それは認知症の周辺症状だった
父は悲しんでいます。
父は苦しんでいます。
父は寂しがっています。
母を他の誰かに取られる恐怖と戦っています。
***
9月の台風の後、数日間停電が続いたころから、おかしな妄想話が頻繁にでるようになっていました。
父は母が自分以外の男性とコンタクトをとっていると思いこんでいます。😅
その人はすでに亡くなっていると説明しても「狐にばけて会いに来ている」とか、母が「狐をよんでいるとか」、そんなことばかり言っています。
寝室に棒を持ち込んで「来たら追い払うんだ」とか、ビール缶を紐で繋いで玄関先に置き、「来たら音がするからすぐわかるんだ」とか、次第にその妄想はひどくなってきていました。
これは、認知症の周辺症状「行動・心理症状」の一種だったようです。
90歳にもなって!と呆れていましたが、年齢には関係ないよくある認知症の症状のひとつ「嫉妬妄想」でした。
かかりつけ医に相談すると、もっと早くくればよかったのにと言われ、それもショック・・・。
認知症の勉強もしたし、知識はそれなりに持っているはずですが、眼の前の父の状態と知識とが合致しなかったのです。
家族ともなると、客観的に見ることができないってことなのかな。😥
「男性には多いですよ。ひどくなると火をつけて火事になったり、警察沙汰になったり。」と主治医に言われると、ぞっとします。
今はいろいろな薬が出ていて、試す価値はある、とのこと。
しかし、その効果(副作用も含めて)は人それぞれなのでショートステイ(入所)しないと治療できない、という説明を受けました。
入所期間は2週間ぐらいと聞いて、そんなの受け入れるはずがない!と思ったのですが、主治医の診察が終わった父は「今日は泊まるんだって」と呑気に話していました。
主治医がどんな説明をしてくださったのか、同席していないのでわからないのですが、こんなに素直に受け入れるとは、おみそれしました。
ただ、いっしょにショートステイの部屋まで行ったのですが、父は一泊と思っている気がします。
「寝たらすぐ明日だから。いびきをかいて寝るだけだよ。」
明日、帰ろうとしたときにどんなことになるのか、とても不安。
入院中に「帰りたい、帰りたい。連れて帰ってくれ。」と懇願された光景を思い出し、胸が熱くなります。
しかし「嫉妬妄想」で苦しんでいるのも父。
その症状が少しでも軽くなるといいなと思います。
早く薬の調整ができて、帰ってこられるといいな。
それを信じて待つしかないな。
今頃、こんなサイトを見つけて情けなくなる。 ふぅ、疲れた。
タイトル画像は”Take”さんにお借りしました。
さいしょに目に飛び込んできた画像です。
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