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売れっ子アートメイク看護師の条件。櫻井グリコの場合。

こんにちは!ぴーなっつです。

現役の美容看護師の方へ、キャリアや働き方に関するインタビューを定期的に実施しています。

今回が第2回目。

インタビューに協力してくれたのは、アートメイク専門のクリニック立ち合げや、アートメイクスクールを運営する美容看護師の【櫻井グリコ】さんです。

※2022年5月時点のプロフィールです

インタビュー形式でお聞きした櫻井グリコさんの現在に至るまでのキャリア形成について、前後編に分けてご紹介していて、今回は後半です。

前半はこちら。

前半では、美容看護師を目指してからアートメイクの道に進んだきっかけ。そしてクリニックの開業に至った経緯の話。

後半は、櫻井グリコさんが考える「アートメイク看護師としてのキャリアを成功させるための条件」に関する話などです。

櫻井グリコさんがアートメイク看護師として大活躍されるまでに歩んできた軌跡が、こらからの求職者さんの道標になりそうな気がします。

それではどうぞ。

売れっ子アートメイク看護師の条件①「人脈」

(前回、お仕事内容について「1日のスケジュールはどんな感じ?」という話の続きから。)

🥜(この1on1の)日程調整をさせていただく際に「深夜まで予定が入っている日が多い」とのことだったんですが、それは夜遅くまでDMでお客さん対応などをされているからですか?

いや、そうではないですね。他のクリニックの人との交流会みたいことが結構多くって。

他所のクリニックの話を聞くのもすごい勉強になるので、誘われたら基本行くようにしてます。

それで、家が遠いので帰りが遅くなっちゃうだけなんです。

アートメイクの業界って、自分が参入したときはめちゃめちゃ「クローズドな業界」だったんですよね。全然情報が何もない。

「他所のクリニック同士で仲良くしたらNG」みたいな感じで。

技術も教えちゃダメだし、道具も何使ってるかとか教えちゃダメみたいな感じだっんですけど、「自分がそれをぶち壊そうかな」と思って。勝手に。

昔から(業界に)いるひとにはちょっと煙たがられてると思います。

それなので、インスタも同業者向けに(情報開示する目的で)運営してて、交流会も頻繁にやってる、って感じです。

売れっ子アートメイク看護師の条件②「集客力」

🥜 InstagramとTwitterの両方を運用されていると思いますが、どのように使い分けているんですか?

自分は、(集客は)殆どTwitterですね。インスタは「同業者向け」、Twitterは「お客さん向け」に運用してます。

整形アカウントの人をターゲットにしてるので、フォロワーも整形アカウントの人ばっかりです。

(使い分けている理由は、)「SNSを使ってる人の層が違うな」と思って。ライトな人はInstagramで、コアな人はTwitterに生息してるな、って。

なんか、コアな美容外科医もTwitterの方にいるじゃないですか。

なので、投稿内容とかターゲットは変えてます。

(Twitterでは「お客様向け」の投稿がメイン。)

🥜 「自己集客」っていうのがアートメイク看護師の大きな特徴のひとつという印象ですけど、運用は最初から上手くいっていたんですか?

いや、そうでもないんですけど、「とりあえずインパクトは大事だな」と思って髪の毛ピンクにしました。

色々お客さんたちも、アートメイクを調べたときにいろんな人の(アカウント)を見ると思うんですよ。「あ、こういうクリニックある」って。

その中で「ピンクの人いたな」って印象に残ったら勝ちだと思って、とりあえず目立とうと思いましたね。

🥜 やっぱり、SNS集客がうまくいかないとアートメイクを続けていくのは難しいと思いますか?

クリニックがバンバン広告かけてくれるところだったらいいんですけど、フリーランスでやっていくとなると集客できないのはキツイです。

でも、多分集客が一番難しいですね。

技術を学ぶのも難しいんですけど、看護師って集客はしたことないし、ビジネスを学んだことがないんですよね。専門的に。

🥜 現在うまく集客ができるようになるまでに、苦労したことや頑張ったことは?

バズっているインフルエンサーがいるじゃないですか、ちゃんと仕事としてやっている子たち。

そういう子達って別にただかわいいからフォロワーが多いだけ、見た目がいいから有名なんだろうなって(この仕事を始める前は)思っていたんですよね。

それがちゃんと集客できる理論に乗っ取って運用されてるのを、この業界に入って初めて知って、それを先生(院長)と一緒に勉強して、って感じですね。

インスタマーケティングに関して勉強して、その通りにその法則通りにやっているって感じ。

売れっ子アートメイク看護師の条件③「美容経験」

🥜 アートメイクってファンビジネスみたいなところがあって、求心力みたいなところが大事なのかと思います。その辺は、やはり前職の接客経験が活きているんでしょうか?

