職業を意識し始めるのはいつ頃?
私はこの春、第一線を退いたが、重たかった鎧兜(ふるっ)を脱いで
今はお気楽な再任用職員として働いている。
とはいえ、これまでやりたくてもやれなかったこと。
違う視点で試行錯誤を続ける毎日である。
それは、優秀な看護師にきてもらうこと。
リクルート活動(人材募集の方)。
しかし、これまでのやり方が通じないのは痛いほどわかっている。
となると、広報のあり方を見直すべきでは??と考えている。
ここでいう広報とは、「働いてみようかな~」と思ってもらえるように、我が病院のいいところを知ってもらうこと。
当然、誇大広告ではいけない。
たいへんな部分も正直に紹介しつつ、それ以上にいいところをアピールする。
これは、至難の技だ。
しかも、ツールがInstagramとかTwitterとか、動画とか、そりゃそりゃ大変だ。
そもそもこの業界自体が人材不足で、奪い合いなのだ。
いや、若者が減っているのだから、お隣の業界もライバルである。
ランドセルで有名なクラレが行った「2022版女の子が将来就きたい職業トップ20(n=2,000)」の上位10位を見てみる。
かろうじて10位以内には入っているが、経年的に見てみると、看護師の人気の衰退が見て取れる。
衝撃的なのは、式会社アイ・エヌ・ジーが行った「高校生が選ぶ将来就きたい職業ランキング2022」
どこにも、看護師という文字がない!!!!! 😱
保育士だって、美容師だって、教師だって、たいへんな職業なはずなのに。
動揺を隠せないのだが、そこはあえて冷静に分析して。
小学生の調査と異なり、対象者が、流行に敏感な関東の高校生男女200名であるから、単純に比較することはできないよね、と思うことにする。
しかし、職業を意識しはじめるのっていつ頃なのだろう。
昔っから決めている人もいるし、私みたいに成り行きで職業についたものもいる。
あまり憧れが強すぎても、リアリティーショックで続かないというのはよくある話。
となると、あまり職業を考えていない人に、「こんなんもあるよ~」という紹介ぐらいがいいのだろうか。
いや、やっぱりそれは無理があるなぁ。
就職説明会のときには、ありったけのテレビドラマを使って、心をつかもうと試みたものだ。
しかし、今の若者はテレビドラマを見ていないくてウケが悪かった。しょぼん。
今は完全に負のスパイラルが加速しており
看護師不足 → たいへん → やめていく → 看護師不足 がぐるぐる回っている。
この先にあるのは?? といつも考えてしまう。
医療制度や医療体制は一度崩壊しなければ、だめなところまできているのかなぁ。
自分の健康は自分で守るしかない。
そのうち守ってくれる人はどこにもいなくなる。
家族が大いにやっかいになっておきながら、そんなことを考えてる。
書き終わって、全然「広報のお仕事」って内容じゃなくなっていることに気づく。
また、やってしまった・・・。
タイトル画像は”すぴー”さんにお借りしました。
仕事や勉強に励む人々が木工おもちゃで表現されていてかわいい。
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