近衛十四郎の圧倒的魅力
東映時代劇YouTubeで「素浪人月影兵庫」をやっていて、懐かしさで少し小便を漏らすかと思った(老人なので)。
「素浪人月影兵庫」と、その続編「素浪人花山大吉」は、子供のころ私が一番好きだった時代劇だ。
どちらも、主人公は近衛十四郎、その相棒は「焼津の半次」品川隆二。一世を風靡した名コンビだ。
近衛十四郎のカッコ良さは、いま見ても完璧に近い。
近衛十四郎とは誰かといえば、松方弘樹のお父さんだ。松方弘樹とは誰かと若い人から聞かれるなら、もう説明のしようがない。
松方弘樹も好きな役者だが、父の近衛十四郎を模倣して、結局追い抜けなかったことを改めて感じた。松方には近衛の豪快さがない。
今回、wikiで月影兵庫を調べて、松方弘樹のリメイク版もあることを知った。それは見ていないけれど、どんなだったのだろう。
近衛は殺陣も完璧で惚れ惚れする。
近衛十四郎の月影兵庫と花山大吉は、私のナンバー1時代劇ヒーローだった。その後は、何を見ても物足りない。
私が影響を受けたヒーローは3人いて、
・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ
・謎の円盤UFOのストレイカー司令官
・素浪人月影兵庫(花山大吉)
の3人だ。大人になったらああなりたい、と思ったが、結局なれなかったねえ。
焼津の半次も好きだった。ヤクザなのに「曲がったことが大嫌い」で、首の曲がっていたキセルをまっすぐに打ち直して使っている。
同じ東映チャンネルで中村梅之助の「遠山の金さん」の刺青を見ても思ったが、ヤクザみたいなのが主要人物のドラマはもう作られないだろうな。コンプラ的な意味で。
品川隆二はまだ存命らしい、というのも少し驚く。
ちなみに、「月影兵庫」と「花山大吉」は、ほとんど同じ設定のドラマなのになぜ名前を変えたかというと、「月影」の原作者の南條範夫が原作と違いすぎるとクレームをつけたからだそうだ。
南條範夫も懐かしい。学生時代に読みまくったが、久しぶりに読んでみよう。
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