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【GAFA/○務省内定】絶対に入りたい本命企業を唸らせるエピソード面接対策実践ワーク|25,000字[本文無料]

割引あり

【この記事について】
第1版公開:2024.05.10
最新第2版更新:2024.10.12

推定読了時間 約40分:計 25,504字


【こんな方におすすめ】
・絶対に入りたい本命企業の面接が間近に迫っている
・新卒就活中で、自己分析や自己PRの作りこみに困っている
・転職活動中で、過去の職歴のアピール方法に悩んでいる
・外資系の英語面接で不安な英語力をカバーする方法を知りたい方


イントロ

転職や就活を考えている人にとって、超えなければならない最も大きな壁が「面接」

新卒ならガクチカや自己PR、中途なら職務経験や仕事上の成果、コンサルならフェルミ推定やケース対策…….と置かれた状況や行きたい企業によって面接の内容はさまざまなパターンがあります。

就活・転職の面接というと、大学までの受験のように対策のイロハがそれほどまでにまとまっていないことから、自分が求職者になったときにどういうステップで準備すればいいかわからないという方は多いのではないでしょうか。

その結果、なんとなく自己分析してみたり、業界・企業研究をしてみたり、そして友人と模擬面接をしてみよう、など場当たり的な準備で本番に臨む人も多いかと思います。
そしてうまくいけば「よかったね」、うまくいかなければ「縁がなかったね」で終わる、というのが一般的でしょう。
(その背景には、対策の際に正しいフィードバックがもらえないという面接特有の事情があります。)

ただここで問題となるのが、「絶対にこの企業に入りたい!」と思える志望先が出てきたときです。
その際、「面接に向けて万全の準備をしたいけれど、何をすればよいかわからない」という状態は、就職活動という戦いにおいて致命傷となりかねません。

この記事は、そんな方に向けて、絶対に入りたい企業への内定を目指して行うべき万全を期するための面接対策方法について解説します。

世の中には、なんの対策もせずに大手企業の内定を手に入れるコミュニケーション能力に長けた人もいれば、外資コンサルに内定する地頭の良い人もいます。
残念ながら大半の人は、そんな一部の人のように「仕事をつかみ取ることに特化した能力」を持っていないのも事実です。

すべての人には何かしら他人には負けない強みがあるはずなのですが。。
その強みが社会人向きではなかったり、就職面接向きでなかったりというだけで不利になるのは悲しいですよね。

だからこそ、皆さん。
面接の対策はバッチリやりましょう。

*この記事では主に、自己PR/ガクチカ/職務経験/仕事上の成果など、これまでのエピソードを聞かれる面接(以下、「エピソード面接」)の対策法について記載しています。
コンサルむけの「ケース面接」「フェルミ推定対策」とは趣を異にしますのでご了承ください。

それでは、これ以降、本文Aパートを始めさせていただきます!
よろしくお願いいたします!

Aパート:エピソード面接で重要なコト

A-1. 私のキャリアとエピソード面接

私のキャリアを簡単にご説明します。
東京大学を卒業後、

  • 新卒で、国家公務員Ⅰ種としてX務省に内定・入省

  • キャリアチェンジで、マーケティング支援のフリーランスに

  • 転職で、GAFAM某社の日本支社のマーケティング職へ内定・入社

  • 現職の傍ら、友人や後輩の就職・転職相談アドバイスを実施

これと就職・転職の面接がどうかかわるかという点についてもお伝えします。

【官僚】
官庁訪問という公務員試験合格者対象の面接を突破。当時の官庁訪問の倍率は高かったが、ガクチカ・自己PRなど新卒エピソード面接への対策を実施して内定をいただく。

【フリーランス】
マーケティング支援として個人案件を獲得するための商談・マッチングを多数経験。より実務的な能力やスキルをアピールする方法について検討を重ねる。

【GAFAM マーケティング職】
外資系企業特有の、ミッション・ビジョン・バリュー(以下、「MVV」と略)との相性を評価する面接を突破。STARメソッド[*後述]なども活用し、志望企業の評価軸に沿ったエピソードを簡潔に伝える方法について研究。

【面接対策アドバイザリーとして】
新卒入省後、一環して友人や後輩の就職転職相談、エピソード面接対策アドバイスを行ってきました。結果、模擬面接などを行った方複数名が大手上場企業・官庁・外資系企業の内定を勝ち取ることができました。

以上のように、私は競争率の高い就職・転職面接を複数回突破した経験があります。

これらの経験に基づいたエピソード面接の準備・対策法を皆さまにお伝えするというのがこの記事の趣旨になります。

あくまで個人の意見ではあることをご了承のうえ、少しでも皆さまの面接対策の力になり、悩みを解消する知見になればと考えております。

それでは本題に進みましょう。
なぜ面接には十分な準備と対策が必要なのでしょうか?

A-2. 不良大学生 T君の就活無双の話

たとえば、こんな話を聞いたことはありませんか?

「学校にもほとんど来ないし、サークルも飲みサーでなんの生産性もない遊び人の大学生T君が大手企業に内定したらしい…」

「しかも、T君は面接でまったくのでたらめのエピソードを披露して内定を勝ち取ったと周りに自慢げに言いふらしている」
と。

よくよく聞いてみると、その嘘のエピソードはT君の真面目な友人の本当の話だったとか。

私自身もこんな話を何度か耳にしたことがあります。
そういうときはたいてい《そんな人が本当に大手企業で成功できるのか?》なんて、やっかみ半分で思ったりもします。

真面目に面接を受けている学生が大半です。
そんな不誠実な行動は看過されるべきではないと真剣に思います。

ですが一方で、
このT君の暗躍譚から正直で誠実なわれわれ一般人が学ぶべきことが3つあるのです。

A-3. T君から学ぶ「エピソード面接に必要なこと」

T君のように嘘を振りまくのはいけません。
ですが、正真正銘自分が体験したエピソードを面接の場で自信をもって話せるように準備しておくことはなんら問題ありません。

もっといえば、T君が内定をゲットできた要因の1つは、T君がそのエピソードの当事者ではなかったから、かもしれません。

どういうことか。

まず、T君は友人たちからいろいろなエピソードを聞き出して、使えそうな素材をたくさん仕入れてきたはずです。
他人のエピソードを盗用すると決めた以上、彼は積極的に使えるエピソードのストックを増やす行動に出たのです。
元々交友関係の広かったT君は様々な筋から自分ひとりでは経験しきれないたくさんの経験談を集めることができました。

さらに、彼は集めてきたエピソードをリスト化し、どれが刺さりそうか、どう話すとよいか戦略を練りました。

「腐っても大手企業。エピソードの良し悪しはしっかりと判断するはず」

そう思ったT君は、不真面目であるからこそ培ってきた世渡りのうまさを存分に発揮して、要領よく面接対策を行ったのです。

ここで重要なのは、T君は面接で話すエピソードを客観的に判断した、というところです。

私たち求職者が案外見落としちがちなのが、自分のエピソードは思ったよりも他人に伝わらない、ということです。

自分のエピソードを思い出すと、そのときに考えていたことがフラッシュバックしたり、そのときの感情がよみがえってきたりしますよね。
自分ひとりや仲間うちでノスタルジーに浸る分にはそれでよいのですが、
そういったいろんな思いの詰まったエピソードを、面接の場で面接官を相手に自己PRとして話すとき、過去の思考や感情は意外とじゃまになったりするのです。

