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若い世代が介護を仕事にしたがらない理由を考える

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「若い世代が介護を仕事にしたがらない理由を考える」をテーマに書いてみたいと思います。

介護は働く側の高齢化も深刻になっています。

ケアマネジャー(以下:ケアマネ)の平均年齢は51.9歳。ヘルパーは54.4歳。

ケアマネは4人に1人が60歳を超えているそうです。これは明らかに若い世代が業界に少ないからこそ起こっていることだと思います。

私は42歳で十分な中年男性。一般企業であれば中堅で年齢層としても決して「若い」とは言えませんが、介護業界では「若い」と言われます。

42歳の良いおっさんが「若い」と言われること自体がヤバいです。そして、私はここ10年以上ずっと「若い」と言われ続けています。

それはケアマネになってより顕著です。
そりゃそうですよね。20代からケアマネをやっていて、現在のケアマネの平均年齢が52歳であれば42歳でも十分若い。

正直私は現在の介護業界の高齢化には危機感を感じています。

若い人が「介護」を仕事にしたいと思って貰うにはどうしたら良いのだろう…。


若い人が介護をやりたがらない理由の1つは?


私が介護業界で仕事を始めたのが23歳。

当時私は訪問入浴の事業所で働いていましたが、同僚の年齢層は比較的若かった印象があります。

平均して20代後半~30代前半と言ったところ。
ただ、併設していた訪問介護の事業所の職員はやはり平均年齢は高かったです。ぱっと見平均45歳くらい。

とは言え、20年前はまだ今ほど介護職員の高齢化が進んでいると感じることはありませんでした。

でも、今は明らかに平均年齢が高いのはどこかしこを見ても分かります。

私は在宅支援専門のケアマネなので、出会うサービス事業所の職員は大半が「訪問」「通所」に関係する人達ですが、大体が40代半ば以降の方が多い印象です。

そう考えた時、若い人が介護を仕事にしない1つに「同年代がいないから」が挙げられるように思います。

私は長年介護業界にいるのでさほど気になりませんが、それでも同年代の人が職場にいない現在の環境は少し寂しく感じることがあります。

そう考えると、まったく業界経験のない「若い人」が高齢化した職場に来てすぐに馴染めるわけもなく、早々にリタイアするという事態が至る所で起きているように推測しています。

若い人が集まるところには若い人が来る。
地域の事業所を見ていても、平均年齢の若いヘルパー事業所などは20代前半の人が複数人いたりするので実際にそうなのだと思います。

若い人に介護を仕事にしたいと思って貰うには??


「給料を上げる」はもちろん大切だと思います。

初めからではなく、最終的に家庭を持つに十分な給料が貰えることが分かれば良い。

だからこそ、高齢化が進んでいる介護業界は全体の給料を全業種の平均値までは持っていく必要があると私は思います。

とは言え「お金」だけでは若い人は介護業界が選択肢にはならないと思います。

ではどうしたら良いか?
私の独断と偏見ですが「働いている人が楽しんでいる姿を見せること」が大切なのだと思います。

「給料が低い」
「人が少なくて休みが取れない」
「職場の○○な所が嫌だ」

上げたらキリがありませんが、介護業界の嫌な所を働いている人間が愚痴っていれば若い人は絶対に働きたいと思わない。

愚痴る前に「どうやったら改善できるか?」を考えて行動する。極論給料が高くて休みが取れて環境の良い職場に転職すれば良い。

それが出来るのも介護業界の強みだと私は思います。

同業なのにSNS等で前向きな発信をしている人を叩いてみたり、行動している人の足を引っ張るようなつぶやきをしている人を見ると「これじゃ若い人が来たいと思える業界にはならないな」と思ってしまうこともしばしば…。

まずはすでに働いている介護業界の人達一人一人が「若い人が働きたい」と思える環境にするにはどうしたら良いか?を考える必要があるのだと私は思います。

国の施策に頼ってもきっと何も変わりません。

まずは「自分達が楽しんで仕事をするには?」を考えていきたい。

私は心から若い世代にケアマネをやりたいと思って貰いたい。そう考えた時に私が出来ることは、ケアマネの楽しさを伝えることかなと思っています。

とは言え、ケアマネになるには現場で5年の経験を積む必要があるんですけどね…。

だからこそ若い人にケアマネとして来てもらえた時にしっかりと対応できるように、私は自分の凝り固まった考え方を柔軟にする意識は持つようにしています。

「面倒な中年層」にならないように若い世代の考え方をインストールする努力を続けたいと思います。

要は「人間力を上げる」ということですね。
非常に難しいですが諦めたらそこで試合終了です。

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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