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移住ものがたり~家族みんなと自然の中で生活するということ~(千葉県安房郡鋸南町)

今回の主人公は、株式会社アヴェールの、牛窪さんです。鋸南町にてホテルのマネージャーをされています。今ではみんなからの信頼も厚いホテルの現場責任者でありながら、実は移住者の牛窪さん。ここ鋸南町のことを愛してやまない牛窪さんの物語です。


なぜ鋸南町へ?


今回インタビューさせていただいた牛窪さん

生まれと育ちは東京。当時37歳、今から5年前に家族で南房総市に移住しました。
移住といっても元々はおじいちゃんおばあちゃんの家があったため、鋸南町には馴染みがありました。
東京で生まれ育った後は、関西で本屋の店長をしていました。本社と店舗2つを任され、大忙しの毎日です。忙しい日々の中でもなんとなく「いつかは南房総に帰るんだろうな」と思っていた牛窪さん。ご縁があり、鋸南町でホテルのスタッフとして働きはじめます。

鋸南町に可能性を感じる

〒299-1909 千葉県安房郡鋸南町大六247-2 ヴィラ勝山 アヴェール

声をかけてくれたホテルアヴェールの社長さんとはとても馬が合い、ホテルへの転職と移住を決意。奥さまとお子さまを連れて家族で移住します。
ただ、当時のホテルには、設備の老朽化をはじめ、従業員の高齢化や人手不足等の多くの課題がありました。しかし、このホテルが繫盛すれば、地元の電気屋さん、ガス屋さん、クリーニング屋さんなど、ホテルに関わる商店も潤い、地域に雇用が生まれ、地域に貢献できる。牛窪さんはホテルに大きな可能性を感じたのです。

牛窪さんの自然とともにある生活

ホテルのマネージャーはなんでもします。受付、レストランの配膳、客室清掃、シフトの管理など、、、忙しくて、ヘトヘトになることもしばしば。
そんな疲れを癒してくれるのが、南房総の大自然です。ここに牛窪さんが移住を決意した理由があります。夏の繁忙期には、朝から働いて、昼の休憩時間に海に浮き輪を浮かべ、プカプカと浮いている時間が最高のリフレッシュになります。
また、以前の職場とは違い、平日の休みが増えたことによって、奥さんと2人で過ごせる時間も増えました。房総の道の駅めぐりや美味しい海鮮丼を食べに行ったりします。

「日常の中に非現実がある。都会に住んでいたらお金を払い、時間をかけて行うレジャーが、ここでは身近な存在。ちょっとの気分転換がすぐできる。」

牛窪さんのインタビューより

移住して気づいた子どもの成長

家族みんなで移住したことによって、牛窪さんのお子さんは小学2年生で転校を経験することになります。最初は心配していた牛窪さんと奥さん。でもお子さんが自然の中でのびのびと遊び、地域の人たちと触れ合う姿に感動します。

「今日なにして遊んだの?って子どもに聞いたら夕方、○○ちゃんと○○ちゃんの飼っている犬と海辺で散歩していたら、地元のおばあちゃんがやってきて、茜色の海辺を歩きながらおしゃべりしたって。すげぇいい経験じゃないの。お父さんそんなのなかった。」

牛窪さんのインタビューより


都会ではできない経験が、生活しながら自然とできる。それがどれだけありがたいことなのか。都会を長く経験した牛窪さんにはよくわかるものだったのです。

(写真左)牛窪さん,(写真右)インタビューアー 藤岡

移住って楽しいだけじゃない

自然豊かなところは南房総の魅力ですが、生活における多少の不便さはあるものです。車は一人1台必要だし、スーパーも選べない。都会では当たり前だった細かい要望に応えてくれるサービスが少ないなど…。
また、小さな地域だからこそすでにコミュニティができあがっており、その中に馴染めるよう、努めることも必要になります。都会の人からすると、漁師町である鋸南の人たちは口調がきつく感じられ、なにか怒られているのではと感じてしまうことも…。
移住することで、今までの住み慣れた環境からは一変してしまいます。
ここで生きていく覚悟が必要なのです。

それでも南房総に住み続ける理由

それでも牛窪さんがここに住み続けるのは、都会にはない、ゆったりとした時間の流れと気軽にリフレッシュできる環境があることで、家族の時間が増やせたからです。さらに、移住による環境の変化に適応するために、自分も変わらないといけない。言い換えれば、自分を変えることができるのです。鋸南町のおおらかな自然があることで、家族にも仕事に対しても接し方が変わりました。

「東京にはもう戻れない。」

自分自身の成長、子どもの成長、家族との時間を得ることができます。
南房総への移住が、牛窪さんの人生を変えてくれたのです。


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