【ケアマネ】病名から退院日を予測しよう。

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「利用者が入院したら、病名から退院の目途を予測して退院後をイメージしよう」をテーマに書いていきます。

ちょっと長くなります(;'∀')お時間のある時に読んで頂けたら…。

最近私の事業所で担当させて頂いてる利用者が次々と入院しています。

私が担当している利用者ではなく、同僚のケアマネジャー(以下:ケアマネ)が担当している利用者なので私はこれから書く内容を伝えながら指導しています。

ちなみに私は入退院支援も相当数(たぶん約十年で三桁はいってると思う…)支援してきました。

そして、入院した病名を聞けばだいたい退院時期は予測が立ちますし、救急搬送された病院から転院した方が良さそうかどうかも検討がつきます。

そんな私の経験を今日は可能な限り書き出します。お付き合いください。

この記事は
・(新人)ケアマネさん
・MSWさん
・家族介護者さん

の参考になるように書いていきます。

利用者が入院したと聞いたらまずは病名から


私(ケアマネ)は利用者・家族へ「もし入院するようなことがあった際には担当ケアマネがいることを病院に伝えてくださいね。あと入院したらケアマネにも連絡ください」と伝えています。

その為利用者家族さんは利用者が入院したら連絡をくださる方が多いです。連絡を頂いた時に私は状況の確認と共に「病名は何と言われましたか?」と聞きます。

これは何故か?病名が分かれば粗方の入院期間は予測がつきます。

例えば「誤嚥性肺炎」であれば、治療が済めば1週間~2週間程度で退院される方がほとんどです。しかも大体は救急搬送された急性期病院から直接自宅退院されるパターンが多い。

これは肺炎の状態が落ち着けばその他の機能に変わりがないことが多いのと、下手に入院が長引き身体の機能が落ちてしまうことの方が後々大変になることを病院も分かっているので治療が終わればすぐに退院となります。

次に「脳卒中(脳梗塞・脳出血)」ですが、救急搬送された病院から高い確率で回復期病院(病棟)への転院が予測されます。

急性期から回復期(150~180日)への流れになるので、長い方だと約半年ほど入院されます。

私の個人的な感想ですが、最近は回復期も満期までいる方は少ないと感じています。なので、印象としては90日程度で退院される方が多いです。

入院の理由が骨折の場合はやや複雑です。大腿骨骨折は脳卒中と同じく回復期を経由する可能性が高いですが、腰椎などの圧迫骨折や肋骨骨折などであれば医師の指示によっては自宅へ当日に帰宅する方もいらっしゃいます。

圧迫骨折や肋骨骨折など基本「安静」を指示され帰宅された場合は、ご家族の下で安静に過ごすことが出来そうかを早期に判断し必要に応じてショートステイや入院できる病院を検討する必要があります。


入院したら即座に病院へ情報提供を


私(ケアマネ)は家族(本人)から入院の一報を頂いた際に「私からも病院に連絡して情報の共有をさせて頂いても良いですか?」と了承を得ます。

OKを頂いたら、基本すぐに病院へ連絡しますが、入院当日は担当MSWも決まっていないことが多いので書類のみ先に送付させて頂きます。

2~3日経過してMSWも決まった頃に状態を確認し、自宅での様子や「どの状態(ADL等)まで回復していないと直で自宅に帰るのは難しい」と伝えます。

この時病名を伺い「大体の退院時期」を予測します。それに応じて私の場合は退院時期の1週間前にもう一度自ら病院MSWへ連絡します。

何故なら一番困るのが退院当日の「退院しました」連絡だからです。

「出来るMSWさん」はこのようなことはほとんどないのですが、在宅への理解が低いMSWさんは平気でそのような連絡をさも当たり前のようにしてきます。

状況によっては当日緊急でショートステイへ繋げる場合も稀にあります。

それほどに、入院前の利用者の状態と入院後の状態の差異は「在宅」へ戻るには大きい変化になり兼ねません。

ただ、病院側に「連絡・情報」の全てを「提供してもらう」という姿勢では利用者に不利益になる可能性があります。積極的に自ら情報を「取りにいく」のもケアマネの仕事だと私は思います。


急性期病院は2週間程度しかいられない


私の経験則での話にもなりますが、急性期病院の多くが「長くて2週間程度」の入院期間になっていると思います。

治療がない(治療はあれど安定期の)状態になれば退院の流れを作ります。

利用者によっては「治療が終わったとして、その状態で自宅退院で生活が出来るか?」とケアマネとして悩む場合もあると思います。

その場合、その段階で利用者にとって何が必要なのかを考えます。

「リハビリ?安静?経過観察?」

リハビリが必要であっても上記に上げた脳卒中や大腿骨骨折以外ではなかなか回復期の該当にはなりません。

「でもリハビリが必要」という方には「地域包括ケア病棟」のある病院への転院について病院MSWと相談します。

自分の働く地域に「地域包括ケア病棟」がある病院がどの程度あるのかチェックしておくことをお勧めします。あとはどのような患者を受け入れているのかも…。

ここで書くとかなり長文になるので割愛しますが同じ地域包括ケア病棟を持っている病院でも「受け入れ方」など違いがあると感じています。

病院も立派な社会資源です。その情報をケアマネは収集しておくのも仕事だと思います。


まとめ


「病院」と言っても、病院の機能は様々です。規模も機能も得意・不得意も病棟ですら様々。

その全てを理解することは難しくとも、少なくとも関わりのある病院やその病院にある病棟の情報は大まかにでも理解できるように情報収集しましょう。

特に入退院支援ではそのような情報を収集できる絶好の機会でもあります。

利用者の支援を行いながら「自らも学ぶ」機会です。そこで得た経験を次に繋げて支援する。

私は常々利用者から「経験」を通して「学ばせて」頂いていると感じています。

ケアマネは長く経験すれば知識・技術が磨かれるかと言えば全くそんなことはありません。

如何に経験して考えてそれをまた次に利用者の為に活かすのか。それを繰り返せるケアマネだけが成長すると思っています。

経歴だけ長いケアマネ……どう思いますか?

最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事を読んで「良かったよ」という方は是非「良いね💓」お願いします。また、良かったらフォローもお願いします。励みになります。

今日はこの辺で。

ではまた!!

この記事が参加している募集

宜しければサポートをお願いします!頂いたサポートは私のクリエイターとしての活動費に充てさせて頂きます!一層のヤル気に繋がること間違いなしです!