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リーダーのいないチームで起こったこと

僕「この仕事、誰がやりますか?」
同僚「・・・・・・誰がやります??」
僕「・・・じゃあ、僕やります」

リーダーがいない?

私のいる部署では4人でチームを組んで仕事をしている。仕事の経験年数、年齢が同じくらいの4人の中で私が一番年下だ。雰囲気は、良くもなく悪くもなく、各々淡々と仕事をこなしている。そして、みんなリーダーシップが特別ある訳でもない。

チームでは、大まかな役割分担に沿って仕事をしている。中には担当が決まっていない仕事も多々あり、「そのときにやれる人か、気づいた人」がやるような風潮があった。

そういった仕事は誰も手をつけたがらないので、上司から作業依頼が来ても誰も手をつけたがらない。みんな、それとなく周りをチラチラ見るような空気感。
そして、そういった仕事は、しびれを切らして大概私がやることになる。

私も、ひとのことは言えないけど

私も例外ではなく、最初は様子を伺う。誰がやってくれないかな?って。
でも、誰も手を挙げてくれない。

年度初めは、周りでやってくれる人を聞いたりもしていたが、なかなか手を挙げてくれない。この、聞いているのに誰も反応してくれない時間がものすごく嫌だ。一番年下の私が、年上の同僚に仕事をお願いするのもなかなか難しい。しだいに、周りに聞くのも面倒になっていき、しまいには、

私「昨日メールで来てた○○会議の資料作りなんですけど、やっときましたから。」
同僚「あ、ありがとう。いつもごめんね。」

こんな感じになってしまった。

通常の業務が忙しくないときはまだ良いのだけれど、突発的にいろいろなことが重なってくると、「どうして自分ばかり、仕事を請け負っているんだろう。。」と悲しい気持ちになってくる。

以前はこんなんじゃなかった

以前は、チームの中に4〜5歳上の先輩が一人いて、以前いた上司と連携を図って、上司や先輩が3人に仕事を振っていき、仕事のバランスが取られていた。人事異動で先輩と上司の二人がいなくなったことで、年齢の近いメンバーだけが残り、今の状況が生まれた。年齢が近いことで、風通しがよくなり、良いチームワークで仕事を進められることもあるかもしれないが、そんなことはまったくなかった。ただ単に、私達は相性が良くないのだ。

上司の役割

本来なら、仕事は上司が個人に割り振っていき、部署全体を管理すべきと思う。

これまでも何度か、「このチームには引っ張る人がいなくて困っている。」と、上司に相談してみたが、「抱えている部下の人数も多いから、申し訳ないけど、自分から仕事を振ることはできない。仕事量が偏るようだったら相談してほしい。」という趣旨の返事だった。

私はチームの中で一番年下なので、他の同僚に仕事をお願いしたりするのは気が引ける。仮に、上司に「持っている仕事量が多いので、他の誰かにやってもらうようにしてほしい。」と言ったところで、私が上司を通して間接的に仕事を依頼しているような感じがしてしまう。

そんな中で、相談や調整もせずに自分ひとりでいろいろな仕事を請け負っていったら、繁忙期も重なって、残業時間が他の同僚よりも30時間ほど多くなる月も出てきた。

さすがに上司も心配して、「今持っている仕事、他の誰かにやってもらうかい?」と聞いてくれた。けれど、私はそれを断った。もう、意地になっていた。ちょっと上司には申し訳ないけど。

このままでは良くない

やがて、繁忙期を乗り切った。今まで経験したことのない仕事をたくさんやった。「繁忙期を乗り切ったら、結構達成感があるんじゃないか」と思っていたが、今のチームの風通しの悪さ、チームワークの悪さに心底嫌気がさして、達成感はまったくなかった。「このままではよくない」と強く思った。

そこで、今年度からは、これまで担当が決まっていなかった仕事についても、できるだけ担当を決め、ローテーションで回していくことにした。

こんな状態なので、これを提案するときはなかなか勇気が必要だったが、いざ提案してみると、上司含めみんなにあっさり受け入れられた。

新年度に入ってメンバーも若干変わって3ヶ月弱だが、今のところうまく回っているように思える。

それでも、担当が決まっていない仕事が発生したら、その都度他の同僚と調整して仕事量のバランスをとるようにした。一番年下なので、ちょっと勇気がいるけど、表面上はうまくいっていると思う。

本当は上司に引っ張っていってほしい。けれど、自分でできることがあるのであれば最大限やって、チームを引っ張っていける存在になりたい。

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