その点、T君は他人のエピソードを自分のものとして面接官に伝えきるために、エピソードを話す順序や話し方は頭に叩き込みました
ふだんの高いコミュ力も幸いして、T君は面接当日とても聞きやすいエピソードを披露することができたのでしょう。

A-4. エピソード面接対策の3要点

T君の話からの教訓をまとめます。

エピソードを通して自己PRすることが求められる面接の対策にあたって、意識すべき重要なポイントは3点あります。

まず、No.1「面接官が何を考えているのかを想像して準備する」ことが重要です。

普通のペーパーテストを受けるときに必ず意識するのが「傾向と対策」。
これと全く同じで、相手の企業は、そしてその面接官は、何を見ているのか、何を評価するのかということを徹底的に想像しきる。

簡単な話、面接官が手にしている評価シートの評価軸が分かれば、それに合わせたエピソードを話せばいいのです。

そうすれば、おのずから話すべきエピソードの種類は見えてくるはずです。

次に、No.2「自分のエピソードの良し悪しを客観的に振り返り、高い評価を受けそうなものを選抜する」ことです。

自分のエピソードには感情も思い出も詰まっているため、ほかの人が聞いたときにどういうふうに受け取られるかを想像することは案外難しいものです。

だからこそ、面接中「このエピソードを話したい!」という自分のパッションから話すエピソードをその場で決めるのは望ましくありません。

そうではなく、事前準備の段階で面接当日に話すエピソードはすでに決めてしまうのがベターです。
イメージとしては、事前に自分の経験を面接で話すエピソードとして調理しておく、というのが近いと思います。

その利点は、面接前の冷静な頭でエピソードのチョイスや話し方を判断しきれるということです。
面接中のヒートアップした頭では、その場でエピソードの細かいアピールポイントを見つけ出したり、強調したりするのはなかなか難しいはずです。

だからこそ、準備段階で自分のこれまでの経験をできる限りたくさん振り返りましょう。

すると、面接中にはパッとは出てこないだろうなと思う体験をたくさんしていることに気が付くはずです。
それを一世一代の勝負の場の武器として計算に入れないのはもったいない。

面接官の評価シートを想像しながら、数あるエピソードの中から「これならアピールできる」と冷静に見込みがつくものをピックアップしてみましょう。

最後に、No.3「面接官が聞きたがっているエピソードを話せるように用意しておく」ことです。

過去にあったエピソードを頭の中に思い起こせることと、ほかの人に伝えることは似て非なるものです。

お笑い芸人の方がたくさんの面白エピソードトークを持っているのは、一般人よりも面白い体験を何倍もしているから、ではないはず。
彼らは日常にあるちょっとクスっとなるような出来事も、伝え方を工夫することで一気に面白いエピソードに変えてしまうのです。

面接もまたエピソードトークの場です。
ただ基準は面白さではありません。

相手の会社・相手の面接官に「一緒に働きたい」と評価されること。
その目標に向かって最適なエピソードの伝え方を練習すべきです。

どうすれば、あなたのエピソードを120%引き出せるか。
それはあなたの話術にかかっています。

これらの3点を改めて簡潔にまとめます。

エピソード面接対策の3要点1. 面接官が求めていることを想像すること2. 話すエピソードを客観的に振り返ること3. エピソードをわかりやすく伝えられるよう準備すること

これらの3要点を意識しながら、エピソード面接の対策を進めれば、自信をもって面接に向かえるようになるでしょう。

それでは、その具体的な方法について、これ以降のBパートで解説していきます!

Bパート:エピソード面接を対策しよう

B-0. エピソード面接対策のゴールと3つのステップ

ハイキャリア・キャリアアップを目指し、自分の現状の力からは少し手を伸ばしたハイレベルな企業への就職を狙っている皆さん、ぜひ猛烈に勉強している受験生の気分になって、しっかり準備をしましょう。

準備段階のゴールは、
「いつでも・どんな質問に対しても、10コの《最強エピソード》を根拠として、自分をアピールできる状態になること」
です。

どういうことかというと、
面接が始まる前に面接で聞かれる質問に対する答えをすべて準備する、ということです。

一般的な面接対策といえば、自己分析をして、自分の強みを言語化して、想定問答集をロールプレイする、といったところかと思います。

それぞれの項目自体は対策内容として抜け漏れはありません。
しかし重要なのは、本命志望企業に向けてこれらの対策を有機的に関連させることです。
前章のT君は図らずもこの有機的な対策が出来ていたのです。

その先には、「面接中何を聞かれても、最適な自分のエピソードを伝えながら、面接官の納得感を引き出せる回答をすぐに話せる」という理想状態が待っています。

これなら新卒の自己PR・転職の職歴アピールはもちろん対策できますし、
外資系の英語面接でも事前に何を話すかある程度決めておけるので英語力の心配をいくらか払拭することができます!

本記事のこれ以降では、この有機的な対策を意識的に行うための実践ワークを紹介します。

「そんな状態が理想なのはわかるけど、どうやって準備すればいいんだ?」
という皆さんの反応が想像できます。

しかし、そのゴールにむけて、皆さんが取り組むべきタスクは実はシンプルなのです。それが以下の3つです。

3つのステップ1. 志望企業の「求める人物像・特性」を知る2. これまでの経験を振り返り、選抜する3. 伝え方を最適化し、経験をエピソード化する  ▶これらにより、《10コの最強エピソード》をつくる

これらを1から3へと順番に進めていくのが第一歩です。
さらに準備を進めて、3からまた1,2へと戻し、1→2→3→1→2とどんどんサイクルを回していくことでブラッシュアップできていきます。

*外資系の英語面接に向けて対策をしている方へ
対策の方法は上記のステップ1、2を粛々と日本語でと進め、最後のステップ3で英語対策を行うことになります。

英語面接でも面接官が見えているのは当然ながらあなたの話す内容です。
内容あってこその英語での表現力。
逆に言えば、先に内容を固めておけば、当日は英語表現に気を遣う余裕さえ出てくるのです。
さらにこの方法を使えば、事前に話す内容の方向性を決めてしまうので、定型文など表現についても対策可能になります。
ということで少し長いですが、日本語面接と変わらない一般的な面接対策論に少しばかりお付き合いください。

ワークは全部で12あります。
じっくりと取り組む必要がありますが、どうか最後までお付き合いください。

ここから各ステップについて解説します。


B-1. ステップ1:志望企業の「求める人物像・特性」を知る

面接対策は、企業側がどのような評価基準を持っているのか知ることから始まります。
これはペーパーテストの対策でいうと、過去問を見て、問題形式や傾向、テスト時間などを調査することにあたります。

とはいえ、面接相手の企業の評価基準を知ることは簡単ではありません。
どんな基準で、就活生・転職活動者を評価します、ということを明言している企業は少ないのです。
そのため、志望企業がどういう価値を重視していて、どういう人材を求めているのか、独自にリサーチして推論を作っていく必要があります。

そのやり方が重要です。
あなたの企業分析は、あなたの面接での振る舞いや話す内容の選択に役立たなければなりません。
企業の採用ページやIRページをザッピングするような行き当たりばったりの手法だと有効ではないのです。

目標は、あなたの志望企業が「求める人物像」を理解することです。

企業の「求める人物像」は、彼らのビジネスの成長・目標達成に貢献する何らかの「特性を持っている人」という形で定義されます。

言い換えれば、このステップ1での具体的なゴールは、志望者に「求める特性」を5つ書き出すことです。

では、あなたが目指しているあの企業は、
どんな人材を欲しているのでしょうか?
どんな特性を望ましいと思っているのでしょうか?

