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昭和歌謡がぐわんぐわん

認知症の父の気分はおんな心より秋の空より変わりやすく、一寸先は不明です。
しかも、ONとOFFがパキッと入れ替わる。


今朝はご機嫌に起きてきました。
なにやら私の甲斐甲斐しい介護(?!)に感動したらしく、逆に私の老後を心配する始末。
今日もいい感じ~と思っていたら!!!

「山吹(デイサービスの俗称、しかも仮称)」というワードがでた途端にスイッチがOFFに切り替わりました。
箸を起き、「味が全くしない」「食べたくない。」とそれ以後一口も食べません。
「山吹には絶対行かない!行くぐらいなら死んだほうがましだ!」
わざとらしい咳ばらいに、具合が悪いアピール。
最後は寝たフリ。 もう! ٩(๑`^´๑)۶

思わずやふーさんちの息子くんかと思いました。

いや、歩いてでも行った息子くんの方が何百倍もエライ!!!

***

仕方ない。
今日はアドレナリンの放出が少ない日なのね。
と、「山吹」には母だけ行って父は欠席(ズル休み)。
午前中は好きなだけ眠らせておいたのですが、黙っておけば「いつまで寝てる気??」「夜眠れないでしょ!」状態。

あの手、この手で説き伏せて、車で45分かかる町の大型スーパーに出かけることに成功しました。
昨日、あまりにも寒いと言うので母の赤い毛糸の帽子をかぶせたら「これはいい!」とお気に入り。
さすがに赤いのかぶって外へは出られないというわけで「父ちゃん用の毛糸の帽子を買いに行こう!」と誘い出したら、何とか車に乗りました。

あまりいいのがなかったけど、とりあえず間に合わせにはなるような毛糸の帽子をゲット。
でも、今日は本当に不調のようで「もうだめだ。歩けない。」と早々に車の中で待機。
その間に、食材等を買い込み、バタバタと戻ります。
父は座席を倒して寝ていました。

車に乗り込んだとき、ふと、閃きました!!

帰りはYou Tubeで「昭和歌謡オンパレード」を流したのです。
車中に響き渡る(父は難聴)昭和の音と空気。
父はむくっと起き上がり、スマホの字幕を見つめています。
なにか思い出したのか、感傷に浸っているのか、はたまた歌いたいのか。
じーーーっと、スマホを見ていましたが、おもむろに「俺の携帯にもこれ入れてくれ。」

***

早速帰ってから、父のらくらくフォンを見てみるとYou Tubeがありました。
ドライブの続きを流してあげると、とても満足げです。
まぁ、そのうち飽きるだろうと思っていたのですが。

延々と流れてきます、昭和歌謡(しかも戦後シリーズ!)。
ご飯のときに、こっそり初期画面に戻したので、もう大丈夫だと思っていたのですが、しばらくするとまた流れてくるではありませんか!!

一度だけ教えた操作を覚えていた???
そんなのを覚えられるんだったら、もっと違うところに脳みそ使ってくれ~、父ちゃん!!!

寝室まで持っていこうとするので、「電池が切れるよ! 明日聞けなくなるよ! 夜は充電しようね!」と言ってやっと手放してくれました。


今日はデイサービスに行っている間は自分時間の予定でした。
note記事読んで、コメントして、早めに記事書いて~なんて思っていたのに、計画が台無しになった挙げ句に、頭の中は昭和歌謡がぐわんぐわんと鳴り響いています。

あー、明日は弟と交代の土曜日。
早く来てくれ、弟よ。


タイトル画像は”吉塚康一/百年ニュース「毎日が100周年」”さんにお借りしました。
懐かしきレコードです。


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