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吉野家はなぜ選ばれているのか?吉野家の提供価値を考える。

カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。

『小さな会社・お店のためのマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。

第1回で、マーケティングを「お客さまに選ばれ続ける仕組みづくり」と定義し、第2回では、選ばれるためには「提供価値」が大切であることをお伝えしました。

それでは、なぜ提供価値を明確にすると選ばれるのでしょうか?
牛丼の吉野家を例にあげて考えていきます。

皆さん、一度は吉野家を利用したことがあると思います。
吉野家は多くのお客さまに選ばれていますが、なぜ選ばれるのでしょうか?
ずばり吉野家の提供価値とは何でしょうか?

吉野家と言えば、有名なフレーズがありますよね?
そうです、それです。

「早い、安い、うまい」

吉野家の提供価値は「早い、安い、うまい」と言えます。
この価値が浸透しているから、吉野家は皆さんに選ばれています。
私も吉野家をよく利用します。
例えば、車でお客さまのところに行く前にお昼を食べるとします。
朝食はさっと済ませたので、お腹はすいています。
でも、あまり時間がなく、15分後にはお店を出ないといけません。
財布を見ると、あれ、700円しかはいっていない。
目の前には、吉野家があります。
その時、私はこう思うはずです。
「吉野家なら、700円あればお釣りが来るし、すぐに出てくるから15分以内に食べられるし、お腹もいっぱいになる!」
こうして、吉野家を選ぶわけです。

「早い、安い、うまい」という価値を知っているから、吉野家を選ぶ。

逆に入りづらいお店ってありますよね?
なぜ入りづらいのか。
私は、そのお店の提供価値が分からないから、と考えます。
選ばれるためには、提供価値が伝わっていないといけません。
飲食店で言えば、そのために中が見えるようにしたり、店頭にサンプルを置いたり、おすすめのメニューを掲示したり、看板でウリを伝えたりします。
これは、すべて提供価値を伝えるための取り組みと言えます。
SNSをやったり、広告宣伝をしたりすることも提供価値を伝えるための手段です。

提供価値を言葉にして、その提供価値をありとあらゆる方法で伝えていく。
これが選ばれるためのポイントであり、マーケティング活動の本質です。

「伝わるかたち」をつくる。
https://kakehashi-style.com


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