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職業を意識し始めるのはいつ頃?

私はこの春、第一線を退いたが、重たかった鎧兜よろいかぶと(ふるっ)を脱いで
今はお気楽な再任用職員として働いている。
とはいえ、これまでやりたくてもやれなかったこと。
違う視点で試行錯誤を続ける毎日である。

それは、優秀な看護師にきてもらうこと。
リクルート活動(人材募集の方)。
しかし、これまでのやり方が通じないのは痛いほどわかっている。

となると、広報のあり方を見直すべきでは??と考えている。
ここでいう広報とは、「働いてみようかな~」と思ってもらえるように、我が病院のいいところを知ってもらうこと。
当然、誇大広告ではいけない。
たいへんな部分も正直に紹介しつつ、それ以上にいいところをアピールする。
これは、至難の技だ。
しかも、ツールがInstagramとかTwitterとか、動画とか、そりゃそりゃ大変だ。

そもそもこの業界自体が人材不足で、奪い合いなのだ。
いや、若者が減っているのだから、お隣の業界もライバルである。

ランドセルで有名なクラレが行った「2022版女の子が将来就きたい職業トップ20(n=2,000)」の上位10位を見てみる。

 1位 ケーキ屋・パン屋
 2位 芸能人・歌手・モデル
 3位 花屋
 4位 医師
 5位 警察官
 6位 保育士
 7位 看護師
 8位 教員
 9位 アイスクリーム屋
 10位 美容師

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000030817.html

かろうじて10位以内には入っているが、経年的に見てみると、看護師の人気の衰退が見て取れる。

 2002年 3位
 2012年 5位 ↘
 2021年 3位 ↗
 2022年 7位 ↘

同上

衝撃的なのは、式会社アイ・エヌ・ジーが行った「高校生が選ぶ将来就きたい職業ランキング2022」

高校生が選ぶ将来就きたい職業(最大3つまで回答)
1位 保育士 4.5%
2位 美容師 3.6%
3位 教師 3.2%
4位 キャビンアテンダント 2.3%
5位 システムエンジニア 1.8%
5位 商社 1.8%
8位 ウエディングプランナー 1.4%
8位 ダンサー 1.4%
8位 ファッション系 1.4%
8位 ヘアメイクアップアーティスト 1.4%
8位 モデル 1.4%
8位 営業 1.4%
8位 会社員 1.4%
8位 歯科衛生士 1.4%
8位 社長 1.4%
8位 薬剤師 1.4%

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000026876.html

どこにも、看護師という文字がない!!!!! 😱
保育士だって、美容師だって、教師だって、たいへんな職業なはずなのに。
動揺を隠せないのだが、そこはあえて冷静に分析して。
小学生の調査と異なり、対象者が、流行に敏感な関東の高校生男女200名であるから、単純に比較することはできないよね、と思うことにする。

しかし、職業を意識しはじめるのっていつ頃なのだろう。
昔っから決めている人もいるし、私みたいに成り行きで職業についたものもいる。
あまり憧れが強すぎても、リアリティーショックで続かないというのはよくある話。

となると、あまり職業を考えていない人に、「こんなんもあるよ~」という紹介ぐらいがいいのだろうか。
いや、やっぱりそれは無理があるなぁ。

就職説明会のときには、ありったけのテレビドラマを使って、心をつかもうと試みたものだ。
しかし、今の若者はテレビドラマを見ていないくてウケが悪かった。しょぼん。

今は完全に負のスパイラルが加速しており
看護師不足 → たいへん → やめていく → 看護師不足 がぐるぐる回っている。
この先にあるのは?? といつも考えてしまう。
医療制度や医療体制は一度崩壊しなければ、だめなところまできているのかなぁ。

自分の健康は自分で守るしかない。
そのうち守ってくれる人はどこにもいなくなる。
家族が大いにやっかいになっておきながら、そんなことを考えてる。

書き終わって、全然「広報のお仕事」って内容じゃなくなっていることに気づく。
また、やってしまった・・・。


タイトル画像は”すぴー”さんにお借りしました。
仕事や勉強に励む人々が木工おもちゃで表現されていてかわいい。


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