もしあなたがすでに明確に答えを持っているのであれば、かなり対策が進んでいます。(ステップ2へと進んでいただいてもOKです!)

しかし多くの人は「なんとなくこんな感じ…?」といった回答しか出てこないのではないでしょうか。
むしろそれが普通でしょう。

それでも全く問題ありません。
これからその答えを一緒に探していきましょう。

その答えを探るヒントは、以下の2つにあります。

(1) 社会人の能力総論:社会人のパフォーマンス評価の一般論を学ぶ
(2) 企業分析
:志望企業の会社ページやIR資料などの一次情報を探る

この2つの面から考えていくことで、あなたが行きたい企業が求めている人材の解像度はグッと高まるはずです。


B-1-1. 社会人の能力総論

それでは、ここからは実際のワークとして対策を進めていきたいと思います。
この記事の対策を実行される方は、ぜひPCでのメモやノートとペンを持ちながら、アクティブな姿勢で進んでいただけるとありがたいです。

最初のワークとしては、以下の問いについて自分なりの回答を考えてみてください

結局、多くの企業が欲しがるのはどんな能力をもっている人材か?

考えついたでしょうか?

ここでよくある回答例を共有します。
(皆さんの答えは含まれているでしょうか?)

~回答例~「主体性がある人」「Excelでマクロが組めること」「テキパキ仕事ができること」「会計・簿記の基礎知識がある人」「論理的思考力が高い人」「Pythonでデータ分析が出来る人」

これらの答え、すべて間違いではありません。
上にあげた特性を持った人材であれば、仕事現場で活躍する可能性は非常に高いでしょう。

ここで注意しておきたいことは、「スキル」と「マインドセット」の違いです。
ここからはいったん手を止めて、以下の解説を読んでみてください。

社会人の能力はすべて「スキル」と「マインドセット」の2つのいずれかです。

社会人の能力
=スキル + マインドセット

スキル:技術・技能

スキルは、なんらかのアウトプットを生み出す技術・技能のことです。

スキル:あるアウトプットを生み出す技術・技能

上の回答の中では、「Excelでマクロが組めること」「会計・簿記の基礎知識がある人」「Pythonでデータ分析が出来る人」がこれにあたります。

そのほかにも、「TOEIC 900点で英語での交渉が可能」「基礎情報技術者取得でコーディングが可能」「ランディングページのデザインが可能」などがスキルです。

マインドセット:姿勢・特性

マインドセットは、仕事を取り組む姿勢であり、その際にあらわれる人間性・特性のことです。

あなたが仕事をどのようなモチベーションで・どのようなスケジュール感で・どのようなコミュニケーションスタイルで取り組むのか。
仕事に接した際のあなたの内面を意味します。

マインドセット:仕事に取り組む姿勢・あらわれる特性

上の回答で言えば、「主体性がある人」「テキパキ仕事ができること」「論理的思考力が高い人」がこれにあたります。

面接では…

企業は面接でも人事評価でも、人材の能力をこのスキルとマインドセットの2つの軸から確認しています。

次のような人たちのことを想像していただくと、理解しやすいかと思います。

①スキル〇・マインドセット×
「仕事は早いが、態度が悪くチームの士気を下げる人」

②スキル×・マインドセット〇
「チームをリードする能力は高いが、エンジニアリングについて知識がなく問題が多い」

[補足]
「コミュ力が高くチームの盛り上げ役だが、仕事が遅くミスが多い」
=これはスキル×・マインドセット△の例です。「仕事が早い」「ミスが少ない」は具体的なスキルではなく、仕事上の特性です。

そして、新しい社員を採用するかどうか判断する面接において、多くの場合、企業が見たいのはあなたのマインドセットです。

なぜなら、マインドセットは履歴書や職務経歴書上の文字では説明がつかないものだからです。
そのかわり、面接の場で面接官は求職者と面と向かって話をし、過去仕事上のマインドセットが露わになるようなエピソードを本人から聞き出し、質疑応答を通して深堀りしていく。
これによって、面接官はあなたの仕事におけるマインドセットを評価しようとするのです。

*エンジニア採用などで、技術試験を行う場合は典型的な例外です。

評価されるマインドセットの概要

では、仕事上のマインドセットとは何なのか?

経済産業省が公表している3つの社会人基礎力によれば、大きく3つに分類することができます。

それが「積極性」「思考力」「コミュニケーション」です。

仕事上のマインドセット=特性
a. 積極性
b. 思考力
c. コミュニケーション

参考:経済産業省「社会人基礎力」https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/ 

(a)積極性

積極性は、チームを率いるリーダーシップや、チームの成功を自分事に考えるオーナーシップなど、プロジェクトを前進させる原動力となる力のことです。

あなたがどれだけ主体性をもって仕事に取り組んでいるか、
設定されたKPIやKGIを自分事化し、積極的に動くことで成果を生み出せるかに関わります。

(b) 思考力

思考力は、ロジカルな思考でビジネス課題を発見し、分析し、解決する力および、今までになかった施策やプロジェクトを提案する発想力のことです。

あなたがどれだけ頭を働かせて仕事に取り組めているか、
タスクを整理したり、現状分析から解決すべき課題を発見できるか、
クリエイティブな新たなアイデアを生み出せるか、に関わります。

(c) コミュニケーション

コミュニケーションは、上司や部下、同僚との良い関係を築く力、チームの力を引き出す力、別部署や取引先との信頼関係構築力のことです

あなたが上司や同僚、部下とどのように連携して、仕事を進められるか、
あなたがチームにいることで、チームの総合力は120%引き出されるかどうかに関わります。

このように、マインドセットはあなたという存在が職場やチームに与える無形の力です。

あなたが持つマインドセットのタイプやレベルによって、仕事のアウトプットの質は大きく変わるのです。

ただ、どういったマインドセットを重視するかというのは企業によって大きく変わります

戦略コンサルティングファームであれば、何よりも課題発見・論理的思考が重視されます。
スタートアップでは、素早く仮説検証を行う姿勢、失敗が続いても粘り強くやり続ける特性が求められるでしょう。

つまり、求めるマインドセットに正解はありません。
それは企業の性質や創業者・経営層の考え方によるのです。
だからこそ、「企業分析」をしっかりと行う必要があるのです。

小括

ここまでで、社会人の能力について一般的な分析を行ってきました。

ほぼすべての企業は、日々の仕事を滞りなく進め、会社の目標達成の力になってくれる人材を求めています。

では、それは具体的にどんな人材なのか?

