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結婚っていいものですか?
結婚と聞いて、まず頭に浮かぶのはどんなイメージだろうか。
かつての僕は、正直なところあまり良いイメージは持っていなかった。
子供の頃(まあ今もそうなんだが)、大人たちが口にする結婚の話といえば、大体が文句や自虐だった。
「うちの夫は全然家事をしなくてさ」とか、
「妻が怖くて逆らえないんだよ」とか、そんな話ばかり。
もちろん冗談も含まれているのだろうが、その印象が刷り込まれた僕にとって、結婚とは「大変そうなもの」「我慢を強いられるもの」という漠然としたイメージがあった。
しかし実際に結婚してみて、思ったことがある。
結婚って、意外と素敵なものなんじゃないかと。
毎日の中にある「普通じゃない幸せ」
結婚して感じたのは、当たり前に思える日常が実はとても特別なことだということだ。
誰かと一緒に食事をする。
何気ない会話を交わす。
朝起きたときに「おはよう」と声をかけ、
寝る前に「おやすみ」と言い合う。
これらの何でもない瞬間が、どれほど心を穏やかにしてくれることか。
一人でいる時間も大切だ。でも、毎日誰かと分かち合うことには、別の次元の温かさがある。嬉しいことを共有することで喜びは倍増し、辛いことを話すことで気持ちは軽くなる。
それが結婚の一つの本質だと思う。
助け合いの価値
さらに、結婚は「助け合い」が自然と生まれる関係だということにも気づいた。
たとえば、僕が仕事で忙しいときには、家事を手伝ってもらえることが本当にありがたい。逆に、相手が悩んでいるときには、僕が話を聞いたり、肩の荷を少しでも軽くできるよう努める。
結婚する前までは、「誰かに頼る」ということに対してどこか抵抗があった。周りの人は所詮他人だし、頼ることは相手の迷惑にもなってしまうかもしれないからだ。でも結婚してみると、そんなことを考える必要は無くなった。迷惑をかけてもいい「助け合い」ができる関係は、日々の生活を格段に楽にしてくれるものだと実感する。
互いに支え合うことで、自分一人では乗り越えられなかったようなことも乗り越えられる。
それは、結婚の大きな魅力だと思う。
「+α」が結婚の満足度を決める
ただ、これらの基本的な「一緒にいる幸せ」や「助け合い」の上に、もう一つの要素がある。それが、相手をどれだけ積極的に選び、求めるかだと思う。
僕の場合、自分より才能のある相手を選びたいと思った。
なぜなら、日々の会話が面白くなるからだ。そして、僕はよく仕事の話をするので、同じ話題を共有できる相手であることも重要だった。この+αの選択が結果的に、僕にとっての結婚生活をより満足のいくものにしている。
誰かと結婚するということは、相手に全く期待をしないわけではない。お互いに「これが自分には必要だ」と思うものを明確にし、それを話し合える関係を築くことが、結婚を幸せなものにするカギなのではないだろうか。
幸せな結婚を求めるということ
幸せな結婚を手に入れるには、ある程度の「積極性」が必要だと思う。ただ受け身で待つだけではなく、自分が本当に求めるものは何かを考え、それを追い求める勇気を持つことが大切だ。
簡単なことではない。結婚は時に、努力や妥協を伴うものだ。でも、その過程を楽しみながら、自分たちなりの形を作っていくことこそが、結婚の魅力なのではないかと思う。
僕は結婚して、本当に良かったと思う。人生のパートナーがいるということ。それはただの便利さや安心感だけではなく、自分の人生がより豊かになっていく感覚を与えてくれる。だからこそ、結婚とは素晴らしいものなのだと胸を張って言いたい。
2025.01.21
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