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舘野さんCCインタビュー004

今回は、人事歴10年、社内にキャリア相談の仕組みを導入するため奮闘されているキャリアコンサルタントの舘野さんにお話を伺いました。

★interviewee:舘野 聡也(たての としや)
2010年株式会社UACJ(旧住友軽金属工業株式会社)に入社。入社以来一貫して人事部門に所属。入社後6年間は愛知県の事業所で労務管理、その後本社人事部へ異動し、労政企画を中心に人事制度の設計等に携わる。2019年に福井県の事業所に異動し、現在に至る。同年国家資格キャリアコンサルタントを取得。
★interviewer:塚田 亜弓(つかだ あゆみ)
株式会社Kakedas VP of Career Consultant。国家資格キャリアコンサルタント。米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー。HRラボ株式会社ほか、キャリア関連事業の経営に携わる。


―まずは、現在のお仕事について教えてください!

大学卒業後、現在の会社に入社をして、人事部門で10年目。昨年から福井県の事業所に異動となり、事業所の人事室で、人事業務を行っています。

―入社以来一貫して人事部門とのことですが、もともと志望されていたのでしょうか?

現職を選んだ理由は、ものづくり産業に興味があったから。就職活動当時は、製造業でものづくりに携わりたいという思いが強く、鉄・アルミなどを見ていました。入社後は営業や工場の生産管理として働くイメージをしていたので、人事部門の配属と聞いて正直驚きました。

最初はできるのかなと思いましたが、段々と興味が人に向いてくるようになり、「どうすれば社員が前向きに働けるのか」、いまは人事として、何ができるかを幅広く考えています。

―予期していなかった配属先。これまでご自身の働き方について、悩んだことはありますか?

2016年本社の人事部に異動になってしばらく経ち、仕事が非常に忙しく、今までにないプレッシャーを感じることが。今思い返せば、気持ち的に塞ぎ込んでしまい逃げ出したい気持ちになった時期もありました。自身のキャリアとして人事部門しか経験していないという点も一つの要因だったと思います。

そんな時、いくつかの転機がありました。
子どもが生まれたことによる家族の存在。また、会社が変わろうとする動きを感じたこと、そして、キャリアコンサルタントとの出会いがあります。

特に、社内の動きとして理念をつくるプロジェクトが発足し、その一環として、社内若手メンバーとベネッセ佐藤氏(ONE JAPAN創設メンバーのひとり)に出会いました。そこで出会った言葉「辞めるか、染まるか、変えるか」が本当にしっくりきたことを覚えています。言葉に背中を押してもらった気がします。

この言葉をきっかけに、「自分でも、変えることもできそうだ」と思っていたところ、ちょうど仕事の関係で外部のキャリアコンサルタントと話す機会がありました。そこで初めてキャリアコンサルタントという資格に興味を持ち、自ら一歩踏み出してみようという気持ちになりました。そこからの行動は早く、資格について調べ、その翌年にはキャリアコンサルタントの養成講座に通い始めました。

―キャリアコンサルタントの養成講座に通い始めて、変化はありましたか?

仕事をしながら、毎週日曜日に養成講座に通いました。社外との接点、外部とのつながりは、とても新鮮で楽しかったです。世代も仕事も異なる人と同じ教室で学ぶことで、いい刺激であり、視野も広がったと思います。人事業務に10年携わっているので、人事関連の知識はほとんど知っていましたが、いろいろな考え方があるのだなということを知れたことは大きな財産です。
そして、同時期に同世代の従業員が思い悩んでいたこともあり、人事部として社内に支援制度を作り、思い悩む人を助けたいと明確な目標ができました。

―現在、舘野さんの職場ではKakedasを導入いただいていますが、導入に至るまでの経緯を教えてください。

福井県に異動してきて、キャリア支援制度を事業所内でスモールスタートしようと検討していました。土地柄、キャリアコンサルタントを専任で契約することも難しかったことから、調べていくなかで、オンライン相談ができるKakedasに魅力を感じました。

しかし、キャリアを考える取り組みについては、個人ごとの温度差があり、今この話を聞いても「自分には関係ない」という人がいると思っています。ですが、どこかで大なり小なり壁にぶつかることがあると思うので、その時に役立ててもらえればいいと中長期的な視点も考えています。

まずは、スモールスタートということで、若手社員を対象に話を進めましたが、やはり個人ごとの温度差が大きいだろうと考え、塚田さんに相談し、若手社員に向けたキャリアセミナーを実施しました。その後、そこで取り組んだ個人ワークをもとに、全員1回以上Kakedasの利用を必須として、まずは体験してみる仕組みを作りました。現在、取り組み中です。

HRラボ

セミナー開催にあたっては、新たな試みであることから、否定的な意見が多いと覚悟していましたが、意外と前向きに社内検討されることとなり、とりあえず挑戦してみたらよい、と上司にも背中を押してもらいました。
自身の経験からも、社外の人と交流を持つこと、客観的な自分を知ることの大切さを知っている点、また資格取得者として踏み込んだ説明ができたので、うまく想いが伝わったと思います。

今後の展望として、まずは福井製造所内で若手社員を対象にはじめましたが、所内の幅広い年代に対して拡大をしていきたいです。そして将来的には全事業所で必要なときに使える制度として、展開ができればと考えています。

―最後に「人生の主人公」というビジョンについて、ひと言ください!

日本人の多くが学校や会社という組織に所属し、「枠」に収まっている印象を受けます。会社や組織になんと言われようと、「自分はこうしたい」「こうありたい」ということを普段から考え、安心して実行できる社会にできればいいと思いますし、Kakedasにはそうした社会の実現に向けた可能性のあるツールとして、今後も質の高いサービスを期待します。

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―舘野さん、ありがとうございました!

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