これまでの分析を踏まえると、
「職務に必要なスキルを持っており、企業が重視するマインドセットを備えた人材」ということになります。

スキルがあるかどうかは比較的すぐにわかります。資格や免許を見ればよいのです。

しかし、マインドセットはなかなか見出しにくいものです。
これは他人の本質を見抜くことに近いのです。
ただ実はここに対策の余地があるのです。

他人のマインドセットを見抜くのは難しい。
面接官だってそのことは重々承知しています。

だからこそ、あなたが面接でやるべき唯一のことは、彼らを手助けすることなのです。
すなわち、彼らが聞き出したいマインドセットについての過去のエピソードを話して、「私はあなたが求めるマインドセットを持っているから安心してゴーサインを出してもいいんだよ」と教えてあげることなのです。

そのための準備をここから進めていきます。


B-1-2. 企業分析

さて続いては、あなたの志望企業がどういったマインドセットを重視しているのかを探っていく工程に入ります。

志望企業の分析を行う際に、見るべきポイントは大きく2つあります。
「会社情報」と「採用情報」です。

(a) 会社情報

会社情報とは、会社の価値観を説明している情報です。
主に企業のウェブページの会社紹介・概要ページに掲載してあるような情報のことです。

会社の価値観とは、企業理念やミッション・ビジョン・バリュー(MVV)のことです。

これらは、企業のこれからの目標・ゴールが言語化されたものです。
スタートアップであれば、MVVには創業者や経営層の思いが現れている場合が多く、「なぜ会社をやるのか?」という問いへの彼らの答えになっているでしょう。
大手企業であれば、経営層の最終的な判断の基準として理念やMVVが機能している場合もあります。

このように、企業の理念やMVVは、会社全体がチームとして目指すべき目標となっています。
企業の各部門・部署は、そうした全体目標を実現すべく、日々のビジネスゴールを追求しているわけです。

では、それが面接にどう関係するのか?
とても簡単です。

面接官は、
「この志望者は、会社の理念と合致した人材かどうか、MVVの達成に貢献してくれるのか」ということを想像しながらを求職者を見るのです。

ここから具体的なワークに移っていきます。

①まずは、あなたがその企業の経営層になったという視点を持ってみましょう。

企業のウェブサイトから理念やMVVを読んで、その実現のためにどういう組織を作っていくか、どういう人材を評価し重用していくか想像してみましょう。

②次に、経営層の視点から自分自身で「こういう人材が欲しい」というポイントを3つ書き出しましょう

その際、「リーダーシップがある」「主体性がある」「論理的思考力がある」などの短文の形でも構いません。
ページに書いてある言葉をそのまま引用するのもOKです。
とにかく、以下が重要です。

  • (ただページを読むのではなく)あなたが感じたこと/考えたことを文字にする

  • 企業が最重要視しそうな人材のマインドセット・特性を3つに絞る

これにより、会社紹介ページの情報から企業が欲しい人材のイメージがかなり具体的に想像することができるはずです。

【補足:経営理念と採用活動は本当に連動しているのか?】

上のワークを見て、本当に意味があるのか?と思った方向けに補足します。
その納得感のなさは、「経営理念と採用活動での人材評価が連動しているのか?」という疑問に起因していると思います。

その懸念はもっともで、実態としては経営理念が人材評価と結びついていない企業も多いのです。
その原因としては、企業側のリテラシー不足、リソース不足、組織上の課題(=旧態依然とした意思決定)など様々考えられます。

経営論からすれば、経営理念やMVVと人材開発・管理は連動させるべきであるはずなのですが、それをしっかりと実現できている企業がすべてではない、というのが日本の現状です。

たとえば、多くの外資系企業では、経営理念が人事だけでなく各部署・チームに忠実に浸透しています。
外資の伝統企業では、P&Gやジョンソンエンドジョンソンなどのいわゆる「ビジョナリーカンパニー[*1])」がこれにあたります。
スタートアップでいえば、Amazonでは創業者ジェフ・べゾスが策定した「Our Leadership Principle[*2]」が社員に浸透しています(後ほど詳述)。

一方、日本企業ではこれまでそうした理念経営があまり重視されてこなかった印象はあるでしょう。
(とはいえ、好例としてはサントリーの「やってみなはれ」の理念などもありますが[*3]。)

もしあなたの企業が経営理念と人材評価を連動させていなさそうな企業だった場合には、前のパートの3つのマインドセット(積極性・思考力・コミュニケーション)を頭に置きながら、このあと解説する (b)採用情報を深堀りしていきましょう。

*1:Diamond Online「3分でわかる『ビジョナリー・カンパニー』『時代を超えて生き続ける永続企業8つの法則』」https://diamond.jp/articles/-/58184 
*2:Amazon「リーダーシッププリンシプル」https://www.amazon.jobs/content/jp/our-workplace/leadership-principles
*3:サントリーホールディングス「サントリー『やってみなはれ』の歴史」https://www.suntory.co.jp/recruit/fresh/about/history/

(b) 採用情報

採用情報から引き出したい情報は企業の「求める人物像」とその人物が持つ「マインドセット・特性」についてです。

ア: 転職の場合(中途・経験者・キャリア採用)

転職の場合、採用ページ内の募集職種の情報から「必須/歓迎スキル」や「求める人材像」が明確に定義されていることは多いでしょう。

例として、DeNAのマーケティングプロデューサー職の募集要項を引用します。

参考:株式会社ディー・エヌ・エー採用ページより(2024年5月現在)https://herp.careers/v1/denacareer/f_gB7FJEpPZA

このページには、「求める人物像」が6点にまとめられています。

面接の場では、面接官はあなたがこの求める人物像に合致するかどうかを確認しにくることになります。

具体的なワークに入りましょう。

ここでは、「求める人物像」を一言一句そのまま自分の面接対策ドキュメントやメモ帳などに書き写しておきましょう

面接当日まで志望企業の求める人物像をすぐに確認できる状態にしておくことで、日々その理解度は深まるでしょう。

さらに、Step 2・3では、「あなた=求める人物像であること」を証明することをゴールと設定して、あなたのこれまでのエピソードのブラッシュアップを行います。

転職活動中だが、応募先の募集要項に「求める人物像」が明記されていない場合は、イ:新卒の場合に進んでください。

*転職の場合、必須/歓迎スキルも明確に定義されていることが多いので、あなたが条件を満たしているかどうかは応募前にしっかりと確認しておきましょう。

イ: 新卒就活の場合

新卒就活の場合、経験者採用と違って上記のようなジョブディスクリプションはないことがほとんどでしょう。
その場合、どうやって企業側の「求める人物像」を探ればよいでしょうか。
その方法には大きく2つのパターンがあります。

①「求める人物像」について明記されている場合

外資系企業に典型的なパターンで、新卒ページ内に職種を横断した企業の求める人物像が掲載してあります。

例えば、ネスレ日本やアマゾンジャパンがこれにあたります。

ネスレ日本「採用ページ」https://www.nestle.co.jp/jobs/students-graduates
Amazon「採用ページ」リンク


ネスレやアマゾンのように、あなたの志望企業が求める人物像を明確に言語化しているとき、この文章を自分の面接対策ドキュメントやメモ帳などに書き写しておきましょう。

さらに、文章形式で記されている場合、その文章を解釈して、具体的なポイントに分割しておきましょう。
今後の作業がとても楽になります。

ネスレ・アマゾンではすでにいくつかのポイントに分割されています。
ネスレでは、『志の高さ』『リーダーシップ』『感性の鋭さ』『ポジティブ思考』『バイタリティ』が求められています。
アマゾンでは、14のリーダーシッププリンシプルが求められています。

