【仕事】転勤制度がある仕事でのチームつくりに欠かせないこと
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皆様おはようございます。
毎週水曜日は、仕事に関係する記事を投稿する日にしているかけうどんです。
今日は、転勤制度がある仕事や業種に限定になりますが、そんな環境でお仕事をされてる方向けの記事になります。
過去のお仕事記事はこちらのマガジンにまとめています。
転勤制度がある仕事でのチームつくりに欠かせないこと
【結論】組織にとって不必要な人間を転出させないこと。
よくありがちなのですが、
○周囲との協調性が無い
○ネガティブで後ろ向きで就労意欲が低い
○人の悪口や文句ばかり言って働かない
○とにかくずさんで仕事がでたらめ
○そもそも能力が低すぎる
とりあげたらキリがありませんが。
会社や組織にとって、ちょっと悪い言い方になってしまいますが「いらない人間」と言う烙印が押されてしまっている人。こんな人を、転属の対象にしてはいけないと言う話です。
いらない人を出してしまうとどうなるか。
結果は明白で、更に出来ない人間を生み出すことになってしまうからです。
まあ、そもそもが、「いらない人間」と言う考え方自体が、私は間違っているとも思えます。
今すぐに結果を出さなければならない時。
悠長なことを言っていられない切羽詰まった状況。
そんなことはイヤと言うほどあるはずです。
今現在そんな状況なのかも知れません。
『いらない、役に立たない』と言われる人は、仕事が人並みにできるようなレベルになるまで、多大な時間とコストが必要になるので、どうしても切って捨ててしまいたくなるのが管理者というものです。
【働きアリの法則】
アリの集団をよく観察すると、一生懸命働いているアリさんは、全体の2~3割くらいしかいないそうです。
複数のアリさんの群れから、働きアリばかりを集めてきて、最強のアリさん軍団を作るとどうなるか?
7~8割が遊びだすそうです(笑)
そして、働きアリがいなくなった集団では何が起こるか。
今まで遊んでいたアリさんの中から、2~3割が働き出すそうです(笑笑)
これは結構有名な話です。
何が言いたいかと言うと、「仕事ができない人間」や「仕事をする気が無い人間」と言うのは、実は一人もいないと私は思うんです。
そのような烙印を押してしまっているのは周囲の偏った評価に過ぎません。
最高精度の特級パーツで構成されたメカは強いけど脆い。
一か所に小さなヒビが入っただけで粉々に壊れます。
組織と言うものは、様々な性格や能力をもった人間で構成されるから、強さだけではない、しなやかな柔軟性が備わり、弾力のある強靭性が養われる。
それは、仕事がデキないと言ってる人たちや、仕事をする気のない人たちをいかにして出来る人にするか、仕事をしようと思わせるか。
本人たちの努力ももちろん必要ではありますが、そうさせるには、管理者としての手腕も必要になってくることが少なくありません。
みんなで寄ってたかって特定の方の悪口を言ったり、さげすんだり、仲間外れにしたり。そんな非生産的な風潮が、組織にとってかけがえのない人材育成の可能性を失っていることも少なくないと思います。
少子化の波で仕事に必要な人間の確保がどんどん難しくなってきている現在、昔のように出来る人間の中から更に出来るモノを叩いて鍛えてスーパーマンにする時代ではなくなりつつあると思います。
組織の根底を支えている人に目を向ける。
欠点や弱点ばかりを責めない。
人の良さを発見し、長所を伸ばすことができるのは管理者だけ。
今、この職場から出られたら困る!そう言う人を転属では出すべきだと個人的には思います。
管理者時代に、よくOBから叱られたことがあります。
「かけ!お前は何でA君を転勤させたんだ!あいつはここのエースだし、今抜けたら職場が回らなくなるだろう!お前はアホか!?ナスのヘタか?」
仰っている意味はよく分かります。
私も転勤なんてさせたくなかったし、そんな優秀な社員さんであれば、できればバリバリ一緒に働いてくれたら、かなり楽だったとも思います。
ですが、優秀が故に、自分より年齢の高い先輩たちより先に昇任してしまう。そうなると、職場の中で力関係のねじれが生じます。
本来言うべき立場にいるのに、年が上、入社が上だから気を使って忖度し、言えなくなる。
結局、先々の進展性を見込んで人より先に昇任させたのに、やってる仕事は今までと変わらない新人たちと変わらないような雑務だったり…そんなことがあってはいけません。
人よりたくさん苦労して、頑張って、成果を出した人間は、他の人よりも先に昇任して給料も上がり、社会的地位も上がる。そして転勤も希望通り、とても良い環境に行くことができる。そんな構造にしなければ、働きもせず、文句ばかり言い、声の大きいモノがムリが通れば道理引っ込むで自分の思い通りにしてしまう。組織としては健全とは言い難い状態に陥ってしまいます。
私は管理者時代は、自分の部下の中で一番頑張っている人間、優秀な人間、仕事がデキる人間を優先して転属させました。
年功序列的な所ももちろん考慮はしましたし、一人一人と向き合って、みんなが納得いく形での転勤を追求してもいました。人事で一番大切なことは禍根を残さないことだと思うからです。ですが、熟慮断行すべきも重要だと思います。特に、組織にとっての健全性を維持するためには。
全国異動を伴う転勤をする業種は限られるかも知れませんが、何らかの参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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