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中高年の転職サイト利用

これまで私は多くの会社を転々としてきましたが、その多くが転職サイトを経由して応募したものでした。

20代・30代の頃は、比較的優良な企業の営業の求人が多かったのですが、30代前半に転職した会社で10数年勤務し、40歳を過ぎてから、再び転職サイトに再登録しましたが、昔と比べて何とも殺伐とした感じに思えました。

まず、リクナビNEXTですが、これがひどい。気になった求人のページを見ると、それだけで「応募しませんか?」というメッセージが届く。試しに100近い求人ページを覗いてみると、100近い「応募しませんか?」メッセージが届く。今は改善されたかもしれませんが、数年前はそんな仕様でした。

次に、もうお決まりの会社から必ずプレミアムオファーとか特別スカウトとか称してメッセージが届く。大東建託とかタクシー会社がそれです。若い人には届いているのかわかりませんが、中高年で求人サイトを登録した人なら経験されたかもしれません。

そして、最近は見かけませんが、「フランチャイズオーナー募集」のメッセージ。ここは転職サイトだぞ、何考えているんだ?と広告のつもりなのか、そんなのもありました。

先週久々にリクナビに再登録したのですが、一緒に「リクルートダイレクトスカウト」に登録しませんか?とあったので、そのまま登録したのですが、
突然メール欄がとんでもないことになりました。

【面談確約】という出だしで、人材斡旋会社からスパムメールかよ!と思うようなメールの雨が降りまくってきたのです。【面談確約】っていうのは、人材斡旋会社の担当者との面談が確約、ってことなんでしょう。

試しにいくつかメールを見ましたが、誰も私の経歴なんて読んだ形跡もなく、テンプレートで「一度面談してキャリアについて相談しますよ」と。
具体的な求人紹介もなく、とりあえず会いませんか?と。ナンパ師かよ!


転職サイトについて個人的な感想は、あくまで「転職」サイトであって、「再就職」サイトではない、という実感です。何が違うかといえば、今いる会社での経験をそのまま次の会社にスライトさせて活躍できるような人材を企業側は求めているようで、一度ブランク(無職)があったり、未経験の中高年を雇うつもりは微塵にも無いだろうという感想です。

転職サイトの企業側の謳い文句も「若手が大活躍」「平均年齢20代」とあれば、おっさんは来るな!と言っているようなものです。

転職サイトでも、「良心的」な求人には「44歳まで」「35歳まで」と明確な記載がありますが、大抵は年齢制限しているのでしょう。もっともアラフィフ年齢だと、企業側自体が自社の社員に早期退職を促すくらいですから。


中高年の転職サイト利用は、最初の段階で「心が折られる」危険性があります。冒頭に書きましたように、常連のブラックサイトや、タクシー運転手の募集などしか声かけしてくれず、しかもそれらは決まって「あなた様のキャリアを拝見し、是非当社で活かせると思いお声かけしました」というテンプレートで釣ってくるので、「あぁ・・・俺の経験はこの程度だったのか」と絶望してしまう危険がありますが、気にせずにスルーして下さい。

もっとも、転職サイトの活用は、「待ち」「受け」の構えではなく、こちらの希望する仕事を自分で検索して探し当てる「攻め」が必要なのです。

その過程において、人材斡旋会社(エージェント)経由のものが出てくる事がありますが、むしろ、エージェント経由のほうが面談確率も高くなりますので、まずは自分の希望する仕事を検索することから始めるのが大切です。

中高年の転職・再就職は本当に辛く厳しいものではありますが、これまでの経験を活かせる仕事と会社はきっとあるはずです。どうか転職サイトの初段のスパムメールで挫けずに頑張りましょう!

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