あなたの志望企業が文章形式で求める人物像・特性を定義している場合には、一項目10-30字で、求める人物に必要な特性をまとめておきましょう。

上のアの場合と同じく、Step 2・3でこの求める人物像に基づいて、エピソードをブラッシュアップしていきます。

②「求める人物像」について明記されていない場合

求める人物像が定義されていない場合、(a)会社情報のパートで行ったのと同じように、新卒ページのコンテンツからその企業の「求める人物像」を推定していく必要があります。

新卒採用に力を入れている企業の場合、新卒採用ページにいろいろなコンテンツが掲載されていることがあります。
例えば、トップメッセージや社員インタビューのコンテンツがあるでしょう。

これらを読み込み、(a)会社情報で行ったのと同じく、その企業が求める人物像を3ポイントで自分の言葉を使ってまとめてみましょう


株式会社ディー・エヌ・エー:新卒採用ページでのトップメッセージhttps://student.dena.com/message


株式会社サイバーエージェント:新卒採用ページのコンテンツhttps://www.cyberagent.co.jp/careers/students/biz2026/

B-1-3. ステップ1のまとめ

さて、ステップ1のまとめです。

このステップの目標は、あなたの志望企業の理念を把握し、求める人物像を深く理解することでした。

中途か新卒か、外資か日系か、大手企業かスタートアップかによって、手法は様々パターンがありますが、
このステップでは、あなたのドキュメントやメモ帳にあなたの志望企業の求める人物像・特性が5つメモされていれば、目標達成です。

もちろん仮説ベースで構いません。
5つという数字も最低限なので、場合によっては10-15つほどの量になってもOKです。

いずれにせよ、「求める人物像・特性」をいくつかのポイントにまとめるというのが重要です。
これが手元にあれば、次のステップへ進むことができます。

以降のステップでは、この求める人物像に基づいて、あなたのこれまでの経験を「面接で話せるエピソード」化していきます。


B-2. ステップ2:これまでの経験を振り返り、選抜する

さてここから、あなたが面接で話すエピソードを準備する段階に入ります。

次のワークです。

また想像力を働かせて以下の質問について考えてみてください。

エピソード面接における最高のパフォーマンスとは何か?

皆さん、自分なりの回答をイメージすることはできたでしょうか。
十分考えた方は以下の答えを読んでみてください。

答え:
自分が志望企業の求める人物像に合致していると証明できること。

そのために、最適な過去のエピソードを選び、話すこと。

ご納得いただけますでしょうか?

もしかすると、1時間自分の素をさらけ出しきることが大事で、あとは「縁」があるかどうかだろう、と考えた人もいるかもしれません。

しかし、私はその考えには反対です。

面接は、コミュニケーションです。
コミュニケーションは、キャッチボールです。
つまり、面接でも相手が構えているところにボールを投げてあげる必要があるのです。
そして面接官が見ているのは「あなたのマインドセットが自分の会社に合致するかどうか」です。
その人が求めている情報を上手に提供してあげるのが最高のパフォーマンスであるはずです。

ご納得いただけた前提で進めます。

それでは、皆さんは面接の場で、聞かれた質問に対して答えるとき、
・短時間で過去の記憶をすべて遡り、
・最適な経験を引き出して、
・相手にわかりやすく+自分をアピールしながら説明する

ことができるでしょうか。

多くの方は難しいと感じるのではないでしょうか。
おおかた「そんな一瞬ですべてできるとは思えないから」ではないでしょうか。

その感覚はとても正しいです。
エピソード面接はとても高度な作業です。

文脈もなく唐突に尋ねられる質問を理解し、自分の経験を瞬時に振り返り、適したものを見つけ出す。
そして、面接官にわかりやすく伝え、かつ自分をアピールしなければなりません。

ただその難易度を多少下げる方法があります。
それが「自分の経験を振り返る」「面接官にわかりやすく伝える」「自分をアピールする」という部分の設計を事前に済ませておくことです。

これをステップ2・3をかけて実践していきます。

ステップ2のゴールは、面接で話すエピソード候補のリストを作成することです。

そのために必要な作業は以下です。

  • 自分の過去の経験をなるべくたくさん思い出してリスト化する

  • 経験が自分のアピールにつながるかを評価する

  • 面接でアピールできる経験を選抜する

ここで注意してほしいのは、「経験」と「エピソード」の違いです。

本記事では、

「経験」は、あなたの過去の体験そのもの
「エピソード」は、過去の体験に基づいて口頭で説明するお話とその原稿

のことを指します。

「経験」が料理の素材であり、「エピソード」は料理であると考えていただけるとわかりやすいでしょう。

そして、ステップ2では素材選び、ステップ3で調理をしていくことになります。

以下では、それぞれの手順について詳しく紹介します。


B-2-1. 自分の過去の経験をなるべくたくさん思い出してリスト化する

まず、あなたのこれまでの経験を棚卸しします。

繰り返しになりますが、面接官が知りたいのは、仕事に対するあなた自身のマインドセットです。

これまでの成果の大きさではありません。
チームで達成したことでもありません。

「面接対策だから華々しい経験(e.g. 大手企業で係長職)や目を惹く結果(e.g. 部活で全国大会出場)が必要なのでは…」というバイアスはいったん捨てましょう。

「弱小サッカー部のキャプテンとして様々な改革に取り組んだ結果、史上初の市大会3回戦進出を達成した」
「サッカー部で全国大会優勝。しかしあなたは補欠でチームの力になれなかった」
という2つのエピソードがあれば、前者の方が評価されるのは明らかですね。

別に大きな結果を出していなくてもよいのです。
あなた自身が、何らかのゴールにむかって、どのような取り組みをしたのか。
これが面接官の聞きたいことなのです。

実はAmazon社はこの方針を明確にしていて、面接で話すエピソードにおいてあなたが使うべき主語は「We」ではなく「I」であるべきだと言っています(参考)。

さらにいえば、失敗に終わった取り組みもここではリストアップしましょう。あくまで面接官が聞きたいのはあなたのマインドセット。
特にチームでの仕事の場合、失敗も成功もあなたの影響範囲外の力で決まってしまうこともあるはずです。

勝負の前には万全の準備をする。
失敗してしまったらその原因を特定して、次につなげる。
というのが、論理だけでは動かないビジネス世界/実社会での正しい姿勢でしょう。

「負けに不思議の負けなし。勝ちに不思議の勝ちあり」
とはプロ野球の野村克也元監督の名言です。

日経新聞:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73008940X10C21A6PD0000/

失敗だとしても話し方次第では、あなたのマインドセットのアピールにつながる可能性があるのです。

ということで、これまでの経験の振り返るワークに入ります。

結果の大きさなどは度外視、なんでもOKというブレインストーミング方式でこれまでの経験をたくさん列挙してみてください

*1つだけルールがあります。
書くべきは、あなたがこれまで何か目標を設定して、それに向けて意識的に取り組んだ経験です。
(目標なしの行き当たりばったりの取り組みやそれによる成功はここでは取り上げません。そういった偶然的・感性的・芸術的な経験をアピールするのは至難の技です。)

  • ペンと紙のメモ帳に書き出すのもOK。

  • ペンで付箋に書きつけて整理するのもOK。

  • PCでエクセルにリスト化するのもOK。

  • PCでmiroなどホワイトボードツールを使って付箋出しするのもOK。

とにかく想像力豊かに自分の経験を引き出せる方法で取り組んでみましょう。

本記事ではこれ以降Excelで経験・エピソードを管理します。
有料付録[500円]としてテンプレートも用意しておりますので、必要な方はぜひご購入ください。記事最終パートで購入が可能です。

出典:https://cacoo.com/ja/blog/does-brainstorming-make-sense/

次に、書き出した経験をリスト化しましょう。

この段階では、手書きでもPCでも構いません。
Excelを使用される場合は、整理のために時系列順にまとめておくことをおすすめします。

画像はイメージです

あなたはこれまでの経験をいくつ思い出せたでしょうか?

