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ウクライナ侵攻〜ロシア軍ついに攻撃始まる~平和への祈り

24日、ついにロシア軍がウクライナへ侵攻を始めた。

2014年、ロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合後、ウクライナ東部で親ロシア派勢力がドネツク州、ルガンスク州を「ドネツク人民共和国」「ルガンスク人民共和国」と自称国家を設立。2月22日にロシアがこれらの地域の独立を国家承認しする。これらの地域に「平和維持」の名目でロシア軍を派遣することを指示、今に至る。

これらの地域は旧ソ連時代に多くの移民が移住してきた関係で、ウクライナでもロシア系の住民が多くなっている。ウクライナはこれらの自称国家を認めず、常に武力的な軋轢があった。その後2015年「ミンスク合意」にて停戦協定を結んだが、それらを打ち破る今回の侵攻である。

ミサイル着弾したと思われるキエフ市内

ロシア系住民は独立を希望する。ウクライナは民主主義を進めたい。それぞれの主張。

過去にはベラルーシと並んで「兄弟国」と言われていたが、なぜこのような事態になったのか?

クリミア半島を侵攻、占領されたのはウクライナのEU加盟を巡ってのことだった。

また、「ミンスク合意」でロシアはウクライナ内部で自治権、発言権を獲得しようとしていた。つまり、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国がNATO加盟を拒否すれば、ウクライナもNATOに加盟できないことになる、というのが狙いだ。

ウクライナがEU加盟や、NATO(北大西洋条約機構アメリカ、イギリス、フランスなどの国際軍事機構)へ参加することをロシアは恐れていた。

この流れを見ると、仲の良い友達が嫌いな子と仲良くするのを嫌がり、その嫉妬から、力ずくで制止する子どものようにも見える。

また、不凍港を巡って、海域の覇権を獲得したい、そういう経済的な思惑もあるだろう。平和への名目を銘打ったとしても、人民の命を優先はできないのだろうか。

今国境全域で攻撃されているという。
国境が封鎖されているため、どこに逃げても逃げ場がない。そのため政府、住民はパニックにならずに、落ち着いて、とお互いに心がけ、声掛けをしているという。
侵攻が始まった当初はキエフから移動する住民もいたが、残った住民は自宅で待機したり、地下鉄や防空壕で避難しているという。

避難をする住民

ウクライナは日本と同じように核を放棄している。日本と同じように戦争をしない、と宣言した国だ。

切なくなる。同じ人間同士がなぜ、どうして戦わないといけないのか。これは正義だ、平和だと正当化したとしてもただ自分が傷つくだけなのに。

遠い国であろうと同じ地球に住む仲間が危険にさらされている。
他人事にはできない。
ただひたすら、少しでも早く住民が安全で平和な生活に戻りますよう、お祈りさせていただきます。



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