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バレンタインにいかが?カジョリカ流オレンジピールとオレンジピールチョコ(オランジェット)

バレンタインデーなどというイベントが近づきつつあるようですが、イタリアではバレンタインデーに女性から積極的にチョコレートをプレゼントするとか愛を告白するとかいう習慣はなく、男性が女性にプレゼントをしたり、食事に招待するものなので、思春期には一大行事だったチョコレートをプレゼントする習慣も今では遠い記憶の彼方。。。。

でも、もしもこのレシピがどなたかのプレゼントのヒントになれば嬉しいです。

オレンジピールの私流の作り方は手間はかかりませんが、時間がかかりますのでバレンタイン直前ではなく少し早めに投稿しますね。

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友人宅に夕食などに食事に招待された時、「何持っていく?」と尋ねると、「あれお願い。」と言われることが多い。
その「あれ」とはこの自家製オレンジピールチョコのこと。

会食に持っていくと、かなり多量に作っていっても余るということはまずない。

最後の方は皆、罪悪感を感じているかの様な「いけない、いけない」という感じの悪戯っ子っぽい手の出し方になってくるけれど、「遠慮の塊」の最後の一個も残らない。
みんなが好きなオレンジピールチョコ。

リクエストが多いので、冬になり皮の表面が無処理のナチュラルなオレンジが出回る季節になると(長期保存用のオレンジは皮にワックスがかかっていることが多くオレンジピール作りには適さない)オレンジピールを作るためにせっせとオレンジを食べ続ける、と言う始末です。

オレンジの皮を乾燥させて入浴剤にしていた頃が懐かしい。。。

オレンジピールの作り方には多数方法があり、いろいろ試した中でこれが最も柔らかく、かつさっくり仕上がり、日頃自分独自のレシピで長年作っている人にも、「どうやって作ったらこんなに柔らかく仕上がるの?」と頻繁に訊かれるので、ご紹介します。

4日かかりますが、置き時間が長いだけで手間はかかりません。

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ところでオレンジピールチョコ(オランジェット)はフランスが発祥と言われているようですが、イタリアのお菓子屋さんでも大抵置いています。フランスが発祥って本当かしら?まず、フランス産のオレンジなんてあまり聞かない。イタリア発祥の物を自国のもののようにいうのフランス人得意だから。。。などと疑ってみましたが調べたところによると:

砂糖漬けのオレンジピールとダークチョコレートの組み合わせから生まれたオランジェットは、1978 年にアルデシュ州のサン マルセル ダノネ村でギョーム ド モンゴルフィエによって作られた、とのことです。

ついさっきまでイタリアのお菓子だと信じていました。

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さてチョコレートで包んだオランジェットは別としてオレンジピールはイタリア各地で作られています。そいういうレシピの常で作り方は無数にあります。

主要レシピサイトを見ると水に漬けるか3回程度湯がくかで苦味取りしたオレンジピールを一気に煮込むのが一般的。

経験から言うと:

・多くの人の「30分程度煮込む」という方法では皮がだ生っぽい硬い仕上がりになります。

・一部の人の「2時間近くトロ火で煮込む」方法だと皮がゴムっぽい仕上がりになってしまいます。

・この私の2日間、1日に1回沸騰から10分間だけ煮て3日目に煮切って仕上げるという方法は柔らかく歯切れの良い仕上がりになります。

3日間と聞くと「大仕事!」と思われ方も多いかもしれませんが、昼食や夕食を作る際についでに火を入れればいいだけなので、それ用のお鍋が確保できれば簡単に作れます。

元々のレシピは大昔にどこかで読んだもので出典が思い出せないのですが、3日間10分間だけ煮るだけでなく火を入れる度に砂糖を増量していくような方法だったと朧に覚えています。が、正確に記憶が無い上、あまり大袈裟な量のお砂糖は入れたくないので、このオレンジの皮と同じ重さの砂糖と水、で定番としていて、多くの人、相当なお料理上手の人たちにもお褒めの言葉を頂いています。

オレンジピール材料写真

<オレンジピール材料>

・オレンジの皮

・オレンジの皮と同じ重さの砂糖 
*甘さ控えめにする場合はオレンジの皮の80%重さ(但し、砂糖の量を減らすと日持ちは悪くなります)

・砂糖と同じ重さの水

*使用するお鍋はアルミ製のものを避け、ステンレス製か土鍋などを使います。
私はオレンジ6、7個分の皮を煮込むのに二合用の炊飯土鍋を愛用しています。内蓋を落とし蓋風に使えるのも便利。

<オレンジピール作り方>

ー1日目ー

1・オレンジの皮は約1日水につけます。

*炊飯土鍋を使うなら少し多めに水を入れ内蓋を落とし蓋に使い、全体が水に浸かる様配慮します。

ー2日目ー

2・1日経ったら水から引き上げ、絞り、重さを計ります。今回は約500g。

*漬け込んだ水は皮から香りや油脂が出ているので捨てずに、私は入浴剤の代わりに使います。でもオレンジによっては肌に刺激のあるものあるので敏感肌の方は気をつけて下さい。

3・オレンジの皮は縦に適当な大きさに切り鍋に入れます。

4・指定量の砂糖を3に足します。

5・皮と同じ重さの水を4に足します。

6・火にかけ沸騰して10分煮込んだら火を止め、落とし蓋をして1日休ませます。

*この時蓋をしていると沸騰してから派手に吹き出しますので要注意。

ー3日目ー

7・6の工程を繰り返します。

ー4日目ー

8・7をフライパンに移し漬け汁がほぼなくなり少し泡立ってくるくらいまで煮詰めます。

9・くっつかない様に一つひとつ離して乾かします。

*わたしは2時間程度しか乾かしませんが(埃になるのが怖いので)24時間乾かす人もいるうそうす。

*一応これでオレンジピールが完成*

このままでも食べられますし、パンケーキなどに入れてもいいので、私はこの状態で冷蔵庫にオレンジピールを常備しています。

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<オレンジピールチョコ(オランジェット)>


10・9のオレンジピールチョコのリクエストが入ると湯煎のブラックチョコレートをつけ、

11・オーブンペーパーなどの上で硬くなるまで乾かします。

*お菓子屋さんのオランジェットは+オレンジピールを少し見せる様にチョコがついていますが、100g、200gの少量のチョコで作ることが多いの、オレンジピールを寝かせてで全体にチョコをつけます。

*ブラックチョコレートと言っても色々ありますが、経験では甘み控えめのカカオ75%から85%がベストだと思います。
一度カカオ95%で試しましたがちょっとカカオが強過ぎでした。

オランジェット完成写真
写真のコンポートはアンティークバカラのコート・アルテルネ・デポリ。
19世紀終わり頃の製品ですがタイムレスな美しさがあり、出番も多い逸品です。
クリスタルのブログのページはこちら:


パオラの友人のパオラ(二人同名)が「私が作るとチョコレートが白くなる」とぶつぶつ言っていますが、彼女の場合オレンジピールが完成後一気にチョコレートも付けて長期冷蔵保存しているので、自然チョコレートが白くなってしまうのだと思います。
オレンジピールの有無に関わらず、一度柔らかくなったチョコレートを冷蔵庫に入れると白くなることはよくありますよね。

なので、私はを食べる予定に合わせて、前日や当日にオレンジピールにチョコ着せることにしています。



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