Bパートの初めに説明したとおり、この記事の最終ゴールは「10コの最強エピソード」を作ることです。
そのためにも、リストアップできる経験の数が多ければ多いほど後々に助かることになります。
目安としては、最低15コ、最大25コほどピックアップしておくとよいでしょう。

些細な経験でもここでは取りこぼさずにリストに入れておきましょう!


B-2-2. 経験が自分のアピールにつながるかを評価する

さて、次に取り組むのが、書き出した経験を評価するというプロセスです。
ここで、ステップ1の分析が役に立ちます。

ステップ1では、あなたが志望する企業の「求める人物像・特性」を深堀りしました。

*ここでは、あなたがその「求める人物像・特性」を、5つほどのポイントにまとめられていることを前提にしています。
(例:「オーナーシップ」「計画・実行・観察のサイクルを回せること」「逃げずにやり抜く力」など)
まだの方は改めてステップ1に戻り、志望企業の求める特性5ポイントを作成してください。

続いて、ワークに入ります。

あなたの経験1つ1つと志望企業の求める特性との対応関係を見ていきましょう。

すべての経験に対して、以下の問いについて考えてみてください。

・この経験は企業の求める特性をアピールできるのか?
・(であれば)どの特性をアピールできるのか?

Excelを使用している場合は、経験の隣の列に合致する特性をメモしていくとよいでしょう。

*1つの経験が複数の特性をアピールできるとするのもOKです。
ただあまりに多すぎるとアピールポイントがボケてしまうため、1つの経験に対しては多くても3つの特性のみ持ってきましょう。

C列:黄色掛けの部分を埋めます

次に、

それぞれの経験が、あなたがその特性を持っていることを証明するのに十分か?

ということについて考えます。

これには、あなたの経験がその特性をアピールするのにふさわしいかどうか、1-5の5段階評価でスコアリングしてみましょう。

1-5の評価の目安は以下です。

低評価 1<--->5 高評価
5: とても高く評価できる
4: よく評価できる
3: 評価できる
2: まあ評価できる
1: どちらかというと評価できる

ただ、この時点ではあくまで主観的な評価で構いません。
優先順位を「なんとなく」ではなく、一定の軸をもって行うことが目的です。
この評価はいつでも変更可能なので、気楽に行いましょう。

Excelシートでは、先ほどの「求める特性」列の隣に「評価」の数値を記入していくと見やすくなるかと思います。

D列:黄色掛けの部分でスコアリング

*これは臨床心理学で「スケーリング・クエスチョン」と呼ばれる手法を応用したものです。
心理的な状態など自分に関する不確かなものごとを数値評価することで、
自分の状態を把握する手法です。

参考:http://rinnsyou.com/archives/554

さて、ここまで来たら最後に経験のリストの優先順位をつけていきます

作業は単純です。

まず「求める特性」ごとに経験を並べ替えましょう。
(Excelシートでは、C列を昇順or降順にソートするだけです!)

そして、次に「評価」の降順で並べ替えましょう。
(Excelシートでは、D列を降順にソートします。)

これによって、あなたの経験が「求める特性」ごとに「評価」の高い順にリスト化されたと思います。


B-2-3. 面接でアピールできる経験を選抜する

ステップ2の最後の工程です。
ここでは、あなたの経験リストから面接で話すエピソードにするものを10コ選びます

この10コの経験(=エピソードの原石)を、次のステップ3でブラッシュアップしてエピソード化します。

10コである理由は単純です。
経験をエピソードへとブラッシュアップする作業はかなり時間がかかります。(1つあたり1-2時間ほどかかります。)
そのため、あまりにたくさんのものを準備するとなるとリソース不足or集中力不足で終わらない可能性があります。
そのため、ここでは10コ選ぶこととしています。

10コを選ぶ基準は、2つあります。

(1) 「求める特性」がかぶりすぎないこと

面接では、あなたのマインドセットのいろんな側面が聞き出されます。
そのため、幅広い特性をアピールできるエピソードを手元に置いておけるとよいでしょう。

あなたの志望企業の「求める特性」が5つであれば、
1つの特性につき2つのエピソードを準備して、10枚のエースカードがある最強エピソードデッキを作っておくイメージです。

あなたが「自分には論理的思考力があるからそれだけアピールしよう!!」と思って、論理的思考力関連のエピソードだけ準備していたとします。

すると、せっかくしっかり準備していても、面接官が「この人にはリーダーシップはあるかを見よう」という考えで尋ねた質問に詰まってしまうことになるでしょう。

志望企業は、彼らが人材に求めるすべての特性を志望者がどの程度備えているか、必ず確認するはずです。

それへの準備として、ここでは多様な特性をアピールできる経験を選びとりましょう。

さらに言えば、こうしておくとイレギュラーへの対応力も高まります。
例えば、ステップ1での企業分析では想定できていなかった求める特性に関する質問が来ても、準備しているエピソードの幅が広いと対応範囲も広くなります。

(2) 自己評価の高いものから選ぶこと

同じ特性をアピールする経験が複数ある場合には、D列の自己評価が高いものから選び取りましょう。

先ほども述べた通り、ここの自己評価はあくまで自己評価なので、いつでも変更可能です。
今はとりあえず、リソースを絞って準備を進めるために優先順位を決めて「選択と集中」を行いましょう。

*複数の特性にまたがる経験がある場合、複数の経験に対して同じ自己評価の場合など、10コの選び取り方に迷うときもあるかもしれません。
そんなときは迷った経験は選び取って、次に進んでしまいましょう。

この記事では便宜上「10コのエピソードを選ぶ」としていますが、厳密に10コでなくても構いません。
少し多くてもステップ3に進めば、自然とその経験がうまくアピールになるエピソードになるかどうかは見えてくるはずです。

そのほか、選べる経験が10コもないという状況であれば、少ないまま次に進んでも構いません。

最後、選んだエピソードはExcelテンプレートの「エピソードリスト」タブに転記しておくと次のステップが進めやすくなります。

B列に「エピソード名」として、その経験を簡単に思い出せるようなタイトルをつけておきましょう。
C列にはその経験でアピールする「求める特性」をメモしておきます。

これで準備は完了です!


