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新卒でコンサルって変ですか?

最近よく目にするようになった主張に関するコラムです。コンサル系のヤフー記事にはだいたいこの手のコメントが付いてますよね。

経験のない又は浅い人にコンサルティングしてもらっても役に立たないでしょ、というもの。

この主張を斬ってみます。

(1) そもそも社会人経験の浅い人の話なの?
 コンサルに限らず新人がベテラン並に仕事ができるわけがないので、イキった新人コンサルをイメージして批判している人はかなり的外れです。

(2) 世の中の仕事の多くは経験がないことに助言している
 私の身近な例で言うと、監査法人に勤めている公認会計士の9割は会計伝票を切ったことがありませんが、会計伝票を起こす業務フローについてアドバイスすることが多いです。先生なんて呼ばれちゃうこともあります。
 保険の営業なんかもそうです。結婚も子育ても老後のことなんかも経験していない若者が生命保険のアドバイスをしていますが、お客さんはまあだいたい納得して契約していますよね。

もう少し大きな話をしましょうか。

かなりの失礼を承知で言いますが、ITベンチャーの社長はプログラミングができない人が少なくありません。それでも自社のプロダクトの企画立案やエンジニアへの指示を行っていますし、これでも会社はどんどん成長していきます。

つまり、経験があるかどうかは助言や指示を受ける側にとってそれほど重要ではないということです。

状況に則した助言・指示ができるかどうかについては、個人的な体験よりも、膨大な知識の集積が勝るということだってあります。

話をコンサルに戻します。

大手のコンサル会社は、かなりの数の会社を横並びで見ているので、丸っ切り前例どおりということは少ないかもしれませんが、集合知で多くのケースを解決できていると思われます。

そして、コンサル会社はパートナー、マネージャー、シニコン含むスタッフ層が一つのチームでプロジェクトを担当するので、新卒スタッフがデタラメしてプロジェクトを破綻させるなんてことはまずありません。


ということで、冒頭の主張がいかに論拠の薄いものかご納得いただけたかと思います。

留意点(筆者について)

筆者はコンサル会社に在籍していたことはありません。ただ、大手監査法人とその系列コンサルファームとは、仕事のスタイルがかなり似ていると思っています。コンサル側では知らない人も多いようですが。チーム制、タイムチャージ、スコープ設定などなど同じです。

まあそれはそれとして、割り引いて読んだ方がよいでしょう。

それから、いやいや実態はこうだーとか、細かい揚げ足取りに全て応えるのはしんどいので勘弁してください(笑)

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