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仕事としてのクリエイター活動を辞めます

ここ数ヶ月、これからの自分の未来について考えていた。

自分は本当は何がしたいのか。
人生で何を成し遂げたいのか。
どんな毎日を送っていたいのか。

その考えや思考を全部書くと長くなるので結論から言うと
「数十年残る作品を創りたい」
「100人が1回見るのではなく、1人が100回見る作品を生み出したい」
だった。

今現在取り組んでいる仕事がそれに繋がらないわけではない。
でも自分の目指したい未来を実現するためには一度、自分が表現したいことにとことん向き合って、突き詰めていく方向にシフトチェンジする必要があると思った。

だから夫婦揃ってこういう決断を下した。

収入を得るためのクリエイターとしての撮影を一度辞めます。


こういう決断をしたのには経緯があって、僕が思う理想的な仕事の受け方として
「〇〇を表現するために、和田海人に任せるので自由に表現して欲しい」
という仕事の受け方をしていきたい。
そして目標として、3年後の2025年までに。

今現在もだいぶ自由にやらせてもらっていると思うけど、基本的にはオーダーをもらって顧客のリクエストに応えるために撮影をしている。これは自分の弱さが原因なのだけど、そうなるとどうしても自分の持つ世界観がブレてしまうことがある。リクエストに応えようと“顧客側の正解”に寄せていってしまい、期待に応えられず結局「想像していたものと違った」と言われる。

やはりお金という報酬が発生すると対価としてのサービスを提供しなければならないし、報酬をいただいているから自分の価値観や感性を曲げないといけないこともある。

市場の流れを捉え人々の深層心理を鑑みた上で商品が響くポイントとSNSの表面に出てくるべき側面をブランディングしつつ世界観を作る。

本当にやりたかったことってこれだっただろうか?
表現ってもっと自由だったはずだ。

僕は表現をビジネスとして捉えたいわけじゃない。
人々の思考や行動を誘導し結果としての利益を出すビジネスではなく、社会や物事の本質を捉え抽象的な形に落とし込み自由に想像を働かせる余白のあるアートを、本来僕がやりたかったことだった。


だから、報酬を頂いて作品を作るクリエイターとしての撮影を一度辞める。
本当に自分の心がときめいたものや表現したいものだけを撮っていく。
そして撮影は基本的に無償で行っていくことにした。

撮影は無償にするといっても自分の表現したいことに集中するというシフトチェンジなので、撮影をご依頼頂く場合でも基本的には以下の条件でお受けしようと思います。

・基本的には撮影内容をお任せいただけるものをお受けします。
 要望(写真か映像か、ブランディングの方向性、場所の指定、テイストなど)をリクエスト頂くことは構いませんが、僕が考えた撮影内容と合致しない限り実現をお約束はできません
・こちらのミスである場合を除き、変更やクレームはお受けしません
・ベストだと思うタイミングで納品するため、納期の約束はできかねます
・僕らが実働するという意味での撮影費は無償ですが、撮影に必要な経費(場所代や雑品等)に関してはご負担頂きます。

これを聞くと
「今まで通りクライアントワークしながら自分の世界観突き詰めればいいじゃん」と思うかもしれないが、そんなに器用な人間ではない。
それができればもうやっている。
だから一度、全てを振り切って初心に還ってみようと思う。

ずいぶん身勝手な話だなと思うかもしれませんが、この道が僕ら夫婦の幸せのカタチです。
こういう作品を生み出したい〜云々言ってますが、心から望むのは
「仁美と2人で、日々楽しく幸せに生きること」
ただそれだけです。

僅かばかりで構いませんので、応援頂けたら幸いです。

K.

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