そうですね。接遇マナーに関しては美容外科やっててよかったなと思う点がめちゃめちゃあって。

今いるメンバーはほとんどが美容出身なんで、美容(の経験を経てから)アートメイクで来ている子達なんですけど、ダイレクトに病棟からアートメイクきた人って接客苦手な人がめちゃめちゃ多くて。

なんか、美容外科とか挟んでない人は接遇マナーいまいちな人すごく多いなって印象がすごい強い。

やっぱりちょっと上から目線ていうか、自分が正しいと思ったことを押し付る。提案っていうよりかは、「これが絶対正しいから、これ!」みたいな感じで、お客さんの希望に寄り添えない人がすごく多い印象。

🥜 病棟で働いている人が今後アートメイクやってみたいと考えている場合、先に美容クリニックで働いて最低限接遇とか美容系の知識を身に着けてから挑戦する方がいいと思いますか?

そうですね。それが何がいいって接遇マナーもそうなんですけど、アートメイクって美容の施術と親和性がすごく高くて、なんか眉毛やるにもボトックスとかヒアルロン酸とかの相性がすごくあるんですよね。

美容って順番がすごい大事で、(例えば)眉毛アートメイクを最初にやるよりかは、ここ(眉周辺)がすごい動いちゃう人は眼瞼下垂とかアイブローリフト(眉毛の下を切開する施術)を先にやった方がいい場合もあるんですけど、その辺の判断を先生にどう相談するか、(経験がないと)判断がつかないですよね。

外科と皮膚科を両方ともやってから来た方がすごくスムーズです。(理想としては)外科と皮膚科どっちもやってほしいです。

病棟からダイレクトにくると(その辺の想像が付かなくて)すごい苦労している子が多いので。

今からアートメイク始めたいって子がいるんだったら美容外科で働きながらスクールに通う。(のがおすすめ。)病棟に働きながらスクール通うよりはいいと思います。

スクール運営を始めたきっかけは?

🥜 グリコさんはアートメイクスクールの運営もされていますが、なぜスクールをやろうと思ったんですか?

自分がいちばん最初にオープンしたスクールが「色彩理論」ってやつなんですけど、アートメイクって、色選びがすごい大事なんですよね。生物をキャンバスにしてるので。

なんですけど、私がこの業界に入ったときに「色彩について勉強する機会」が一個もなくて。

「重要なのはなんとなくわかってるけど」っていう、なんか経験重視の業界だったんですよね。

(そのせいで)成長速度がめちゃめちゃ遅いな、って思ってたんですよ。

でも、「セオリーがわかると再現性がすごい高くなるな」ってことに業務の中で気づいて、「それを教える教室をやりたい」って思って始めました。

自分が元々、前職のクリニックに通いながら定時制の美容師の学校に通ってて、そこで色彩を習ってたんですけど、それがかなり活きてる感じです。

ぴーなっつの感想

以上、櫻井グリコさんに現在に至るまでのキャリアについてお話をお聞きしました。

ぴーなっつの所感としては、「今までに積み上げてきた経験の"アウトプット"が上手だな、と感じました。

一般的に考えられるキャリアチャンジのリスクは、「今までの経験が活かせない」とう点なんですが、櫻井グリコさんの場合「病棟経験」「美容経験」「アートメイクスクールでの経験」そして「美容師学校の経験」までもを全て無駄にすることなくご自身のパフォーマンスに還元されている印象です。

これから美容看護師を目指すみなさんにも、今取り組んでいる仕事がどうしても好きになれなくて「こんなことやっても意味ない」と思ってしまっている状況だったり、その瞬間は「挫折」と自己評価してしまいそうになるような経験もあると思います。

でも、「予期せぬところで将来的に役立つ」という場合があるというとを是非覚えておいていただき、「何事も”今”に全力で取り組む」というスタンスを持たれるとよろしいんじゃないかな、と思います。

以上です。それではまた!

リップに特化したスクールを運営中。

最近実施されたスクールの様子

(以下、グリコさんより。)

櫻井は現在、リップアートメイクに特化したスクール(経験者向け)を運営しています。

眉毛のアートメイクと、リップのアートメイクは書道と彫刻くらい別の施術です。今までは『眉毛ができるようになったらリップ』という流れがありましたが、世の中のリップアートメイク需要の高まりに合わせて、今後は『リップからアートメイクを学び始める』アーティストがいても良いのではと考えています。

今後、未経験者向けのリップアートメイクスクールも立ち上げ予定ですので、ご期待ください!

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