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"バリューチェーン"から"バリューサイクル"へ
本日は山口周さんのお話より。
価値観の変化は、いろいろなところに具体的な形で表れています。
たとえば昨今、新築の家を建てる人、別荘をつくる人の間で薪ストーブが流行っていらそうです。薪ストーブは、どう考えてもエアコンより不便。不便だから安いのかというとそうではなくて、むしろエアコンよりも高価です。つまり、昭和の時代は「便利だけど高い」「不便だけど安い」という選択肢でしたが、いまは「便利で安いもの」と「不便で高いもの」がマーケットに併存している状態だといえます。
20世紀的な価値観では説明できないものが、マーケットにどんどん出てきていますから、それらをしっかり観察していくことが大事なんですね。
そして山口さんは今後、「バリューチェーンからバリューサイクルへ」ということを唱えておられます。
バリューチェーンは顧客が重視する価値観を調べて、ものづくりやサービスに反映していきますが、企業側がその価値観を共有しているかどうかは問わない、あくまで客体としてお客様に接するマーケティングのあり方です。
一方、バリューサイクルでは、「私がほしかったものはまさにこれで、すごく素晴らしいものができたので、一つどうですか」と企業が投げかけると、「あなたがつくったものはすばらしい。私もこういうものがほしいと思っていました」と顧客からの反応が返ってくる関係です。自分たちが感じている価値を明らかにしたうえで、それを提示した時に共感してくれる人が出てくると、ビジネスとしてはものすごく強くなるとのこと。
本気で良いと思うものしか作らない、売らない企業が強くなる。確かにごもっとも。
SHOWROOMの前田さんも同じようなことを仰っていましたよね。
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