B-3. ステップ3:伝え方を最適化し、経験をエピソード化する

最後のステップです!
ここでは、あなたの「経験」という素材を、面接で話す「エピソード」という料理に調理していきます。

ステップ3のゴールは、
選抜した10コのエピソードを面接官にわかりやすく伝えられるようになること、です。

そのために取り組むタスクは以下の3つです。

  • 「STARメソッド」に沿って、エピソードトークの原稿を作成する

  • 想定質問でロールプレイして、エピソード原稿をブラッシュアップする

  • エピソードが足りない場合、経験リストを振り返り、最適なものをエピソードリストに再追加する

以下では、それぞれについて解説していきます。


B-3-1. 「STARメソッド」に沿って、エピソードトークの原稿を作成する

改めて、AパートでのT君の話の重要な教訓を振り返ります。

それは、
「自分の経験の話は意外と人に伝わりにくい」
「正しく経験を伝えるには、話し方を整理しなければいけない」
「経験をアピールするには、強調するポイントを意識すべき」
ということです。

これらを意識しながら、自分の経験をわかりやすく伝える・アピールするのに最適な説明方法を事前に考えておきましょう。

(a) STARメソッドで原稿作成

その際、活用したいのが「STARメソッド」というエピソードトークの手法です。

この手法は、Amazonの面接で推奨されることが有名です。
STARメソッドの「STAR」は、Situation / Task / Action/ Resultの頭文字を取っています。

どのような手法か?

これは、エピソードを効果的に伝えるためには、あなたの経験に関するこれらの4つの内容(状況・業務・行動・結果)をこの順序で説明すると伝わりやすい、ということを意味しています。

スターメソッドとは、行動に基づいた面接の質問に対して、話そうとする事例の状況(situation)、業務(task)、行動(action)、結果(result)を明確にしながら説明していく手法です

出典:https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=10396383051

あなたはこれまで、自分の経験を説明するときにこの「話す内容と順序」を意識したことはあったでしょうか?

もしなかったのであれば、このSTARメソッドのフレームワークに沿って、説明してみてください。
すると、何を話すべきか、そして次に何を話すかが自然と定まるのでかなりやりやすくなるはずです。

この記事では、この一般的なSTARメソッドを少し工夫したいと思います。
Tの部分を「task」ではなく「target」とします。
(この方が後々の説明する内容がはっきりするのでやりやすくなると思います。)

オリジナルSTARメソッド
S.  Situation = 状況・役割・課題
T.  Target = 目標・方針
A.  Action = 行動・分析
R.  Result = 結果・達成・学び

まずは、STARという言葉と、状況・目標・行動・結果という順序を覚えてください。

そして、さらにこのステップでは、このSTARメソッドに沿って、あなたの経験を説明する原稿を作成していきます。

具体的なワークに移りましょう。

まずは、ステップ2で選抜した10コの経験それぞれについて、状況・目標・行動・結果を考えて書き出していきましょう

Excelシートでは、「エピソードリスト」タブのE~H列が該当部分です。
初めなので、文章や口調などは意識せずにメモとして書いてみましょう。
必要な情報を抜け漏れないように言語化できるとGoodです!

「状況・目標・行動・結果ってなんだ?」と思った方は、それぞれ以下の質問に答えてみてください。

Situation = 状況・役割・課題
「あなたは、どんな状況に置かれていて、どんな課題に取り組んでいましたか?」

Target = 目標・方針
「あなたはどんな目標に向かっていましたか?」

Action = 行動・分析
「あなたはどのような行動をしましたか? どのようなステップを踏みましたか? どんな貢献をしましたか? 」

Result = 結果・達成・学び
「あなたの行動の結果、何が起こりましたか? 何を達成しましたか? 何を学びましたか? 」

以下が原稿作成のイメージになります。


(b) 文字数の調整

過不足なく説明文を書き出せたら、文字数を調整します。

口頭で説明する場合、面接時間の限りや面接官の集中力も踏まえると、エピソードを長々と話すことはできないでしょう。

1つのエピソードを伝える時間は、長くても5分と意識してください。
人間は5分以上のエピソードトークを質問も挟まずじっと聞いていることはかなり苦痛なのです。
(会議などでは、発言は3分以内にすべきといった主張もありますが、面接は志望者の話を聞く場でもあるので、5分であれば許容範囲でしょう。)

5分で話すことができる日本語の文字数は、およそ1,200-1,500字です参考記事)。

さて、ワークに入ります。

ここでは、先ほど書き連ねたエピソードを5分で話せるように調整してみてください。

全体の文字数は1,200字が目安です。
そして、S/T/A/Rそれぞれは以下の文字数を目安にしましょう。
(もちろん多少の前後があるのは問題ありません。)

この文字数の前後におさまるよう、現在の原稿に手を加えてください。

Situation:500字
Target:100字
Action:300字
Result:100字
*合計1,000文字で、少し余裕を持たせています。

たいていの場合、もともとのメモは文字数がオーバーしていることが多いでしょう。
しかし、それでは面接官には伝わらないということを意識して文字を削っていきましょう。

さらに、改めて「求める特性」をアピールするという意識をもって、そこに必要な部分を残しつつ、不必要な情報は省きましょう。

もちろん面接官はそのエピソードを聞いて深掘りする質問をしてくるはずです。
なので、この5分のスピーチですべてを伝える必要はありません。

高度なテクニックとしては、その深掘りしてほしいポイントの説明をあえて少なくして面接官の追加質問を誘導するということも可能です。
余裕がある方はその点についても考えてみてください。

(c) つかみの追加

最後、Situationの前に話す「つかみ=Hook」を追加してエピソード原稿は完成します

実はSTARメソッドには、Result=結果が最後になるために、話の終着点が見えにくいという弱点があるのです。
それを克服するのが「つかみ」です。

つかみは漫才で特に顕著ですが、話し初めに聞き手の興味を引くための文です。
ここでは、笑いを起こす必要はないのですが、聞き手の興味を引き出せるようなつかみを提示できるとよいでしょう。

ワークに入ります。

ここでは、つかみを100字ほどで考えてみてください

今から話すのがなんの話であるかというのを簡潔に伝えられれば十分です。

こうして、経験をつかみ=HookからSTARの順序で説明する1,200字ほどの原稿が出来れば、「エピソード」の完成です!

かなり大変な作業だと思いますが、10コすべてについてやり切ってください。
これが出来ると、面接当日のパフォーマンスが圧倒的に向上します。

(d) 原稿の読み合わせ

10コのエピソード原稿ができたら、H+STARの順に口に出して説明してみましょう

原稿のまま読み上げてもOKですし、多少口で文章を変えても構いません。
口に出すことで気になった部分は原稿を修正しましょう。

原稿の完成度を高めつつ、エピソードの説明内容と順序が口に馴染んでくるまで繰り返しましょう。


B-3-2. 想定質問でロールプレイして、エピソード原稿をブラッシュアップする

10コのエピソードのH+STAR順の原稿&読み合わせが出来たら、あとは調整を行うだけです!

