉のZOZOマリンスタジアムを本拠地とし、かつては"マサカリ投法"村田兆治や3度の三冠王を達成した落合博満など、球界の生ける伝説達が所属していました。
現在では"令和の怪物"佐々木朗希藤原恭大など、将来のスーパースターが台頭しつつある球団です。

強さ:リーグ優勝5回 日本一4回
リーグ優勝は2005年以来ありませんが、3位でフィニッシュした2010年はクライマックスシリーズで2位の西武、1位のソフトバンクを破ります。その勢いのまま日本シリーズではセ・リーグ王者の中日を撃破し日本一に輝き、強烈な印象を残しました。

特徴
・俊足巧打の選手が多く、機動力と繋ぐ野球で点を取るチームです。
上位のチーム(特にソフトバンク)に対して強い傾向があり、毎年"曲者"としてペナントレースをかき回します。
・ファンの一体感はまさに圧巻で、その声援は恐怖を感じるほどの力強さがあります。
・本拠地のマリンスタジアムは風が強く、平凡な飛球でも面白い打球になることも少なくありません。

主力選手
・中村奨吾
・L・マーティン
・石川歩 など

ライバル球団
・福岡ソフトバンクホークス

4.東北楽天ゴールデンイーグルス

(監督:石井一久)

宮城の楽天生命パークを本拠地とします。2005年に新設された球団で、創設当時は勝率が3割を切るなど苦しい時期もありました。
しかし野村克也が監督に就任するとチームは初の2位と上昇傾向を見せます。その後の星野仙一監督時代の2013年には今年から日本球界に復帰した大エース田中将大を擁してリーグ優勝、日本一に輝き、震災からの復興を目指す東北の人々に勇気と感動を与えました。

強さ:リーグ優勝1回 日本一1回
まだまだ歴史の浅い球団の為、そこまで実績はありませんが、2013年は24勝0敗1セーブという驚異的な成績を残した田中将大や、元メジャーリーガーのマギー、ジョーンズなどを擁し日本一に輝きました。現在ではGMを兼任する石井監督の手腕で多数のFA選手を獲得し、2回目の日本一を目指しています。

特徴
・投打でバランスの取れたチームで、涌井秀章や岸孝之、牧田和久、浅村栄斗などの他球団出身の選手も多く活躍します。
・FAやトレード移籍に意欲的で、毎年多くの新戦力が加入します。
・生え抜きの選手たちも多く活躍しているので、選手の育成力も高いです。
・東北にファンが多く、地域密着型の球団といえます。

主力選手
・則本昂大
・浅村栄斗
・田中将大 など

ライバル球団
特になし

5.北海道日本ハムファイターズ

(監督:栗山英樹)

かつては東京に本拠地を置いていましたが、2004年から北海道の札幌ドーム、2023年からは同じく北海道の北広島市へと移転予定です。
前身の東映フライヤーズ時代にはあの御意見番・張本勲が所属していました。
北海道移転後は新庄剛志や大谷翔平など、才能溢れるスターを数多く獲得してきました。

強さ:リーグ優勝7回 日本一3回
2000年代に入ってからはヒルマン監督、梨田昌孝監督、現在の監督であり10年目を迎えた栗山英樹監督のもとでリーグ優勝を成し遂げましたが、ここ数年は下位に沈んでいます。

ですが、中田翔西川遥輝、バラエティー番組でもお馴染みの杉谷拳士など華のある選手が揃っています。
将来有望な期待の若手が多いので、数年後が楽しみなチームです。

特徴
・甲子園や大学野球で活躍した知名度の高い選手をドラフト会議で指名することが多いです。
・現在メジャーリーグで活躍する大谷翔平の"二刀流"や、アメリカでは一般的になりつつあるリリーフ投手が短いイニングを先発する"オープナー"を取り入れるなど、常に最先端を取り入れています。
・打率や本塁打、打点などの一般的な指標のみならず、守備範囲や貢献度を表す指標を用いて選手を評価します。
・選手のトレードが活発で、出番の無い選手を他球団で活躍させたり、他球団の出番の無い選手を獲得して積極起用するなどしています。

主力選手
・中田翔
・西川遥輝
・上沢直之 など

ライバル球団
特になし

6.オリックス・バファローズ

(監督:中嶋聡)

大阪の京セラドームを本拠地としています。
元々「大阪近鉄バファローズ」と「オリックス・ブルーウェーブ」という別々の球団でしたが、2005年シーズンから吸収合併により「オリックス・バファローズ」となりました。
近鉄では中村紀洋、ブルーウェーブではイチローといったOB達が有名です。

強さ :リーグ優勝12回 日本一4回
ですが、この数字はオリックス・ブルーウェーブ時代のものであり、現在12球団で一番優勝から遠ざかっているチームです。
2014年はソフトバンクとシーズン最終盤まで優勝を争いましたが、"10.2決戦"の激闘の末敗れ、惜しくも優勝を逃しました。
選手では山本由伸、山岡泰輔、田嶋大樹といった強力な先発陣を誇りますが、打線では吉田正尚を擁してはいるものの、なかなか点が取れない苦しい試合が多くなっています。

特徴
・本拠地が大阪にあるものの、関西圏では絶大な人気を持つ阪神タイガースの影響であまりオリックスファンは見かけないかもしれません。
・投打ともに楽しみな若手が多く、「これから来る」チームといえます。
・投手力が高く、投手陣がリードを守り切って勝利する試合が多いです。
・A・ジョーンズなどの実績のある外国人を獲得することが多いです。

主力選手
・吉田正尚
・山本由伸
・山岡泰輔 など

ライバル球団
特になし

さいごに

2回に渡って両リーグの球団の特徴をまとめてみました。
お気に入りの球団が見つけたい人や、これから応援したい球団がどんなチームか知りたい人の役に少しでも立てたら幸いです!

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