見出し画像

現役の美容看護師にキャリアのこと聞いてみた。【櫻井グリコ@唇の色きれいにする人】

こんにちは!ぴーなっつです。

現役の美容看護師の方へ、キャリアや働き方に関するインタビューを定期的に実施しています。

以前はぼく自身がキャリアアドバイザーとしての見識を深めるためだけに人知れずやっていたんですが、求職者さんにとっても非常に参考になる話ばかりなので、前回からnoteでも共有していくことにしました。

第2回目となる今回は、アートメイク専門のクリニック立ち上げや、経験者/未経験者向けのアートメイクスクールを運営する美容看護師の【櫻井グリコ】さんです。

※2022年5月時点のプロフィールです

インタビュー形式でお聞きした櫻井グリコさんの現在に至るまでのキャリア形成について、前後編に分けてご紹介していきます。

前半では、美容看護師を目指してからアートメイクの道に進んだきっかけ。そしてクリニックの開業に至った経緯の話。

後半は、櫻井グリコさんが考える「アートメイク看護師としてのキャリアを成功させるための条件」に関する話などです。

櫻井グリコさんが現在フリーランスとして大活躍されるまでに歩んできた軌跡が、これからアートメイク看護師を目指す求職者さんの道標になりそうな気がします。

それではどうぞ。

職歴の概要

櫻井グリコさんのおおまかな職務経歴はこんな感じ。

・公的病院(形成外科と皮膚科の混合病棟):3年半勤務
・大手総合美容クリニック:7年勤務
 ー 在職中にアートメイクスクールを修了
The Artmake Tokyo  :院長(オーナ)と共同で開業

上記に沿って、キャリアのターニングポイントとなりそうな部分に関して質問をさせていただきました。

以下、ご回答いただいた内容を極力そのまま引用する形でご紹介していきます。

美容に興味を持ったキッカケは?

🥜 いつから美容看護師になろうと思いましたか?また、それはなぜですか?

元々将来的に美容に行こうと思ってて、最初に形成を選びました。

それをとりあえず3年やれば色々見れるんじゃないかと思って。やっぱり「皮膚科がわからないと美容にけない」と思ったんですよね。「正常か異常か」がわからないと、何が正しいかわからないだろうな、と思って。

(美容に行こうと思ったきっかけは)家族の中で自分だけ一重で。それで18歳のときに二重を広げるオペをやって、品川美容外科に行ったんですよ。看護学校の1年生のときかな。

そのときに「看護師ってこういうとこでも働けるんだ」「絶対美容に行こう」と決めました。

🥜 当時だと、今よりも全然もっとマイナーな選択だったと思うんですが、同調圧力に負けたりはしなかったんですか?

「美容に行く」って話したときは「せっかく看護師免許とったのに(もったいない)」って散々周りから言われましたけど、「元から美容やるために形成外科で3年間学んできたのでありがとうございました」って言って辞めました。

アートメイクの道に進もうと思った理由は?

🥜 なぜ、アートメイクに挑戦してみよう、アートメイクのスクールに通ってみようと思ったんですか?

日々の業務の中で、「看護師っていくらでも替えがいるな」って思ったんですよね。唯一無二じゃないな、っていう。

大手にいたんで、自分が休んでも変わりがいるしお客さんも別に困んないし、みたいな。

医者って、「その人」しかいないから健康管理大事だったり、休めないじゃないですか。そういう「自分しかできない仕事」をやりたいな、と思って。

そしたら、看護師でできるのがアートメイクしかなかったんです、色々調べた結果。自分が施術できるっていうのが。

(スクールを選んだ理由は)まだたったの1年半前のことですど、当時調べたときに、そこのスクールしか出てこなかったんですよね。

調べてもすぐに資料請求とかできるのがそこしかなかったので、選択肢がなくて選んだって感じです。

でも結果、そこに行ってよかったです。

校長先生の人柄が素敵で(アートメイクを人の顔に彫ると言うことの心構えを教え込まれました)。あと、そこで出会えたインストラクターの皆さんがとても指導熱心で嬉しかったです。

櫻井グリコさんのInstagram「アートメイクナースになる方法3選」より。

クリニックの開業に至った経緯は?

🥜 スクール卒業から程なくしてアートメイクの専門のクリニックを開業されていますが、「全くの初心者」という状況からどういった経緯でクリニック開業に至ったんですか?

前職で同じグループに所属していたドクターと共同で、今のクリニックを立ち上げた、って形ですね。

開業の半年前ぐらいから、前職(大手総合美容クリニック)で働きながらアートメイクのスクールに通って、そのスクールで今の(The Artmake Tokyoの)オーナーに出会ったんですよね。先生(オーナー)もスクールに通ってて。

そこで仲良くなって、「一緒にクリニック立ち上げよう」ってなりました。

サービス提供開始に至るまでの技術習得は?