この調整、何にもとづいて行うのか。

それは想定質問に対して自分で答える形のロールプレイをしてみることです。

面接本番では、「あなたがアピールしたいエピソードを教えてください」といったざっくりした質問は来ません。
そうではなく「あなたがこれまで困難を乗り越えた経験を教えてください」などといったある種の条件が加えられた質問が問われます。

それに対して、あなたは事前に用意した10コのエピソードの中から最適なものを選んで答えていくことになります。
さながら、自分の手持ちの手札から最適なカードを切るようなイメージです。
来た質問に対して、適切なエピソードを選ぶ判断力と質問への回答にするべくその場でエピソード修正する対応力が求められます。

これを訓練するために、事前にエピソードの原稿や話し方を調整するのがこのパートで行うことです。

具体的にどう行うか説明します。

(a) 想定質問集の準備

ここでは自分専用の想定質問集を作ります。

想定質問を自分で作らなければいけない理由は、想定質問は志望企業の求める特性と対応させなければいけないからです。

面接官あ「やり切る力」という特性の有無を聞きたいから、
「あなたがこれまで困難なことに直面した経験を教えてください」と尋ねてくる。
そういった想定のもとで、セルフでの面接ロープレを行うべきなのです。

そのためには、インターネットや対策本に載っている面接での質問例をもとに練習するだけでは足りないのです。

そうではなく、ステップ1でリサーチしたあなたの志望企業の求める特性を聞き出す質問を想定して、集めておく必要があります。

具体的なワークです。

まずはネットや書籍の想定質問集から質問リストをピックアップしましょう。
その次に、志望企業の求める特性に沿って整理していきましょう。

本記事の有料付録では、社会人基礎力3「積極性・思考力・コミュニケーション」に沿ったエピソード面接の想定質問集のWordファイルを配布しています。
よろしければ、こちらも参考にしてみてください。

インターネット上に想定質問集の一例も紹介します。

  • エン転職「【面接官必見】採用面接の質問100選!見極めたい能力別の質問を紹介」

  • JAC Recruitment「転職面接でよく聞かれる20の質問一覧と回答例」

こうして集めた想定質問をあなたが作った志望企業の「求める特性」に合わせていきます。

面接官による質問は求める特性のどれかを確かめるための質問です。
区別するのはなかなか難しいですが、

ある特性とそれに対する質問、という対応関係を整理しておきましょう。

例えば、以下のサイトが参考になります。

ここでは、Amazonの求める特性であるリーダーシッププリンシプルに対応させた想定質問が掲載されています。

出典:https://www.kraftshala.com/blog/amazon-interview-questions/

ほかにも、本記事の有料特典である想定質問集は社会人基礎力3(積極性・思考力・コミュニケーション)ごとに整理しています。

画像はイメージ

これに似たものを自分の志望企業向けに整理するイメージです。


(b) 想定質問への回答ロールプレイ

想定質問集が完成したら、質問1つ1つへの回答としてすでに作ったエピソードを説明できるかどうか試してみましょう

これによって

・エピソードを口で覚える
・質問への答えとしては冴えないエピソードを見つけ出す
・冴えないエピソードで話す内容を変更する

といった最終調整を行いましょう。

これを何度も繰り返すと、一番最初に紹介した本対策のゴール「いつでも・どんな質問に対しても、10コの《最強エピソード》を根拠として、自分をアピールできる状態」に近づいていくことができます。


B-3-3. エピソードが足りない場合、経験リストを振り返り、最適なものをエピソードリストに再追加する

最後は単純です。

B-3-2の準備をするなかで、

「この質問に答えられるエピソードがない!」
「この特性をアピールできるエピソードもない!」

となることがあるでしょう。

そんなときには、再びステップ2で用意した経験リストを見直しましょう。
想定質問やアピールしたい特性が明確になっている今だからこそ、10コには採用しなかった経験でも可能性があるものが見えてくるはずです。

そうした経験について、再度H+STARメソッドの原稿を作り、想定質問への回答ロールプレイを行う、ということを繰り返していきます。

これによって、本番どんな質問が来ても、自分の過去のエピソードをもとに自信を持って返答できる状態が作れるのです。


B-4. 外資系企業向けの英語面接対策について

外資系向けの英語面接対策について補足します。

外資系の面接であっても、企業があなたのマインドセット・特性を深堀りするために面接で様々な質問を行う、という基本的な構図は変わりません。

そのため、ステップ3までの対策が出来ていれば十分に対応可能です。

ただもし英語で面接が実施される場合は、これまでの対策を英語に翻訳しておく必要があります。

まずは、H+STARのエピソード原稿を英語に翻訳しましょう。
すでに日本語の原稿が出来ているはずですので、DeepLやChatGPTなども活用しながら効率的に実施するのがおすすめです。

その際の単語数の目安は以下のとおりです。
*日本語の文字数と英語の語数はたいてい2:1の関係なので、それを適用しています。

英語版エピソード語数
Hook:50語
Situation:250語
Target:50語
Action:150語
Result:50語
▶ 550語

原稿が出来たら、英語でもエピソード原稿を口に馴染ませましょう。

さらに、想定質問も英語のものに置き換えるとベストです。
付録の想定質問を自動翻訳する、もしくはネットから英語での想定質問をリサーチするとよいかと思います。


アウトロ

この文章までたどり着いた皆さん、しっかりと読んでいただき、ありがとうございました&お疲れさまでした!

想定よりも大幅に説明の文量が増えてしまっており、皆さんにはかなりご負担をおかけしたかと思います。

1つだけ確実に言えるのは、ここまで読んで対策をしていただいただけで、あなたはすでに就活生・転職活動者の上位数%に入っているということです。
私個人の経験からして、ここまで綿密にエピソード面接を対策している人は見たことがありません。

この記事に沿って正しい方向に、そして相当な量の時間と労力をかけたあなたであれば、面接本番でも最高のパフォーマンスを出せると信じています。

この記事を信頼して、対策をしてくれた方は同志です!
面接本番、心から応援しています!

スケジュールについて

ここで1つだけ補足させてください。
それはこの対策を行うタイムラインについてです。

一見して分かるとおり、この対策法はかなり時間がかかります。
面接本番まであと3日しかないという状態では、この対策を終わらせるのはなかなか難しいと思いますので、参考となるタイムラインをシェアします。

*じっくり対策に時間をかけられる状態で、それぞれのステップを満足に行うという前提になります。

面接3~4週間前=ステップ1
「志望企業の求める人物像を知る」
▶ リサーチ&まとめ:5時間

面接2~3週間前=ステップ2

「エピソードを用意し、選抜する」
過去の経験リスト化:5時間
▶ 過去の経験の評価・選抜:3時間

面接前3日前~2週間前=ステップ3 #1

「伝え方を最適化する[準備編]」
▶ STARメソッド原稿の作成:10時間
▶ ロープレ&ブラッシュアップ:10時間

面接前日~3日前=ステップ3 #2
「伝え方を最適化する[調整編]」
▶ 想定質問でのロープレ:5時間

全体としては、面接の約1か月前から対策を始めると日程には余裕をもつことが出来るかと思います!

おわりに

以下の有料部分では、対策のツールとして2つのファイルを配布します。
50件までは、ワンコイン(500円)で購入可能ですので、ぜひご検討ください!

①Excelファイル「エピソード面接対策シート」
=経験やエピソードを整理するフォーマット

②Wordファイル「想定質問集」
=マインドセットを問う質問をまとめた質問集

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

*付録は以下からご購入いただけます。

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