共働き三世代で暮らすママに聞く 「家事ってなんだろう」
宮城県に暮らすFさん。一児の母であり、共働き三世代で暮らすママでもある。温かい人柄で、今回のインタビューも快く引き受けてくださった。
信頼関係があってこその家事の形
(私)早速ですが、Fさんのご家庭では誰が家事を担っていますか?
食事全般は、私が担当しています。
暗黙の了解で、自分の部屋は自分たちで掃除をしますね。
実の母親と同居しているのですが、庭の手入れは好きみたいでやってくれます。
(私)どのように暗黙の了解になったのですか?
息子は年頃なので、自分の部屋に入られることが嫌なようで、自分でするようになりましたね。
(私)全員が使うような、トイレやお風呂の掃除はどうしているのですか?
廊下は、私が担当。お風呂はおばあちゃんが担当しています。
トイレ掃除などは気付いた人がする形ですね。
(私)気付いた人がやるって、信頼関係があってこそですね!
みんなで家事を回しているんですね!
上手くやっていますね。
(私)家事に対する負担などはあまり感じませんか?
仕事をしているので、夜ご飯作りは若干大変ですね。
若い人の食べるものと、おばあちゃんの食べるものが違うので、それを考慮して献立を考えるのは、少し大変です。
(私)その仕事場では、家事の話とかすることはありますか?
同じようなストレスを持っているお母さん達も結構いるので、家の事であったり、毎日の献立などが話題になることが多いかもしれないですね。
(私)献立だと、どんな声を聞きますか?
子どものお弁当、夕食など、毎日の献立を考えることが大変という声を多く聞きますね。
(私)確かに、夕食だけでなく、お弁当もありますよね!
大変ですが、「子どものお弁当を面倒でも作っているうちが花」と言われたことがあって。本当にそうだなと思います。
(私)先程、おばあちゃん(Fさんの実の母親)と一緒に暮らしていると伺ったのですが、同居していて、助かることはありますか?
帰ってきたときに電気がついていたり、日中に家に人がいるというのは安心感があります。
荷物の受け取りなどもしてくれますし、
(私)今は、みんなで分担をして気付いた人がやるといった凄く理想的な形ですが、Fさんが小さい頃はどうでしたか?
小さい頃は、母が全般に担っていました。
父もお風呂掃除や、ゴミ出しなど結構参加していたように思います。
(私)昔多かった亭主関白のような感じではなかったんですかね?
3姉妹だったのもあるのか、父は凄く優しかった記憶があります。
(私)自身が、小さい頃家事をすることってありましたか?
高校生になると、お弁当は自分で作っていました。
(私)凄いですね!!それは、好きだったからですか?
末っ子で、母の作る料理が時折気に食わないこともあり、(笑)
なんとなく自分で作るようになりました。
(私)ご飯を作っていたりしたから、結婚してから家事の面で苦労することは少なかったですか?
あまりなかったと思います。
今は、なんでも検索をかければ作り方などが出てくるので、なんとなく作れます。
(私)仙台に暮らしているからこその良さはどんなところですか?
地域の繋がりがあることですかね。
周りの知っている方ばかりで、子育てをしている時などは助けて下さる方も沢山いて。
それが良さかなと。
(私)助けてくれる方がいるのは、心強いですね。
そうですね。
子どもが小さい頃は何をやっても楽しかった記憶があります。
(私)楽しんで育児をされていたんですね。
若かったので、出かけるのも苦にもならず。
楽しかったです。
今は、大きくなって手にかからないじゃないですか。
男の子だとなおさら、感謝をされなかったりとかの寂しさがありますね。
(私)感謝されると嬉しいですか?
嬉しいです!
お弁当が美味しそうって言われたよ。って言われると、凄く作り甲斐があります。
家族への無償の愛「家事」
(私)Fさんにとって家事とはなんですか?
生活をしていく上で、必要不可欠なもの。そして、家族への無償の愛ですかね。
(私)なるほど。家族への愛情!
家庭の平和のようなものですね。
もし一人だったら、掃除はするとしても今みたいなご飯は作らないと思いますね。
やっぱり、家族と暮らしているからこそ、っていう家事も多くあります。
(私)家事から、見えてくる家族への愛。とても心温まります。
〈インタビューを終えて〉
今回は、宮城の三世代で暮らす働くママにインタビューをした。
私の周りの環境とは違う良さを感じた。大きな違いとして、地域のつながりの深さ。都会だと近くに住む人がどんな人なのか分からず、心の距離も遠い。宮城のFさんは、周りの人々とのさりげない交流があって、温かいエピソードも多く羨ましかった。
また皆持っている家事に対する負担を職場のママ同士で共有することができるのは、気持ちの面で負担を減らすことにも繋がっているのではないかと考えた。
お忙しい中、素敵なストーリーをありがとうございました!
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