🥜「商品化」というか、サービスとしてアートメイクの施術を行い始めるまでの練習期間は、スクールでの経験のみですか?

そうです。スクールでの半年ぐらい(コロナの影響もあったので実質3ヶ月ほど)ですね。

(ただし、それだけだと不十分だったので)知り合いのクリニックのオペ室を借りて、休みの日は全部練習したんですよね。なので半年間1日も休まずに、知り合いに(モニターとして)協力してもらいながら練習しました。

50症例ぐらいですかね。デビューまでにやったのは。

あとは、クリニックをオープンした後に、業務と並行して別のクリニック※で教えてもらいながら、という感じです。

※アートメイクの立ち上げコンサルティングをしている都内のクリニック

退職からクリニック開業までの流れは?

🥜前職の美容クリニックを退職したのは、クリニックのオープンの目処が経ってからですか?

(スクールに通い始めてから半年ぐらいで)「もうそろそろアートメイクに集中したいな」と思ったときが、ちょうどピッタリ7年だったんですよね。なので「キリがいいからピッタリでやめよう」と思って辞めました。

自分の技術的に「いけるかな」という感覚もあって、院長の都合は何も考えないで突然辞めましたね。

院長的には年明け(2021年)ぐらいにスタートかな?と思ってたらしんですけど、自分が仕事辞めてきちゃたから(それに合わせて)オープンが前倒しになっちゃった感じです。

雇用形態はどんな感じ?

🥜 The Artmake Tokyoでの雇用契約はどうなってるんですか?お給与はもらってるんですか?

業務委託なんですよね。(基本給は)0円です。全部出来高制ですね。

最初は一応「基本給がゼロってのはかわいそうだから」っていうので最低保証っていうのを作ってくれたんですけど、初日から予約がいっぱいだったので、結局それは一回も使わないで来ました。

どうやって集客してるの?

🥜 「オープン初日から予約が埋まってた」というのは結構すごいことだと思うんですけど、どうやって集客をしたんですか?

最初に少し広告もかけてくれたんですけど、ほぼ自分で。SNSですね。

InstagramとTwitterの広告で集客です。インスタの広告出したら(予約が)結構埋まりましたね。

今はちょっとスタッフが増えてきて15人ぐらいいるので、クリニックで広告もかけてくれています。

クリニックからの送客もあるので、所属したばかりのアーティストでも、予約は埋まっています。

※集客に関する話は後半でさらに詳しくお聞きしてます。

仕事の内容はどんな感じ?

🥜 月に何件ぐらいのお客さんを対応してるんですか?

今は月に60件ぐらいですね。今は週3休みなんですけど、1日に4件で。

当初は80件だったんですけど、講師を始めてから教える日が増えたんで、件数を減らしたんですよね。

🥜 1日のタイムスケジュールは?

人によって違うんですけど、自分は家が遠いので10:30か11:00〜にしてもらってて。

そこからお客さん呼んで、持ち時間が新規のお客さんだと「2時間半〜3時間」なんですよ。で、既存だと「1時間半〜2時間」。

その中でカウンセリングしてデザインして、施術を進めていきますね。

それを×4。(1日のスケジュールだと)「既存」が2件の「新規」が2件で毎日やってます。

なので決まった休憩時間とかはなくて。麻酔の間の20分とか、早く施術が終わった10分とかを休憩時間にして、空いた時間は全部SNSですね。

後半は「売れるアートメイク看護師の条件」の話。

といったところで、前半はここまで。

後半では、フリーランスのアーティストとして大活躍の裏側に隠された秘密に迫ります。

後半はこちら。

リップに特化したスクールを運営中。

最近実施されたスクールの様子

(以下、グリコさんより。)

櫻井は現在、リップアートメイクに特化したスクール(経験者向け)を運営しています。

眉毛のアートメイクと、リップのアートメイクは書道と彫刻くらい別の施術です。今までは『眉毛ができるようになったらリップ』という流れがありましたが、世の中のリップアートメイク需要の高まりに合わせて、今後は『リップからアートメイクを学び始める』アーティストがいても良いのではと考えています。

今後、未経験者向けのリップアートメイクスクールも立ち上げ予定ですので、ご期待ください!

●櫻井グリコさんをフォロー!

キャリアのご相談を受け付けてます。

ぴーなっつへのキャリアサポートのご相談も随時受け付けてます。(月10名まで)美容看護師のキャリアについてお悩みを相談してみたい方や、具体的に求人案件を知りたい方などは公式LINEアカウント、またはTwitterのDMにてご相談ください。

●LINEで相談

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?