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ケアマネジャーをする上で大切にしたいこと

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。

今回は「ケアマネジャー(以下:ケアマネ)をする上で大切にしたいこと」をテーマに書いてみたいと思います。

先日元職場の仲間と飲み会をしました。それぞれ職種は別々。

訪問診療の総括をしている人や元PTで現在は某医療法人の事務長をしている人、そして元職場でサ高住等を一から作った事務員をしている人などケアマネとは異なる職種の人達で集まりました。

そのうち今も元職場に残り仕事をしているのは2名。私と現事務長は元職場を離れそれぞれ全く異なる地域で仕事をしています。

十数年勤めた元職場で様々なことを共に協力し乗り越えて来た仲間の苦労話を聞き「私は恵まれている」と思うと同時に「もっと頑張らなきゃ」と思うに至りました。

今回の飲み会で私が元職場でいた部署(居宅介護支援事業所)の現在を聞いてみると思った通りの状態になっていました。

一言で言うなれば「利用者の為のケアプランを立てるではなく、法人の為のケアプランを『何も考えず』立てるだけの部署」です。

ようは法人の御用聞きケアマネの集団。

大きな法人に属した居宅介護支援事業所(ケアマネ事業所)はどうしてもそのような状況になりやすいと感じます。

今日はそんなお話をしてみたいと思います。


法人御用聞きケアマネとは?


そんな言葉は存在しません。私が勝手に作り上げた「造語」です。

訪問系(介護・看護・リハビリ)や通所系(デイ・デイケア)だけではなく、施設や病院等も有した大規模な法人になると居宅介護支援事業所を作る一番のメリットは「同じ法人内のサービスをケアプランに組み込ませて全体の利益を図ること」が出来るから。

国も同じ法人の同サービスを8割以上ケアプランに組み込んでいた場合は居宅介護支援事業所の収益を減算するというルールを作ってはいますが「8割」って早々達する数字ではありません。

8割に達さなくても十分同法人には潤沢な利益が生みだせます。

居宅介護支援事業所としてもケアマネの人数が増えれば増える程メリットが大きいです。

だからこそ大きな法人になれば、居宅介護支援事業所のケアマネも増やし大規模事業所を作った上で自分たちの法人にサービスを繋ぐような暗黙のルールを作っていきます。

とは言え、自分達の所属する法人のサービスを利用することが「悪」ではありません。

むしろ良いサービスを提供していて、利用者が満足できる支援が出来るのであれば連携の取りやすい自分達の法人をケアプランに組み入れるのはアリだと私は思います。

では「法人御用聞きケアマネ」の何が悪いのでしょう。

思考しない、丸投げ、上から目線


私がいた元職場は居宅介護支援事業所が複数ある法人でした。

私は一事業所の管理者でしたが、他の事業所にもそれぞれ管理者がいました。

当時私は法人内のサービス事業所(デイ・デイケア・訪問介護・訪問看護等)の管理者とも横の繋がりが出来ていたので、他の居宅介護支援事業所のケアマネの状況を教えて貰っていましたが「利用者のことを考えない」「サービス事業所に丸投げしてマネジメントしない」「サービス事業所の担当者に指示ばかりしてくる」などを耳にしていました。

ケアマネとして利用者のことを考えず、自分達がやりやすい(指示しやすい、代わりに動いて貰いやすい等)法人内のサービス事業所にだけ仕事を振るのは言語同断。

ましてや依頼してからは丸投げ。少し支援が大変(困難ケース)な利用者でもケアマネが間に入ることもなくサービス事業所任せにしている。

しまいには自分達の方が立場が上と言わんばかりに、あれやこれやとケアプランとは関係のない仕事をコッソリ押し付けているなんて話を聞くと「アホばかりだな」と思ってしまう。

法人から来た指示を勘違いし「自分達が法人内のサービスに仕事を振ることで潤っているから何を依頼しても良い」と勘違いしているアホケアマネが相当数いるのが私がいた元職場。

似たような職場は多少なりともあるものだと思っています。

ケアマネとして大切なこと


ケアマネが忘れてはいけないことを3つ挙げるなら

  1. チームに上下はない

  2. サービス事業所があってこそ利用者を支援できる

  3. 自分の価値観を押し付けない

だと私は思っています。

これは法人が同じだろうがなかろうが変わりません。

そして最も大切なことは「考えること」

自分の仕事を楽にしてくれるのがサービス事業所ではありません。丸投げしたら楽だとか自分の代わりに動いてくれるからという理由でサービス事業所を選定してはならないと私は思っています。

もちろん連携が取りやすいであったり、判断力があり適切な対処をしてくれる等の理由で依頼することは多々ありますが、それでもケアマネが「考えなくて良いから」ではありません。

法人の暗黙のルールを誤って理解して、結果だけを出していれば何をしても良いという勘違いをしている「法人御用聞きケアマネ」が蔓延っているような職場で長く働くと染まってしまう可能性もある…。

もし自分の職場に対してそう感じたら早期に撤退して他の環境を探した方が良いと私は思います。

利用者を第一に考え、自分が所属する法人の利益も意識し適切な支援や連携に繋げられる。そんなケアマネが増えると良いなと思います。

今日は以前の職場を思い出し、苛立ったままに文章を書いたのできつい表現も多々あったと思いますが最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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