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挫折本No.2 『ゲーデル,エッシャー,バッハ あるいは不思議の環』

こんばんは。かきもちです。
昨日から用事があって実家に来ています。

今夜は本当は読みたいけれど、
自分には難しすぎて挫折している、
でもなんとかして読みたい本をとりあげます。

科学と美術の共存

『ゲーデル,エッシャー,バッハ あるいは不思議の環』(白揚社)。
著者はダグラス・R・ホフスタッター、
訳者は野崎昭弘、はやし・はじめ、柳瀬尚紀。
初版は1985年、今から33年前です。

ゲーデルは数学者、不完全性定理の人だよね…
エッシャーはアーティスト、だまし絵の人か…
バッハは作曲家、G線上のアリアの人…
数学と絵と音楽を同時に書く…
最近流行っていると思っていたら、
もう30年も前にあったのか!

父「あとがきなら読める」

壁になっているのはその厚さ、
そしてハードなコンテンツ。
2段組み765ページ、厚さ4cm強。
しかも苦手な数学ががっつり入っている…
でも読みたい(執念)。

そこにハイボールを持った父、参戦。
父「あとがきなら読めるかもよ。
おお、いいこと言う!(ハイボールいいなあ)

あとがきを読んでみました。
訳者の一人、柳瀬尚紀さんのあとがきが
すごかった!

あいうえお作文のようになっていて、
段落の行頭は右から、行末は左から、

「ホフスタツター著ゲーデルエツシヤーバツハ
 のざきあきひろはやしはじめ強訳白揚社
 東京都千代田区二番町三番地電話二六二三八二五」

となっている…!はああ泣(感嘆)

ぴったりはまる不思議

柳瀬さんのあとがきでは、
行頭・行末・本文が、
お互いにそれぞれ意味をもちながら
ぴったり共存していました。

ふと考えてみれば、バッハの音楽もそう。
バッハの曲では、
1.メロディAが流れる
2.メロディAが終了
3.メロディAとメロディBが流れる
といった構造が出てきます。
ここでもメロディAとメロディBが
それぞれありながら共存している。

もしかすると、この本に書いてあることは
異種のものが調和して共存すること
なのではないか…?
なんだか新しいことが見えてきました。

入れそうな隙間から

あとがきから読んでみたら、
新しいことがみえてきました。
本と自分をつなぐものを作れた気がします。

難しいものを読むときは、
自分のわかりそうなところから。
難しいことをするときは、
自分にもできそうなところから。
困難は分割せよ、
されば見えてくるものがある。

今日作ったつながりを頼りに
少しずつつながりを増やしていけば、
いつかこの本と私もぴったり共存できる日が
来るかもしれない。

数学と絵と、音楽のように。





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