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地球は生きているという話

ふう、なんとか待ち合わせ時間よりも早めに着いた。

待ち合わせ場所に着いてまずは洗面所で手を洗っておこう。コロナ対策でいろいろとケアを奨励されているけれど、手を洗うのは前からやっていた。潔癖症ではないけど。石鹸の香りがふんわりして、すっきりして気持ちいい。

水は自浄作用があると言われている。流れが止まるとそこから濁ってくる。水が、というより地球の自浄作用か。

自浄作用があるっていうのはこれも当たり前のようで不思議。人も本来なら自然治癒力で治る仕組みになっていて、転んで擦り傷ができたとしても自然にかさぶたになって治っていく。

人は約70%が水分でできている。その水分は体液だけれど海水と同じ塩分濃度になっている。これは人だけでなく動物もそうだ。

海と陸地の割合は7:3で、海が体液で陸地が骨などの組織、肉体だとしたら、生物の構成と地球の構成は一緒。また、原子レベルで言うと人だけでなく地球上の全ての生物、物質は地球のもので構成されている。まるで子どもが両親の遺伝子を受け継ぐように。

地球は土や石の塊という人もいるかもしれないけど実は生きてるんじゃないかな。地球上の全ての生命は地球のこどもたちで、地球が父でもあり母でもあって。

そう思うとなんともいえない気持ちがする。

ずっと人間が地球にやってきたことはまるで反抗期の子供のようだ。

もっとこうしたい、あれしたいで自分のやりたい事、周りの事より自分優先で好き勝手にやって。
利益優先の環境問題、アイデンティティ獲得のための戦争、闘争、争い。

それでも地球はどんなこともやってもいつか分かると信じて遠くから見守ってくれて。失敗してもずっと応援してくれて、良いことがあれば喜んでくれる、そんな親の様な存在。
でも少し大きくなって親の元から離れて暮らしていると親のありがたみが分かってくる。

そろそろ、恩返しできたらいいんだけどなあ。でも一体この無力の私に何ができるのか。

さてと、そろそろ友達が来る時間かな。

つづく




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